マネー・投資

【2024年最新】投資初心者が読むべきおすすめ本6選【楽しくお金を学ぶ】

たくさん販売されている株の本。しかし、初心者にとっては、どれから手をつければいいかわかりにくいものです。本記事では初心者がまず読むべき本について内容や実際のレビューを元に紹介しています。投資本のバイブルをお探しの方必見です。

Amazon投資本ランキング上位の人気本

2024年時点でAmazonでは「株投資」と入力すると10,000冊以上もの本が表示されます。ここではまずランキング上位かつ節約や資産の見直しで「貯める」ことの重要性を伝える条件を満たしている本を3冊紹介します。

実際に本を購入し読んだ人からのおすすめポイントも紹介していますので、参考にしてください。

本当の自由を手に入れるお金の大学

「本当の自由を手に入れるお金の大学」の表紙

日本一わかりやすいお金の教養チャンネル、リベラルアーツ大学の両学長によるお金の勉強本。投資となるとつい「稼ぐ」ことに目が行きがちですが、まず「貯める力」が重要であり、固定費の見直しや必要な保険などについても触れられています。

「貯める・稼ぐ・増やす・守る・使う」の5つの力をバランスよく学ぶことの重要性を知ることができます。

【こんな人におすすめ】

  • 「お金」「投資」を初めて学ぼうとしている人
  • 生活費を把握できていない人
  • 貯蓄が苦手な人
Aさん

株式投資はもちろんであるが、お金全体のことについて学べる。そもそも、株式投資をするには種銭が必要。その種銭を作るためには、どうすればよいかという点まで触れられている著書は少ない。投資の元となる種銭の作り方やマインドセットから体系的に学べる一冊。

ジェイソン流お金の増やし方

二刀流(IT企業の役員と芸人)の厚切りジェイソン氏。比較的リスクを抑えつつ、お金を増やすための方法が分かりやすく紹介されている本です。FIREするために必要な計算式など具体的な例もたくさん掲載されています。

こんな人におすすめ】

  • 貯めたポイントはついつい「ご褒美」に使ってしまう人
  • 節約が苦手な人
Bさん

彼の生き方がユニークで面白い!記憶に残る点が高評価。初心者にも読みやすい雰囲気で書かれています。内容もシンプルで、具体的なアドバイスは「VTIを積み立てする」こと。カンタンなインデックス投資に関してのみの記述のため、理解しやすいです。

難しいことは分かりませんがお金の増やし方教えてください

「お金のド素人」である著者が資産運用のスペシャリストである山崎元氏に「お金の増やし方」を質問した対話形式の本。個人向け国債(個人向け国債の変動10年型)と投資信託、インデックスファンドがおすすめの理由も紹介。「高額療養費制度」「確定拠出年金」などの用語についてもわかりやすく書かれています。

【こんな人におすすめ】

  • 「国債って何?」「高額療養費制度って何?」と思っている人
  • 銀行に預けておくだけでは物足りない。でもできるだけリスクをとらず投資したい人
  • 現在独身で今後の人生設計を考え始めた人
Cさん

私が投資を始めようとした頃、偶然書店で見かけ本の薄さとやさしい文章に惹かれ即買いしました。会話のテンポも良く読みやすいです。絶対にやってはいけないことや、最終的に「結局やること」としてシンプルにやるべきことがまとめられています。

株のバイブル!株式投資を理解したい人向け

世界一やさしい株の教科書1年生

株に関する基本用語と投資で利益を得るための3つのポイントが書かれた、まさに「教科書」。米国株や長期投資に関する記載はありませんが、基本の基本を抑えたい人には最適。サイトの動画とリンクされているため、チャートの見方についても学べます。株初心者のバイブル的存在といえます。

こんな人におすすめ】

  • 株を始めたいが、何から学べばいいかわからない人
  • そもそも株の基本的な用語を知らない人
  • 株式投資を始めたがチャートの見方がよくわからない人
株売買中級者

基本的情報が書いてあるのはもちろんのこと、初心者向けの買い方と売り方が書いてある点がおすすめ。私は株売買中級者であり、ある程度儲け方もわかるようになりましたが、改めて初心者におすすめしたい本です。

