資産運用

【かんたん図解】仮想通貨・ビットコインの仕組みとは?わかりやすく解説!

「仮想通貨(暗号資産)」の名称を耳にする機会は増えているものの、いまいちよくわからない。「仮想?暗号?消えてなくなったりしない?」と不安に感じている人もいるのではないでしょうか。本記事では、仮想通貨の仕組みや儲かる仕組み、将来性について図解を交えてわかりやすく解説しています。仮想通貨初心者の方必見の内容です。

仮想通貨(暗号資産)とは

仮想通貨は、インターネット上でやり取りできる、電子データで表す通貨です。また、日本やアメリカなどの国や中央銀行などが発行する「法定通貨」ではありません。

日本の「資金決済に関する法律」では、仮想通貨を次のように定義しています。

(1)不特定の者に対して、代金の支払い等に使用でき、かつ、法定通貨(日本円や米国ドル等)と相互に交換できる
(2)電子的に記録され、移転できる
(3)法定通貨または法定通貨建ての資産(プリペイドカード等)ではない

https://www.boj.or.jp/announcements/education/oshiete/money/c27.htm/

商品やサービスの購入に使用できる点は、法定通貨と同じです。ただ、紙幣のように手で触れられる形で存在するわけではありません

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仮想通貨の仕組み

法定通貨の場合、国が管理しています。日本円であれば、日本銀行が発行・管理しています。しかし、仮想通貨の場合は、特定の管理者が存在しません。

管理者のいない通貨と聞くと、信頼性がおけない印象ですが、実際は、P2P(Peer to Peer)方式をとっています。図で表しておきます。

法定通貨と仮想通貨のシステムの違い

銀行などの中央集権システムは、メインコンピューターでデータ管理を行なっています。一方、仮想通貨の場合は、取引データ(ブロックチェーン)を分散し管理しています。

特定の管理者はいないものの、多くの人が見張っている、問題がないか監視している状態だとイメージしてください。また、一部の取引履歴だけを改ざんしたとしても、他の履歴との整合性が合わなくなるため、ハッキングによるデータ破壊も難しいと考えられます。

ブロックチェーンの仕組み

新たに「ブロックチェーン」という言葉が出てきました。ブロックチェーンの定義に関しては、複数あるものの、次の特徴があるからこそ、仮想通貨の信用度がここまで高くなり、安定した運用ができるともいえます。

  1. データ改ざんが困難
  2. 取引記録のコピー、削除ができない
  3. 自律分散システム

3つ目の自律分散システムは、参加しているコンピューターがそれぞれ自律し、取引履歴をコピーしていることを意味する言葉です。

仮に自分が10万円分の仮想通貨を支払ったにも関わらず、データの改ざんにより、相手が1万円しか受け取れなかったとしたらどうでしょうか。またデータの削除が勝手にできてしまえば、知らない間に、自分の残高が0円になっていることも考えられます。

ブロックチェーンは、このような事態が起こらないための公明正大なシステムといえます。

ここでは仮想通貨とブロックチェーンの関係性について紹介しましたが、実際には、ブロックチェーンは仮想通貨以外のジャンルでも活用が検討され、すでに開発が始まっています。

例えば三菱UFJでは、独自の「ステーブルコイン」の発行・管理ができる基盤「Progmat Coin」開発が始まっています。私たちの生活を大きく変える可能性があるブロックチェーンについて、少し頭の片隅に入れておいてください。

マイニングの仕組み

ブロックチェーンに関して調べていると「マイニング」という言葉が出てくるはずです。マイニング(Mining)とは採掘を意味する言葉。かんたんにいうと、新しいブロックを作成するために必要な情報を見つける行為です。

採掘と言っても、実際に身体を動かし、現実世界で何かを掘るわけではありません。

マイナーと呼ばれる作業者は、取引データが正しいかどうかを計算し、チェックした上で承認作業を行います。承認作業を終えると新しいブロックが作成され、最も早く正確に計算した人にのみ報酬が与えられます。

特定の管理者がいない仮想通貨ですが、マイナーが日々切磋琢磨し、計算・承認をし続けてくれているおかげで成り立っていると言えます。

マイニング自体は、誰でも参入が可能です。ただ、個人として参入する「ソロマイニング」は、電気代やパソコンスペックの件から、現在では現実的ではありません。マイニングを行う企業に投資し、代わりにマイニング作業に励んでもらう「クラウドマイニング」や、組織的にマイニングを行う「プールマイニング」が一般的です。

仮想通貨で利益が出る仕組み

仮想通貨の安全性が確認できたところで、次は気になる「利益が出る仕組み」について見ていきましょう。

利益を出すための基本的な方法は「安く買って高く売る」です。

例えば同じビットコイン(BTC)でも、仮想通貨の取引所ごとに価格が異なります。安い取引所で購入し、高く売却すれば、差額が利益になります。

ビットコインのままで買い物やサービスに利用することも可能です。また、日本円に換金すれば、日常の買い物等にも利用できます。

【価格差】

価格差について、もう少し解説しておきましょう。

例えば1冊400円で販売されていた漫画を購入し大事に保存しておいたところ、10年後プレミアがつき、1冊4000円になったとします。この場合、4000円-400円=3600円が価格差であり、利益です。

