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仮想通貨(ビットコイン)で儲かるってホント?仕組みとリスクを解説

「ビットコインに興味はあるものの、今から始めても儲かるのか?」と考え、参入を躊躇っている人もいることでしょう。本記事では、仮想通貨・ビットコインが儲かる理由と同時にリスクについてもわかりやすく解説しています。やめるか、やるか、結論が出るはずです。

仮想通貨・ビットコインはまだ儲かる?儲からない?

結論から言いますと、ビットコインはこれから始める人でも儲かる可能性が高いです。

投資である以上、必ず儲かると断言することはできませんが、最初に儲かるだろうと言える理由について解説します。

理由1:値動きが大きい

ビットコインをはじめとした仮想通貨は、値動き(ボラティリティ)が大変大きい点が特徴のひとつです。

例えば、2017年4月14日の時点で1BTC=約128万円でした。その後、2024年3月12日には1BTC=667万円、7月16日には約347万円とかなり激しく上下していることがわかります。

株式投資やFXでは、このような値動きは考えられません。タイミングをよみ、うまく取引ができれば、一攫千金も夢ではありませんよね。

理由2:ビットコインは信頼性が高い

数千単位で存在する仮想通貨ですが、資産価値という点から考えると内容はさまざまです。草コイン(アルトコインの中でも知名度が低く、時価総額が低いもの)の中には、花が咲くことなく枯れてしまうものもあります。

一方、ビットコインは、知名度・時価総額ともにナンバーワンです。仮想通貨と聞くと、流出事件を思い出し、セキュリティ面に不安を感じる方がいるかもしれませんが、ビットコインでは従来のシステムとは全く異なる「ブロックチェーン」技術を用いているため、安全性が高く、改ざんされにくい性質を持っている点がポイントです。

理由3:「決済通貨」として利用できる店が増加中

仮想通貨のビットコインが使える場所がないと困っていたのは、今や昔の話です。日本国内の実店舗、オンラインショップでも、ビットコインを決済通貨として利用できる店が増えています。

例えば実店舗であれば「ビックカメラ」「コジマ」「ソフマップ」「H.I.S(旅行サイト/)主に都内拠点」、さらにオンラインショプでは「ビックカメラ.com」や「DMM.com」、さらにビットコインで買い物ができるネットショップ「bitFlyer」も誕生しています。

今後、利用できる店はさらに増えると考えられており、決済通貨としての価値が高まると同時にビットコインの資産価値も高まることでしょう。

また海外に行った際には、両替の手間や手数料なく、ビットコインでそのまま買い物が可能です。

理由4:価格が下落中でもレバレッジ取引で利益が出せる

現物取引の基本は「安く買って高く売る」です。つまり上昇相場でなければ、利益を出すことができず、下落相場であればどんどんマイナスが膨らんでしまうことに。

一方、レバレッジ取引の場合は、下落相場でも利益を出すことが可能な「空売り」ができます。

(例)ビットコインを持っていない状態からスタート

  1. 1BTC=200万円の状況で「新規売り」の指示を出す
  2. 価格が下落
  3. 1BTC=100万円の時点で買い戻す決済注文を出す
  4. 差額の100万円が利益になる

ちなみに、現物取引では、下落相場での空売りはできません。上昇相場、下落相場どちらでも利益を出せるのがレバレッジ取引のメリットと言えます。

仮想通貨の儲け方まとめ

仮想通貨で儲ける具体的な方法は、次の4点です。

  • 現物取引
  • レバレッジ取引
  • マイニング
  • レンディング

仮想通貨の現物取引で儲ける

現物取引とは、自分の自己資金の範囲内で仮想通貨を購入し、購入時点と売却時点での差額を利益とする方法です。

儲けるためには、購入時点よりも値上がりした段階で売却することが必要です。

ポジティブなニュースにより価格が高騰、暴騰したタイミングを逃さないことが大切。また、上昇相場の場合「もう少し待てばさらに儲かるかも」と思いがちですが、儲けるためには自分のルールを決め、一定を超えたら売却するなど強い意志も必要です。