バカでも稼げる 「米国株」高配当投資

サラリーマンながら2年で純利益1000万円を稼いだバフェット太郎さんの本。米国株ブログ「バフェット太郎の秘密のポートフォリオ」の管理人でもあります。荒っぽい表現や文体は好き嫌いが分かれるところではあるものの、難しい内容もかなり噛み砕いて書かれています。「米国株」の言葉に苦手意識がある方は、一度は読んでおきたい本です。

【こんな人におすすめ】

  • 短期投資で損をした!人
  • 「米国株」ってなんだかよくわからない人
株初心者

実際に株を始める勇気が出たのは、この本のおかげです。少額で買えること、何十年も連続増配している株の紹介、具体的な銘柄と解説など米国株のメリットなど、安全志向の初心者がまさに知りたいことが書かれています。

株初心者

初めは米国株というだけで抵抗がありました。でも、実際に読んでみるとフランクな言葉で、書いてあるため、飽きずに最後まで楽しく読むことができました。ただし専門用語も当然出てきますので、理解できるまで繰り返し読むことをオススメします。

貯金40万円が株式投資で4億円 元手を1000倍に増やしたボクの投資術

株式投資歴30年以上のベテラン個人投資家、現在ではTwitterでも人気のかぶ1000さんが著書を手がけた投資本。中学時代から地元の証券会社に通いつめ、金儲けのイロハを習得。かぶ1000さんが現在の理論派投資家となるまでのストーリーが事細かく掲載されています。

複数の角度から割安株投資の手法を分かりやすく説明してくれているため、バリュー投資に興味がある方に最適。

【こんな人におすすめ】

  • バリュー株投資に興味がある人
  • 投資先への姿勢を学びたい人
  • 具体的な計算式などを知りたい人
脱初心者目指し中

初心者からベテラン投資家と呼ばれるまでの1人の人間の投資プロセスを1から学べます。投資家として成功するために必要な考え方、投資理論を学び、脱初心者を目指してください。投資家として成功したい人にはオススメしたい本です。

初心者が投資本を読む際の3つのポイント

株や投資、お金に関する学びは、単に1冊本を読めば終わりというわけではありません。せっかく本を読んでも、間違った読み方をしてしまっては、身につかないどころかマイナスの影響を生み出してしまうためです。

ここでは投資本の選び方・読み方についてポイントをお伝えします。

複数の書籍を読む

投資本は、複数の著者の本を読むことが基本です。師匠と仰ぐような投資家がいる場合も、一旦客観的な視点を持ち、別の本を読みましょう。すべての本をじっくり読む必要はありませんが、少なくとも2〜3冊は読んでおきましょう。Amazonなど読み放題のサブスクを活用するのもひとつの方法です。

投資方法はひとつではありません。さまざまな方法や考え方があることを知識として知った上で、自分に合った投資方法を選びましょう。

自分のレベルに合った本を選ぶ

投資の本を選ぶ際は、自分のレベルに合ったものを選びましょう。これから投資を始める人であれば、基本となる用語を知らないのは当たり前。背伸びして中級者向けの本を購入してしまうと、意味がわからず投げ出してしまったり、不本意な投資をしてしまったりする可能性があります。

特に重要な点は、株式投資を学ぶ前に、お金全般の基礎知識を得ておくことです。株式投資を始める目的は、お金を増やす、稼ぐことであるケースが多いですが、いくら稼げるようになったとしても、貯める・守るといった部分が身についていなければ、すぐに失ってしまうからです。

  1. お金の基礎を学ぶ
  2. 株式投資に関する基本用語を学ぶ
  3. 実際に株式投資を始める

のように、順を追ってレベルアップしていくことをおすすめします。

実際に投資を行い、経験を積む

投資を始めると、本に書いてあるケースとは異なるような状況に直面することもあるでしょう。戸惑うこともあるかもしれませんが、実際に投資を行うことでしか身につかないスキルはたくさんあります。

また株式投資について学ぶ方法は、今回紹介した本だけではありません。経済新聞、経済ニュース、投資家のYoutTubeなども役に立ちます。リアルタイムの情報は、Twitterなどで得るのも良いでしょう。本で基本を学んだ後は、リアルな情報に触れ、実際に活用していきましょう。

初心者が株式投資を始める際に注意すべき3つのポイント

それでは最後に、実際に株式投資を始める前に気をつけたいポイントを3つ解説します。

注意1:スタートは少額から!