ただ、利益が出たのは、あくまで結果論です。400円のまま値上がりしない可能性もあれば、価値が200円に下がる可能性もあります。

仮想通貨に関しても同じことが言えます。例えば1BTC=300万円のときに購入し、400万円に上がった時点で売却すれば100万円の利益です。(ここでは、手数料などは計算に含んでいません)。

仮想通貨の特徴のひとつに、価格変動スピードの速さが挙げられます。短期間で激しく値動きをすることが多いため、うまくいけば、短期間で多額の利益を手にすることができる可能性もゼロではありません。

【価格差が出る理由】

仮想通貨には、法定通貨以上にさまざまな銘柄があり、生まれた経緯や価値が異なります。次のような仮想通貨は、将来利益を生んでくれるかもしれません。

  • 希少価値のある銘柄
  • 人気のある銘柄
  • 将来的に価値が出そうな銘柄(期待値の高い銘柄)

「希少価値」という概念は、法定通貨にはあまりない考え方です。日本の通貨も「穴のズレた5円玉はプレミア」などの考え方もありますが、あまり一般的とは言えません。しかし、仮想通貨の場合、暴落を防ぐため、発行枚数に上限が定められているためです。

人気のある銘柄と重なる部分もありますが、上限が来てしまえばいくら買いたいと思っても、購入できません。そのため、「今のうちに買っておこう!」と考える人が増えれば増えるほど、価格が上昇するというわけです。

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仮想通貨に将来性はない!?まだ儲かる?

「仮想通貨」「暗号資産」「ビットコイン」といった言葉を聞く機会が増えたため、「もう今更始めても儲からない」「将来性はないだろう」と考えていませんか。

仮想通貨は投資です。100%儲かると断言できるわけではありませんが、始めるにあたり遅いわけではありません。将来性があり、儲けられると考えられる理由をまとめました。

信頼性の高さ

仮想通貨の銘柄数は数千を超えるため、全ての仮想通貨が信頼できる、将来性があるとは言えません。アルトコインの中でも知名度が低く、時価総額が低い「草コイン」と呼ばれているものにいたっては、日の目を浴びず消えていることも多いためです。

しかし、一攫千金を狙い草コインから儲けた人も存在します。また、ビットコインのように知名度、時価総額ともに高い仮想通貨もあります。前述しましたように、改ざんリスクの低いブロックチェーン技術を用いた運用のため、今後さらに伸びていく市場だといえるでしょう。

値動き大=儲けるチャンス大

「安く買って高く売る」方法は、株式投資にも言えることです。また、投資のジャンルとは少し外れますが、せどりなどもこのルールに則っています。しかし、異なる点は、仮想通貨は値動き(ボラティリティ)が大きい点です。

ビットコインであれば、1日の間に数十万円上下することも珍しくありません。タイミングを読む力も求められますが、大金を手にすることも叶うかもしれませんよ。

レバレッジ取引で儲けるチャンス増大

「安く買って高く売る」が基本だと理解したものの、下落相場が続けば、売ることができないまま時間だけが経つのでは?と思った方、いらっしゃるはずです。はい、このルールが適用されるのは、現物取引の場合のみ。

しかし、レバレッジ取引では、「空売り(ショート)」をすることで下落相場でもしっかり利益を出すことも可能になります。

【空売りとは】
空売りとは、保有していない仮想通貨を売り、後から買い戻す取引のことをいいます。手元にない(保有していない)のに「売る」ため、一見不思議な行動に思えるかもしれませんが、投資の世界では一般的です。また、空売り注文時には、必ず証拠金が必要です。

「決済通貨」として使える

「いちいち日本円に換金するのは手間がかかるし、手数料ももったいない」と思っていませんか?日本国内でも、ビットコインなら決済通貨として利用できる店舗やオンラインショップが増えています

店舗

  • ビックカメラ(家電量販店)
  • コジマ(家電量販店)
  • ソフマップ(家電量販店、パソコンショップ)
  • H.I.S(旅行サイト/都内9拠点33店舗で利用可能)

オンラインショップ

  • ビックカメラ.com(ビックカメラのオンラインショップ)
  • DMM.com(電子書籍、オンラインゲーム、DVDレンタルなど)
  • bitFlyer(ビットコインで買い物ができるネットショップ)
  • amaten(電子ギフト券売買サイト)
  • デジケット・コム(マンガ・ゲームなどの二次元総合ダウンロードショップ)

