暗号資産(仮想通貨)取引にある程度慣れてきた場合、「新たな取引所を探して取引を増やしたい」と考える方もいるかもしれません。そのような方におすすめなのが、Liquid by FTX(旧:Liquid by Quoine)です。Liquid by FTX(旧:Liquid by Quoine)の強みは、どのようなところなのでしょうか。
本記事では、Liquid by FTX(旧:Liquid by Quoine)の概要や口座開設の方法について詳しくご紹介します。
Liquid by FTX(旧:Liquid by Quoine)について
Liquid社およびQUOINE株式会社は、2014年に暗号資産(仮想通貨)業務に参入し、Liquid by Quoine(リキッドバイコイン)というサービスを提供していました。2017年に資金決済法の暗号資産交換業登録、2024年には金融商品取引法一種登録がされています。
2024年4月1日、Liquid社とQUOINE株式会社がFTX Tradingに買収されたことに伴い、サービス名がLiquid by FTX(リキッドバイエフティーエックス)に変更されています。会社名とサービス名を改めて確認しておきましょう。
- 旧会社名:QUOINE(コイン)株式会社
- 新会社名:FTX Japan(エフティーエックスジャパン)株式会社
- 旧サービス名:Liquid by Quoine(リキッドバイコイン)
- 新サービス名:Liquid by FTX(リキッドバイエフティーエックス)
Liquid by FTX(旧:Liquid by Quoine)で取り扱う通貨
Liquid by FTX(旧:Liquid by Quoine)では、以下の5種類の通貨を取り扱っています。
- ビットコイン(Bitcoin / BTC)
- イーサリアム(Ethereum / ETH)
- ビットコインキャッシュ(BitcoinCash / BCH)
- リップル(Ripple / XRP)
- キャッシュ(QASH)
- ライトコイン(Litecoin / LTC)
- ステラルーメン(Stellar Lumens / XLM)
- ベーシックアテンショントークン(BAT)
- ソラナ(SOL)
- FTXトークン(FTT)
種類は、他社よりも少なめに感じるかもしれませんが、有名な暗号資産(仮想通貨)、注目される暗号資産(仮想通貨)がラインナップされています。
各種手数料を確認
Liquid by FTX(旧:Liquid by Quoine)では、取引などの手数料を以下のように定めています。
クイック販売所 | 取引手数料 | 無料※購入価格と売却価格の差となるスプレッドは契約者負担 |
現物取引 | BTC/JPYQASH/JPYQASH/BTCQASH/ETHXRP/QASH上記の取引手数料 | 無料 |
ETH/JPYXRP/JPYBCH/JPYLTC/JPYXLM/JPYBAT/JPYSOL/JPYFTT/JPY上記の取引手数料 | 0.05%(QASHでの支払い)0.1%(QASH以外での支払い) | |
暗号資産/暗号資産のペア(かつQASHを含まない) | ||
JPY以外の法定通貨を含むペア(かつQASHを含む) | 無料 | |
レバレッジ取引 | 取引手数料 | 無料 |
ポジション管理料 | 0.1%/日 | |
ロスカット手数料 | 0.2% |
入出金の手数料も確認しましょう。
手数料 | 通貨 | 手数料額 |
入金手数料 | 日本円暗号資産(仮想通貨) | 無料※振込手数料は契約者負担 |
出金手数料 | 日本円 | 700円 |
ビットコイン | 0.0005 BTC | |
イーサリアム | 変動型出庫手数料 | |
ソラナ | 無料 | |
FTXトークン | Solana:無料ERC20:変動型出庫手数料 | |
リップル | 0.25 XRP | |
ビットコインキャッシュ | 0.001 BCH | |
ライトコイン | 0.001 LTC | |
ベーシックアテンショントークン | 変動型出庫手数料 | |
キャッシュ | 変動型出庫手数料 |
Liquid by FTX(旧:Liquid by Quoine)の口座開設について
Liquid by FTX(旧:Liquid by Quoine)の口座開設は、「ブラウザから登録」「ライト版アプリより登録」の2通りあります。それぞれに確認してみましょう。
ブラウザから登録
「ブラウザから登録」の流れは、次の通りです。
- メールアドレスの登録
- お客様情報の登録
- 本人確認書類の提出
- 簡易書留の受取(はがきで本人確認の場合のみ)
メールアドレスの登録
Liquid by FTX(旧:Liquid by Quoine)のホームページのメールアドレス入力欄より、メールアドレスの登録を行います。メールが届きますので「本人情報を登録する」ボタンを押し、本人情報を入力。なお、登録するメールアドレスは、「Gmail」「Yahoo!メール」といったWebメールが推奨されています。
