「すべてはお客さまのために。No.1テクノロジーバンクを目指して」をコーポレートビジョンに掲げているGMOあおぞらネット銀行株式会社。口座開設申し込みや、申し込みから利用開始までのスピードの速さや、各種手数料の安さなど、利便性の高いサービス提供により利用者を増やしています。
本記事では、GMOあおぞらネット銀行で口座開設するメリットを紹介します。口座開設の方法についても説明しますので参考にしてください。
GMOあおぞらネット銀行株式会社はどんな会社?
GMOあおぞらネット銀行株式会社は、名前にネットと入っているように口座開設申し込みから開設後の取引までのすべてをオンラインで行う「ネット銀行」です。以下で、GMOあおぞらネット銀行株式会社の企業概要や特徴について確認していきましょう。
GMOあおぞらネット銀行株式会社の概要
GMOあおぞらネット銀行株式会社は、2018年7月にネット銀行として事業開始した企業です。創業は1994年と少し古く、日債銀信託銀行として同年4月に事業開始しました。その後、あおぞら信託銀行(2001年1月)、GMOあおぞらネット銀行(2018年6月)と社名を変更。2018年10月に信託業務をあおぞら銀行へ承継しました。
2024年現在は、GMOあおぞらネット銀行として、法人・個人事業主・個人に向けて預金・為替・融資などの金融サービスを提供しています。
GMOあおぞらネット銀行の特徴
GMOあおぞらネット銀行は、「あおぞら銀行(91.24%)」と「GMOインターネットグループ(8.76%)」の共同出資で誕生したネット銀行です。あおぞら銀行グループが培ってきた銀行経営およびGMOインターネットグループのインターネットに関するスキルが融合した銀行で、さまざまな技術力が集結した金融・決済サービスを提供しています。
ネット銀行として、以下のようなサービスに力を入れているのも特徴です。
・手数料が安い
・金利の優遇がある
・ほとんどの金融取引がWEB上で完結する
・万全のセキュリティ対策を実現している
GMOあおぞらネット銀行は、社員の40%超をエンジニアが占めており(2024年9月末現在)、圧倒的な技術力を誇っています。2024年度中のエンジニアの目標比率は50%超です。技術力を活かしたシステム開発の内製化により、ユーザビリティの良さや、充実した銀行APIラインアップなど、他のネット銀行にはない独自のサービスを提供しています。
法人分野に注力
上述したようにGMOあおぞらネット銀行は、個人・個人事業主・法人と、あらゆる顧客層を対象に金融サービスを提供しています。しかし、開業から4年目を迎えた2024年7月から法人分野に注力する内容を掲げた中長期戦略を公表しました。当戦略は、大別すると以下の3つの柱で構成されています。
1.スモール&スタートアップ企業向け銀行No.1
2.組込型金融サービスNo.1
3.テックファーストな銀行No.1
引用:GMOあおぞらネット銀行
これらは、スモール&スタートアップ企業からの口座開設の申し込み急増を受けたものです。急増している主な理由は以下のようなものがあります。
・オンラインでの口座開設~利用開始までのスピード
・各種手数料の安さ
・利便性の高い資金調達サービス
・銀行APIの充実など
ネット銀行のなかで、法人分野に強みを持つのもGMOあおぞらネット銀行ならではの特徴です。
GMOあおぞらネット銀行のサービスは?
