単身世帯の増加や世帯人数の減少などの影響で、ペットを飼う人が増えています。SNSなどでかわいい猫の画像や動画を見て、飼ってみたいと思われる人もいるでしょう。でも、飼う前に気になる点はお金のこと。今回は、憧れのネコチャンを飼うためにかかる費用とペット保険について解説します。
猫を飼うために必要な初期費用
猫をお迎えするために必要な猫用品は、主に以下の通りです。
- トイレ用品(トイレの容器、猫砂、ペットシーツなど)
- ケージ
- フード
- 食器(フードと水用の2種類)
- 爪とぎグッズ
- キャリーバッグ(動物病院へ行く際に必要)
- ブラシ
上記を揃えると、その費用は約2万円です。さらに、猫用のベッドやおもちゃを購入する場合は、もう少し多めに見積もりが必要です。
猫を飼うために必要な日々の費用
猫を飼うために必要となる消耗品は、主に以下の通りです。
- キャットフード(総合栄養食)
- その他フードやおやつ
- 猫砂
- 光熱費(温度調節のためのエアコン代など)
- ペット保険の保険料
メインとなるキャットフードは「総合栄養食」と記載のあるものを選びましょう。キャットフードの価格は、商品により大きく異なります。また、その他フードやおやつなども必要です。また、トイレ用の猫砂も、日々必要なので毎月一定額がかかります。将来の備えとしてペット保険に加入する場合は、保険料も必要です。
また、不定期に必要となる費用には以下のものが挙げられます。
- ワクチン接種やケガなどの医療費
- 外出時のペットホテル・ペットシッター代
ざっくりと計算して、毎月必要となる猫用の費用は約1万円です。
いざというときに備える!ペット保険も加入の検討を
毎月かかる費用を節約するため、猫のペット保険には加入しない、という選択肢もあるでしょう。ただ、いざというときに必要となる猫の医療費は、人間のように健康保険が使えない分高額になりがちです。例えば、猫で発生しやすい異物誤飲での手術代は約13万円、歯周病での麻酔と抜歯対応では約6万円かかります。
ペット保険に加入していれは、上記のような手術時に、3割負担や5割負担で済むよう保険金を受け取れます。補償内容と猫の年齢によって、保険料はかなり幅があるため、どの範囲までカバーしたいかを考えて、条件に近い商品を選びましょう。また、保険期間中の保険金支払いは回数無制限かどうか、1ヵ月や年間で支払い上限額は設定されているのかも要チェックです。
多くのペット保険は、加入時の年齢に制限があります。猫の場合、7歳まではほとんどのペット保険に加入可能です。その後、10歳を超えると加入できる保険はかなり少なくなりまます。猫の飼い初めは、その猫がもっとも若いタイミング。保険料も安いため、ペット保険への加入を検討してはいかがでしょうか。
大切な家族である愛猫のために金銭的な備えもしっかりと
ご紹介してきたように、猫を飼うためにはさまざまな費用がかかります。また、突発的に必要となる医療費も気になる点です。猫の医療費に備えて貯蓄するのもいいでしょう。ただペット保険を上手に利用すれば、高額な医療費も払えるようになります。
大切な家族としてお迎えするネコチャンが最後まで幸せに暮らせるよう、お迎え前から金銭的な準備も進めておいてくださいね。
文・藤森みすず
大手Slerにてシステムエンジニアを経験後、フリーランスのライターに。金融記事をはじめ旅行や時事ネタなど多くの記事を執筆。