本や動画、セミナーで知識を得て、実際に株式投資を始める際に、まず意識したいのは少額からのスタートです。

なぜなら、初心者にとって取引画面自体が初めて見るものだから。本や他の人の動画などで見たことがあったとしても、自分で発注する経験は初めてでしょう。もし、注文内容や数を間違えてしまっても、基本的には訂正できないものと思ってください。操作に慣れ、理解を深めたら、金額を増やしても構いません。

注意!
少額投資がおすすめとはいうものの、上場株式は1単元(100株)での売買です。1株単位で購入したい場合は「単元未満株」を探す必要があります。取扱している証券会社は限られていますが、1株+売買手数料で購入することができますよ。

単元未満株のメリット

  • 少ない資金(数百円以内)でも株を購入できる
  • 複数銘柄に分散投資が可能
  • 株価が下がった場合も損失額が少ない

単元未満株のデメリット

  • 取扱証券会社が限られている
  • 通常の株式売買と比べ、基本的に手数料が割高
  • 値上がりした場合の利益が少ない
  • 基本的に株主優待はナシ

注意2:分散投資をしよう

特定の銘柄に資金を集中させる「集中投資」は、初心者にはおすすめできません。銘柄を分散させておくことで、特定の企業の株価が暴落したり破綻したりした場合も、資産を守ることができます。

ただ「集中投資=悪」ではありません。例えばマックス・ギュンターによる「マネーの公理 スイスの銀行家に学ぶ儲けのルール」では、「分散投資の誘惑に負けない」との記載があります。簡単にいうと、分散投資はリスクが少ない代わりに、リターンも少ない。それで本当に投資と言えるのか?という問いかけが行われています。

投資スタイルは人それぞれであり、もちろんこれも考え方のひとつです。ただ、投資初心者が行うには、分散投資から始め、自分の投資スタイルを確立させた上で、どうしていくかを考えることをおすすめします。

注意3:余裕資金・余剰資金で投資をしよう

投資は、預貯金のように元本保証がありません。そのため「余裕資金」「余剰資金」で行うことが求められます。計算方法は多少異なりますが、「現在の預貯金から生活防衛資金を除いた金額=余裕資金」だと考えておけば良いでしょう。

また、「一時的に失っても構わないと思える金額はいくらなのか?」と自分の経済状況と合わせて考えておくと良いでしょう。前述していますように、投資スタイルはさまざまであり、どれだけリスクをとるかも人それぞれです。自分の性格や余裕資金の金額と合わせて考えておきましょう。

Q.余剰資金が少ない!貯まるまで投資はしない方がいい?

A.投資の最大の武器は「時間」です。生活費を削る方法はおすすめしませんが、資金が少ない場合は積立投資から始める方法もあります。ただ、現状の生活資金を捻出するだけで精一杯だという場合は、投資よりも生活改善をおすすめします。

投資本を活用すれば初心者でも利益を出すことは可能!

「お金を稼ぎたい」「お金持ちになりたい」と考えた場合、預貯金を増やしたり現在の会社の給料を増額させたりする行動は、非効率です。

株式投資にはリスクはあるものの、お金を稼ぐ手段のひとつとしては、効果的な方法といえるでしょう。ただ、資産運用に失敗したり、本来使ってはいけない生活防衛資金にまで手を出したりした場合は、資産を大きくマイナスにしてしまう可能性も秘めています。

過剰にこだわる必要はありませんが、まずは株式投資やお金に関する正しい知識を学ぶようにしましょう。動画やブログもありますが、1冊は紙媒体で手元に置いておくことをおすすめします。ぜひ今回紹介した本を手に取り、自分にとってピンと来る内容の本を選んでみてください。

文・柚月朋子

フリーランスとしての経験やポイント投資からスタートした経験を活かし、年間200本以上の記事を執筆・監修。投資初心者にわかりやすい記事執筆が目標。