GMOあおぞらネット銀行が提供する主なサービスを見ていきましょう。法人・個人事業主向け、個人向けに分け、それぞれメリットと合わせて紹介します。
法人・個人事業主向けサービス
法人・個人事業主向けの主なサービスは、以下の5つです。
最短即日口座開設
同社が提供する「法人口座開設ナビ」上で、ハンコレス・ペーパーレス・郵送レスで、申し込みから口座開設までオンライン完結できるサービスです。以下の3つを満たしている場合は、最短即日口座開設申し込みできます。
・スマートフォンを持っている
・取引担当者と代表者が同一
・取引責任者がマイナンバーカード・運転免許証・在留カードのうちいずれか1点を持っている
また、GMOあおぞらネット銀行はfreee株式会社と提携し、2024年4月6日にネット銀行で初となる「設立前口座開設申込」機能の提供を開始しました。同機能は、法人登記の完了を待たずに、法人口座の開設申し込みを行える機能です。法人登記申請の準備ができている状態で、事前に申し込みをしておけば、法人登記完了後、最短当日に口座開設ができます。
忙しい経営者の口座開設時の手間を大幅に削減できるとともに、より早く事業を開始できるのは大きなメリットです。
便利でお得な預金3種
法人および個人事業主が開設できる口座は、2種類の円預金(普通預金・定期預金)と外貨預金です。そのうち定期預金は、ネット銀行ならではの高利となっています。例えば、2年もの定期預金金利は0.03%(税引後0.023%)、3年ものは0.04%(税引後0.031%)※と、事業資金をプールしておくのに魅力的です。預入期間は、1ヵ月以上10年以内で事業計画に合わせて選べます。
※2024年4月13日時点
普通預金は、24時間・365日(メンテナンス時間を除く)、インターネットバンキングや提携ATMから利用できるため、移動の多い事業主にも便利です。
振込入金口座(バーチャル口座)
上述した預金は、実際にお金を預ける預金ですが、法人・個人事業主は入金管理を簡単に行える振込入金専用の仮想(バーチャル)口座も無料で利用できます。これは、顧客ごと・注文ごとに口座番号を割り当てるもので、入金データから顧客(注文)を特定できることがメリットです。入金管理の省力化や売上債権回収管理の強化に役立ちます。
Visaビジネスデビットカード
キャッシュカード一体型のVisaビジネスデビットカードを提供しています。利用額が即口座から引き落とされるため、経費の立て替え精算などの手間も不要です。カード決済でキャッシュバックを受けられるため、現金よりもお得に決済ができるでしょう。キャッシュバック率は、業界最高水準の1%。1日あたり500万円まで(口座残額を上限とする)利用できるため、高額な経費精算にも効果的です。
あんしん10万円
GMOあおぞらネット銀行では、10万円の融資枠が法人口座に標準装備されています。創業時の急な出費や顧客からの入金遅延による残高不足など、少額の資金調達が必要となったときにインターネットバンキングにログインして簡単に申し込めます。同行で法人口座が開設されていれば、通常融資を受ける際に必要となる審査書類の提出も不要です。
個人顧客向けサービス
法人・個人事業主にメリットの多いGMOあおぞらネット銀行ですが、個人顧客にとっても魅力的なサービスが豊富です。個人向けサービスの主な4つのメリットを紹介します。
最短即日口座開設
個人口座もスマートフォンのセルフィー動画(eKYC)で本人確認書類を提出すれば、最短即日で口座開設・口座利用が可能です。後日、Visaデビット機能の付いたキャッシュカード郵送されます。
Visaデビット利用でお得なキャッシュバック
Visaデビット付キャッシュカードは、ATMでの入出金以外にも、ショッピングなどでのキャッシュレス決済に利用可能です。利用すれば、カスタマーステージに応じて0.6~1.2%がキャッシュバックされます。また、クレジットカードのように審査や年会費が不要なのもメリットの一つです。
資産形成しやすい「つかいわけ口座」
資産形成で大切なのは、「目的を定める」「生活口座とは別に目的ごとに貯蓄する」といった2つです。GMOあおぞらネット銀行では、さまざまな目的の資金を個人名義の1つの口座内で分けて管理できる「つかいわけ口座」を提供しています。例えば、「旅行用」「教育資金用」「子どものおこづかい用」など、自分の目的に合わせて最大10口座まで作成可能です。
また、高金利な定期預金や、業界最安値水準の振込手数料などのお得なサービスも資産形成をサポートしてくれるでしょう。
投資資金に充当できる「証券コネクト口座」
GMOグループの一つGMOクリック証券で、株式や投資信託の現物取引をする際に買付代金に充当できる「証券コネクト口座」の利用も可能です。証券コネクト口座の残高がGMOクリック証券の現物の買付余力に自動で反映されるため、投資資金を移す手間や送金手数料が要りません。
証券コネクト口座は、円普通預金口座でありながら、年0.11%(税引後:年0.0876%)※と通常円普通預金金利の110倍の優遇金利が適用されます。投資資金をプールしておくだけでもお得ですね。
※2024年4月13日時点
※証券コネクト口座を利用するには、GMOクリック証券の証券口座開設が必要
GMOあおぞらネット銀行での口座開設が向いている人は?