なぜなら、携帯電話キャリアのメールアドレスは返信メールを受信できないことがあるからです。
お客様情報の登録
登録メールアドレスから、お客様情報の登録に進みます。その際、パスワードの登録が必要です。最低8文字かつ1文字以内の大文字・小文字・数字を含むパスワードを入力してください。また、住所は本人確認書類と同じものを登録しましょう。
本人確認書類の提出から口座開設まで
申込内容を入力したら、本人確認書類の提出に進みます。本人確認の方法は、「かんたん本人確認」もしくは「はがきで本人確認」の2通りです。
・かんたん本人確認
運転免許証、マイナンバーカード(個人番号カード)、在留カードのいずれかを持っている場合は、かんたん本人確認がおすすめです。かんたん本人確認ならば、インターネット上で本人確認書類と申込者の写真を撮影するだけで本人確認が終了します。その後、審査を経て口座開設です。審査を通過した場合、アカウント承認メールが届き、取引ができるようになります。
なお、審査は平日のみです。土・日・祝日の申し込みの場合は、審査承認連絡が遅くなることもありますので気を付けてください。
・はがきで本人確認
はがきで本人確認の流れをご紹介します。
本人確認書類の提出
本人確認書類の名称を選択し、画像をアップデートすることで提出は完了です。「はがきで本人確認」で使える本人確認書類は次の通りとなっています。
【日本国籍の方の本人確認書類】
以下から、いずれか2種類の現住所が記載されている本人確認書類を提出してください。
本人確認書類の種類 | 注意事項 |
運転免許証 | 表面・裏面有効期間満了日の1ヵ月以上前のもの撮影時は書類の四隅が写っていることを確認 |
個人番号カード(マイナンバーカード) | 表面のみ個人番号通知カードは利用不可有効期間満了日の1ヵ月以上前のもの撮影時は書類の四隅が写っていることを確認 |
パスポート | 顔写真ページ・所持人記入欄2020年2月4日以降に申請されたパスポートは所持人記入欄がないため利用不可パンチ穴で記述された旅券番号が、画像から確認できる状態であることを確認撮影時はページの四隅が写っていることを確認 |
住民基本台帳カード | 表面・裏面有効期間満了日の1ヵ月以上前のもの撮影時は書類の四隅が写っていることを確認 |
住民票の写し | 個人番号・本籍地記載がないもの記載がある場合は削除されるため要再提出発行日から6ヵ月以内のもの撮影時は書類の四隅が写っていることを確認 |
「運転免許証+住民票の写し」のように、組み合わせて提出してください。また、住所変更、氏名変更などで裏面に記載があるものについては、都道府県公安委員会の公印がきちんと写っているかも確認しましょう。
【外国籍の方の本人確認書類】
在留カード、または特別永住者証明書のどちらか1点、その他1点の合計2点の提出が必要です。
本人確認書類の種類 | 注意事項 |
在留カード | 表面・裏面有効期間満了日の6ヵ月以上前のもの撮影時は書類の四隅が写っていることを確認 |
特別永住者証明書 | 表面・裏面有効期間満了日の6ヵ月以上前のもの撮影時は書類の四隅が写っていることを確認 |
・その他の本人確認書類
本人確認書類の種類 | 注意事項 |
運転免許証 | 表面・裏面有効期間満了日の1ヵ月以上前のもの撮影時は書類の四隅が写っていることを確認 |
個人番号カード(マイナンバーカード) | 表面のみ個人番号通知カードは利用不可有効期間満了日の1か月以上前のもの撮影時は書類の四隅が写っていることを確認 |
パスポート | 顔写真ページ・所持人記入欄2020年2月4日以降に申請されたパスポートは所持人記入欄がないため利用不可ンチ穴で記述された旅券番号が、画像から確認できる状態であることを確認撮影時はページの四隅が写っていることを確認 |
住民基本台帳カード | 表面・裏面有効期間満了日の1ヵ月以上前のもの撮影時は書類の四隅が写っていることを確認 |
住民票の写し | 個人番号・本籍地記載がないもの記載がある場合は削除されるため要再提出発行日から6ヵ月以内のもの撮影時は書類の四隅が写っていることを確認 |
「在留カード+運転免許証」のように、組み合わせて提出してください。はがきで本人確認の場合、審査が完了するまで最長3ヵ月程度かかることもあります。できれば「かんたん本人確認」を利用しましょう。
簡易書留の受取
はがきで本人確認の場合のみ、審査に通過したら、口座開設完了通知が簡易書留で発送されます。受け取りをLiquid by FTX(旧:Liquid by Quoine)で確認でき次第、アカウント承認メールが送信されます。メール到着後、取引が開始できます。口座開設完了通知は、3~7営業日程度で到着です。
ライト版アプリより登録
スマホから申し込む方法です。
アプリのダウンロード
スマホに「Liquid by Quoine ライト版」アプリをダウンロードします。
本人情報の登録
アプリ内からメールアドレスを登録すると、メールが届きますので、文面内の「本人情報を登録する」ボタンを押し、本人情報を登録します。登録するメールアドレスは、ブラウザからの申し込み同様に「Gmail」「Yahoo!メール」といったWebメール推奨です。携帯電話キャリアのメールアドレスは、なるべく避けましょう。