法定通貨のように使用できるシーンが増えている=将来性がある証ともいえます。海外ではさらに使用できる店舗も多いため、海外旅行ではより便利さを実感することでしょう。

かんたん!仮想通貨の始め方

仮想通貨について理解を深めたところで、ここからは実際に始めるための方法を解説していきます。

1:仮想通貨取引所の口座開設準備

口座開設に必要なものは次の通りです。

  • 仮想通貨取引に使う機器(パソコン・スマホ・タブレットなど)
  • 銀行口座(自分名義の口座)
  • 本人確認書類
  • メールアドレス

本人確認書類は、運転免許証など顔写真付きがベストです。また学生証は、証明証として利用できません。

顔写真のない本人確認書類の場合、2種類の身分証明証が求められるケースもあります。ただ、必要書類は取引所により異なります。あらかじめ口座開設を予定している取引所の規約に目を通し、確認しておくと安心です。

2:口座を開設

用意ができたら、実際に口座解説に向けて会員登録を行います。

  1. 新規会員登録フォームを開き、メールアドレスを登録
  2. 取引所からのメールを受信
  3. 記載URLをクリック
  4. 本登録に進み、本人確認書類を提出

数日後、自宅住所にハガキが届きます。ハガキに記載されている登録に必要なコードを確認し、ウェブサイトを再度開き入力すれば口座開設は完了です。

3:口座に入金

取引を行う前に、口座に入金します。入金方法は主に次の3種類です。

  • 銀行入金
  • コンビニ入金
  • クイック入金

入金方法により手数料が必要なケースもあるため、あらかじめ確認しておきましょう。取引所と関連性のある銀行の場合、手数料の軽減などのメリットもあります。

4:仮想通貨を購入

入金を終えたら、あと少しです!実際に仮想通貨を購入しましょう。

仮想通貨を購入できる場所は、大きく分けて「取引所」「販売所」の2種類です。

取引所販売所
・手数料が販売所より安価 ・他のユーザーと取引(間に取引所が入る) ・売り手の希望価格と一致すれば取引成立 ・一致しなければ取引不成立・手数料(スプレッド)が取引所より高め ・業者から直接購入のため、取引は必ず成立する ・初心者向け  

最初は販売所からスタートし、勘を掴んだ上で取引所での売買に移動すると良いでしょう。

仮想通貨取引所の選び方

仮想通貨の口座開設時には、さまざまな特典がもらえるケースが多いです。例えばDMM Bitcoinの場合、取引の有無関係なく、口座開設のみで2,000円がもらえるという嬉しいキャンペーンが!

キャンペーン期間2024年4月1日7:00~2024年8月1日6:59
キャンペーン名新規口座開設で、全員にもれなく”即時”2,000円プレゼントキャンペーン
特典全員に2,000円をプレゼント
条件新規で口座を開設する

ただしキャンペーンだけに注目し「あれ?思っていたのと違う」といったことが起きないよう、あらかじめチェックしておきたいポイントを紹介します。

取引したい仮想通貨があるかどうか

もしあなたが「ビットコインを取引したい!」のであれば、ほぼ全ての仮想通貨取引所で対応していると考えて良いでしょう。しかしアルトコイン、さらに草コインを希望しているのであれば、まず取扱の有無を調べておきましょう。

ただ、口座開設は1ヵ所に絞る必要は全くありません。口座維持手数料は無料なところがほとんどなため、2〜3口座開設し、自分にとって使いやすい場所を探しましょう。

取引手数料の内容をチェック

仮想通貨を取引するにあたっては、入金手数料・出金手数料・送金手数料・取引手数料など、さまざまな手数料が発生します。手数料はできるだけ安価な方がありがたいもの。他の取引所と比べ、価格を確認しておきましょう。

また、手数料は一般的に「販売所形式>取引所形式」です。販売所形式で取引自体に慣れたら、取引所形式に移動することで手数料を節約できます。

アプリの使いやすさをチェック

スマホアプリで仮想通貨取引を行うケースが増えています。パソコンを立ち上げる手間もなく、時間や場所を問わずできることは大きなメリットですが、慣れないうちは操作ミスが起きる可能性も。

次の3つのポイントを確認した上で、取引所そのものに魅力があるかどうかを確認し、ダウンロードするかどうかを決めましょう。

  • 操作のしやすさ
  • 画面の見やすさ
  • セキュリティ対策

またスマホアプリは、実際に使用している人の口コミを確認しておくことも重要です。操作性に難がある場所や気をつけた方がいいポイントなどが書かれていることがあります。

仕組みを理解し、仮想通貨を始めよう

仮想通貨に関しては、ブロックチェーンやマイニングなどの専門用語が出てくるため、最初はとっつきにくい印象を感じるかもしれません。しかし、仕組みさえ理解できれば、難しいものではないのです。

仮想通貨に興味を持ったなら、まずは口座開設をしてみるのも良いでしょう。その上で、自分のペースで始めてみましょう。

文・柚月朋子

フリーランスとしての経験やポイント投資からスタートした経験を活かし、年間200本以上の記事を執筆・監修。投資初心者にわかりやすい記事執筆が目標。