GMOあおぞらネット銀行は、法人・個人事業主・個人のそれぞれに魅力的な独自のサービスを提供していします。では、どのような人が口座開設に向いているのでしょうか。以下に該当する人は、ぜひ口座開設を検討してみましょう。
・起業して間もない人
・起業する予定の人、起業を検討している人
・個人事業主
・副業をしている人
・目的貯金をしたい人
・手軽でお得にお金を増やしたい人
・お得に投資したい人
GMOあおぞらネット銀行の口座開設の流れ
実際に、GMOあおぞらネット銀行で口座を開設する方法を見ていきましょう。ここでは、法人口座と個人口座の2タイプについて紹介します。
法人口座
法人口座を開設する際に必要な確認書類は「セルフィー動画」「アップロード」「郵送」の3つの方法で提出可能です。ここでは、最短即日で口座開設できる「セルフィー動画」による開設の流れについて説明します。
1.GMOあおぞらネット銀行のサイトから「法人口座お申込はこちら」をクリック
2.事前質問に回答
3.表示された申込フォームに必要項目を入力。入力は、法人登記簿謄本の確認が必要になるため、手元に用意しておく
4.法人口座開設ナビにログイン。「事業内容申告」画面より事業内容の詳細を入力
5.セルフィー動画での本人確認および必要書類を提出
6.GMOあおぞらネット銀行での審査後、ログインIDが記載された「ご利用に関する大切なご案内(封書)」が法人住所宛てに郵送される。初期設定をすれば口座の利用が可能
法人口座開設時の注意点
前述したようにGMOあおぞらネット銀行は、「スモール&スタートアップ企業向け銀行No.1」を目指していますが、法人口座の開設には業務実態の確認を必須としています。口座開設申込時の提出書類では、「事業内容確認書類」が必要ですが、登記事項以外の具体的な情報がわかるものを提出するのが審査に通りやすくなるポイントです。
例えば、ホームページを印刷したものでも問題ありませんが、トップページだけでなく商品やサービスの内容がしっかりと伝わるページも提出しましょう。また、バーチャルオフィスでの口座開設も可能です。しかし、万一郵便物が受け取れないと口座開設できない場合があります。さらに、口座利用を開始している場合でも口座の利用制限・解約される場合もあります。
住所および郵便物の受け取りには注意してください。
個人口座
個人口座の開設も「セルフィー動画」「アップロード」「郵送」の3つの方法で本人確認書類の提出が可能です。ここでは、最短即日で口座開設できる「セルフィー動画」による開設の流れについて説明します。
1.GMOあおぞらネット銀行のサイト(個人の方ページ)から「口座開設お申込」をクリック
2.申込フォームに必要項目を入力
3.セルフィー動画で本人の動画および本人確認書類を提出。セルフィー動画で提出できる書類は「運転免許証」「マイナンバーカード」「在留カード」のみ。また、15歳未満の人はセルフィー動画による提出は不可
4.セルフィー動画(口座開設ナビ)の完了画面にログインID、ログインパスワードが表示されるので、初期設定をすれば口座の利用が可能
・<h4>個人口座開設時の注意点
セルフィー動画を利用する場合の口座開設ナビのログイン可能期間は、「口座開設手続きに関するお知らせ」メールの配信日を含めて29日間です。とりあえず口座開設申し込みだけしておきたい人などは、注意しましょう。ログインが29日間経過後になる場合は、郵送される「ご利用に関する大切なご案内」の確認が必要です。
また、「ご利用に関する大切なご案内」は登録住所宛に日本郵便の簡易書留(転送不要)で送られます。万一、受け取りができない場合は、一定期間経過後、口座開設申込の取り下げやカードの解約、口座利用制限・解約などが行われるため、住所および郵便物の受け取りには注意してください。
GMOあおぞらネット銀行に口座開設してみよう
GMOあおぞらネット銀行株式会社は、あおぞら銀行グループとGMOインターネットグループの培ってきた異なるスキルが融合した金融・決済サービスを提供しているネット銀行です。個人顧客だけでなく、強みの技術力を活かし、スモール&スタートアップ企業に向けたサービスが充実しています。GMOあおぞらネット銀行に興味を持った人は、早速口座開設をしてみましょう。
文・續恵美子(日本FP協会認定CFP(R))