仮想通貨のレバレッジ取引で儲ける

「証拠金」を担保とし、自分の資金以上の取引が可能なレバレッジ。国内仮想通貨取引所であれば、基本的に2倍で設定されています。

2倍の金額で取引できるため、元手が少ないとしても、多額の利益が得られる可能性があります。下落相場でも利益を出せることが、現物取引との大きな違いです。

しかしその一方、レバレッジ取引は失敗した際に損失も大きくなりがちなため、初心者にはおすすめしていません。

仮想通貨のレンディングで儲ける

レンディングとは、貸仮想通貨、つまり自分の仮想通貨を第三者に貸し出すことで利息(利益)を得る方法です。現物取引と異なり、仮想通貨をただ保有し続けているだけで利益が出ることが大きなメリットといえるでしょう。

取引の場合は、少なからず自分の時間を費やすことになりますが、レンディングの場合は、本当に預けておくだけです。まさに不労所得であり、人気が高まっているのも納得です。

ただし、レンディングにもリスクはあります。あらかじめ頭に入れておいてください。

  • 人気のない仮想通貨を保有していても、借り手がいないケースがある
  • レンディング時より市場価格が下落すれば損失が発生する
  • 銀行のような保証はないため、仮想通貨取引所が倒産した場合どうなるかは不明

仮想通貨のマイニングで儲ける

まず、仮想通貨には法定通貨のような管理者が存在していません。だからこそ、取引が不正に行われていないかどうかを、チェックし取引情報を管理する存在が必要です。

この作業のサポートにあたるのが、マイニング(発掘)です。取引記録を承認し、ブロックチェーンの末尾につないでいきます。この作業により仮想通貨を報酬として受け取ることができる仕組みです。

一見パズルのようで簡単そうに見えますが、一般的には個人がマイニングに参入するのはかなり困難です。そもそも、仮想通貨を報酬として得るためには、最初にパズルを解く必要があります。

高性能なパソコン、ソフト、そしてパソコンをフル稼働させるための電気代が必要であり、すでに多くの企業が参入していることを考えると、よほどのスキル等を持っていない人には難しいといえます。

ビットコインは少額では儲からないってホント?

投資未経験者の多くは、仮想通貨=ビットコインのイメージが強いのではないでしょうか。しかしその一方、ビットコインは高額で、少額投資で始めても儲からないと諦めている人も。

いきなり1BTCを買う資金がないとしても、仮想通貨は小数点以下の単位での購入が可能です。これが法定通貨との大きな違いでもあります。

取引所ごとに定められた「最小取引単位」以上であれば、いくらから投資を始めても構いません。例えばコインチェックの場合は500円から、DMM Bitcoinの現物取引の場合は0.001BTCから投資できます。

少額投資のメリット・デメリット

少額投資のメリットは、損失リスクを抑えることができる点です。「儲けたいのに損失の話?」と思われるかもしれませんが、特に投資初心者にとっては、まずは投資に慣れることが大切。経験を積み重ねるためには、少額投資はピッタリと言えるでしょう。

一方、デメリットは一攫千金のような儲け方が難しい点です。短期で儲けたいと考える人にとっては、不向きでしょう。

少額投資の儲け方

少額投資でリスクを抑えつつ儲ける方法として、最もおすすめの方法は、積立投資です。毎月一定の金額を積み立てるため、購入や売却のタイミングを考える必要がありません。値動きに一喜一憂する必要もないため、気軽に始めることができます。

少額投資にもメリット・デメリットがあります。

メリットデメリット
約500円から可能
投資初心者でも始めやすい
振込手続きなどの手間もかからない
一攫千金を狙うのは難しい
基本的に長期保有が必要
元本割れリスクあり

注目が集まっている「ビットコイン1万円チャレンジ」も、儲ける手法のひとつです。スキャルピングは、数秒、数分単位の超短期売買の繰り返しにより、利益を積み重ねる方法です。元手・1万円をもとにどこまで増やせるかのチャレンジが「ビットコイン1万円チャレンジ」として注目を集めています。