本人確認書類の提出から口座開設まで
ブラウザからの申し込み同様に、内容を入力したら本人確認書類を提出します。本人確認の方法は、「かんたん本人確認」「はがきで本人確認」の2通りです。提出方法や利用できる本人確認書類も、ブラウザからの申込時と変わりません。早めの口座開設をしたい方は「かんたん本人確認」を選びましょう。
Liquid by FTX(旧:Liquid by Quoine)の入金について
口座開設の完了後、入金、そして取引開始です。ここでは、入金と取引開始の方法についてご紹介します。
現金の入金について
Liquid by FTX(旧:Liquid by Quoine)では、「銀行振込」「クイック入金」という2つの現金入金方法があります。詳細を確認しましょう。
銀行振込 | クイック入金 | |
対応金融機関 | 全国金融機関 | コンビニペイジーネット銀行 |
入金可能時間 | 24時間365日 | 24時間365日 |
入金限度額 | 上限なし | コンビニ:30万円未満Pay-easy:100万円未満ネット銀行:100万円未満 |
手数料※金融機関によっては振込手数料・時間外手数料が必要な場合もあります。 | Liquid by FTX:手数料0円 | Liquid by FTX:手数料0円 |
暗号資産(仮想通貨)での入金
Liquid by FTX(旧:Liquid by Quoine)では、暗号資産(仮想通貨)での入金も可能です。Liquid by FTX(旧:Liquid by Quoine)では口座開設後、暗号資産(仮想通貨)ごとにアドレスが割り振られます。そのため、入金時は「契約者のアドレス宛に送金する」という手順です。間違ったアドレスに送金しないように気を付けてください。
暗号資産(仮想通貨)の入金は、ブラウザ・アプリどちらからも行えます。
Liquid by FTX(旧:Liquid by Quoine)で口座開設するメリット
Liquid by FTX(旧:Liquid by Quoine)で口座開設を検討する方のためにメリットをご紹介します。
ブログで最新の情報提供
動きの速い暗号資産(仮想通貨)の情報は、どのように収集すればよいのでしょうか。Liquid by FTX(旧:Liquid by Quoine)では、ブログで最新の暗号資産(仮想通貨)情報を提供しています。各銘柄の情報だけでなく、「取引について」「用語の解説」など、幅広い情報があるため、投資レベルを問わず、有効に活用できるはずです。
Liquid by FTX(旧:Liquid by Quoine)で口座開設する際の注意点
Liquid by FTX(旧:Liquid by Quoine)を利用する際の注意点も押さえておきましょう。
取り扱い通貨の種類が少ない
ご紹介した通り、Liquid by FTX(旧:Liquid by Quoine)の取扱通貨は、10種類です。暗号資産(仮想
通貨)を扱う会社の中には15~20種類取り扱うところもある点から考えると、少ないと感じるかもしれません。選択肢が少なくなるため、これからどの通貨を購入しようか迷っている方には、少々不向きな部分もあります。
お目当ての通貨があり、それをLiquid by FTX(旧:Liquid by Quoine)で扱っている場合は、口座開設をおすすめします。
手数料がかかる部分がある
他の暗号資産(仮想通貨)取扱会社の中には、多くの手数料を無料としている場合があります。しかし、Liquid by FTX(旧:Liquid by Quoine)では、取引の種類や出金の方法によっては手数料がかかる場合があるため、注意が必要です。
また、入金時の振込手数料は契約者負担となっています。コストを考えるのならば、「どの部分にどの程度の手数料がかかるのか」について把握してから取引することがおすすめです。入金時の振込についても、振込手数料がかからない、もしくは手数料が低い金融機関を利用するようにしましょう。
取引したい通貨が決まっている方におすすめのLiquid by FTX(旧:Liquid by Quoine)での口座開設
Liquid by FTX(旧:Liquid by Quoine)は、厳選された以下の10通貨の取引ができる取引所です。
自分が取引したい通貨がある場合は、口座開設をおすすめします。なお、口座開設手続きは「ブラウザ」「スマホアプリ」から行え、本人確認書類提出も「スマホでの写真撮影」もしくは「アップロード提出」が選択可能です。ただし、アップロード提出の場合は、審査完了までに最長で3ヵ月ほどかかる場合があります。
また、簡易書留で郵送される口座開設完了通知を受け取らないと取引が開始できません。本人確認書類として、運転免許証やマイナンバーカード(個人番号カード)、在留カードのいずれかを使うつもりなら、スマホでの写真撮影で本人確認を完了させるようにしてください。
文・田尻宏子