ビールの美味しい季節です。ボーナスも出たことだし、ちょっとプチ贅沢してサントリーのプレミアムモルツを飲もう。そんな方もいるのではないでしょうか。今回はサントリーのボーナスを追いかけてみました。
飲料業界ではトップクラスの高収入
サントリーというとウイスキーやビール、それに清涼飲料水などのイメージがあります。実際は多くのグループ会社があり、健康補助食品や栄養機能食品、アイスクリームの製造・販売、飲食店事業、花苗、切り花の生産・販売など幅広い事業を展開しています。
ここでは主に持株会社であるサントリーホールディングス(以下、サントリー)について説明します。
2024年3月に発表された有価証券報告書を見ると、従業員の平均年収は以下のようになっています。
- 従業員数 482人
- 平均年齢 45.1歳
- 平均勤続年数 19.4年
- 平均年間給与 11,400,975円
見てわかるように、サントリーの社員の平均年収は1,000万円超えです。さすがはサントリーです。
グループ各社の連結での従業員数は4万275人。こちらの平均年収は会社によってばらばらで、なかにはサントリーホールディングスと同等クラスの会社もあれば、平均年収400~500万円程度の会社もあります(それでも日本人の平均年収かそれ以上です)。
サントリーホールディングスと同じくらいの年収の企業というと、同業ではアサヒビールくらい。他は平気年収1,000万に届かない企業がほとんどです。
管理職になれば年収は倍増!?
サントリーは年功序列で、新卒で入社すると基本的に給料は毎年上がっていきます。
20代だと年収は500~700万円、30代だと600~1,000万円。ただし実力主義による評価もかなりあって、わかりやすく言うと課長以上の管理職になれば年収は一気に跳ね上がります。なかには文字通りの倍増というケースもあります。
課長職の年収は1,400~1,500万円、部長職で1,600~1,700万円。サントリーで働くなら、がんがん働いて役職をめざすといいかもしれません。
また職種によって収入には差があり、マーケティング部門や企画部門の社員の給与は他部門より高めに設定されているようです。
高い年収だけでなく、サントリーは福利厚生が充実していることでも知られています。社員の口コミなどをあたっても福利厚生について不満を抱いている人はまず見かけません。
サントリーのボーナスは業績連動型
多くの企業がそうであるように、サントリーのボーナス(賞与)も業績連動型で、その年の業績が支給額に反映されます。
支給月は毎年7月と12月。2024年の平均支給額は152万円。ということは1回のボーナスの支給額は約76万円ということになります。もちろん、ボーナスの額は人それぞれ。評価の高い人ならばボーナスは年間200万円以上になるはずです。
ちなみにサントリーは役員になると平均年収は4,000万円以上(社外取締役は除く)。2024年は5,000万円を超えるのではないかといわれています。
文・中野渡淳一
文筆業者。著書に『怪しいガイドブック~トラベルライター世界あちこち沈没記』『漫画家誕生 169人の漫画道』。この他「仲野ワタリ」名義で『海の上の美容室』「猫の神さま」シリーズ等小説作品多数。『moneyscience』では生活者目線で最新トレンドの記事を中心に執筆。