メリットデメリット
スキマ時間でトレード可能
相場変動への対応力が高い
手数料が高額になる
高度な投資スキルが求められる

ただし、スキャルピングは、初心者向けの儲け方ではありません。短時間に取引数量や利益確定をするのか、損切りをするか、等決めるべきことが多く、高度な投資スキルと瞬時の判断力が求められます。

仮想通貨で儲けたい人におすすめの取引所3選

最後に仮想通貨で儲けたい人向けのおすすめ取引所を紹介します。自動積み立てや最少取引金額、積み立ての取引単位についても記載しています。

コインチェック

仮想通貨の取り扱い銘柄も多く最小取引金額は約500円からと、投資初心者向きのコインチェック。「Coincheckつみたて」では、月々1万円からの積立が可能です。投資の知識はまだまだ勉強中だけど、投資を始めたいという人にもおすすめです。

取扱い通貨数(販売所)17銘柄
取扱通貨数(取引所)5銘柄
レバレッジ取引
販売所手数料無料
取引所手数料無料
主な通貨の送金手数料※通貨により異なる
入金手数料銀行:無料
コンビニ入金:770円~
クイック入金:770円~
出金手数料407円
自動積立Coincheckつみたて

GMOコイン

GMOインターネットグルームのため、GMOコインのセキュリティ対策の徹底ぶりはナンバーワンと言っても過言ではないでしょう。最小取引金額は、0.0001 BTCです。つみたて暗号資産の場合は、500円から投資が可能。最短10分で口座開設ができるため、思い立ったらすぐに開設したい!という方からも人気です。

取扱い通貨数(販売所)18通貨
取扱い通貨数(取引所)9通貨
レバレッジ取引2倍
販売所手数料無料
取引所手数料Maker:-0.01%
Taker:0.05%
主な通貨の送金手数料無料
入金手数料各銀行の所定手数料実費
出金手数料無料
自動積立つみたて暗号資産

ビットフライヤー

レバレッジ取引にも対応しているビットフライヤー。最小取引金額は、0.00000001BTCです。三井住友銀行、住信SBIネット銀行を使っている人は入金手数料・出金手数料がお得になります。

「bitFlyerかんたん積立」は、自分で通貨・購入頻度・積立金額(1回あたり)を設定することができます。最低1円以上1円単位から積み立てができるため、自分の手持ち資産や資産計画に合わせて計画を立てることができます。

取扱い通貨数(販売所)14通貨
取扱い通貨数(取引所)6通貨
レバレッジ取引最大2倍
※取引専用ツール「bitFlyer Lightning」を使用
販売所手数料無料(※スプレッドあり)
取引所手数料0.01~0.15%
主な通貨の送金手数料※通貨により異なる
入金手数料銀行振込:各銀行の所定手数料
※クイック入金の場合
住信SBIネット銀行:無料
住信SBIネット銀行以外:330円
出金手数料三井住友銀行:220円~ 三井住友銀行以外:550円~
自動積立bitFlyerかんたん積立

仮想通貨投資は儲けとリスクのバランスが重要

仮想通貨は、少額からでも始められる投資です。ただし、儲けとリスクのバランスを考え、自分の資金や性格にあった投資方法を選びましょう。

投資には現物取引、レバレッジ取引、スキャルピング、積立投資などさまざまな方法がありますが、初心者の場合は、少額資金から始められる積立投資をおすすめします。

ただし、積立投資といっても、銀行での積立と同じように考えては危険です。そもそも仮想通貨は、一般的な投資信託や株式投資に比べ、価格変動が激しいものです。レバレッジ取引に比べれば、低リスクとはいうものの、リスクがゼロというわけではありません。

多額のリターンを求めて、生活資金などもつぎこんでしまうは絶対にNGです。

  • 余剰資金で投資を行う
  • 仮想通貨取引所は、必ず複数口座開設し分散投資をする

上記2点は必ず守るようにしてください。その上で、今後成長が見込める仮想通貨を探し、育てていく意識で投資をするのが、初心者にはおすすめです。

文・柚月朋子

フリーランスとしての経験やポイント投資からスタートした経験を活かし、年間200本以上の記事を執筆・監修。投資初心者にわかりやすい記事執筆が目標。