投資初心者は「具体的なやり方が知りたい」「おすすめの証券会社はどこ?」との疑問、悩みを感じることが多いものです。「初心者は株を買うな」などの言葉に惑わされず、何から始めるべきか、失敗しない投資方法について解説します。
初心者必見の株式投資のやり方【シンプル】
株のやり方については、次の通りです。
- 証券会社を選ぶ
- 口座を開設し、入金する
- 銘柄を選ぶ
- 銘柄を購入
- 保有・売却を判断し行う
順番に内容を解説します。
1:証券会社を選ぶ
初めて証券会社を選ぶ場合、「手数料」「取扱商品」「ツール」「実店舗の有無」など、いくつものポイントに戸惑うかもしれません。
どうしてもこだわりがある(対面で相談したい、特定の株を購入したいなど)場合を除き、最初はネット証券&手数料がリーズナブルな証券会社を選ぶことをおすすめしています。
口座開設手数料・口座管理料は、無料のところが多いですが、あらかじめ確認しておきましょう。
2:口座を開設し、入金する
証券会社を選んだら、次は口座開設に進みます。
口座開設の方法は、主に次の3つです。
- 郵送
- インターネット
- 店舗
ネット証券の場合、そもそも店舗がないため、郵送かインターネットの2択です。ただ、郵送申し込みの場合、申込書返送から口座開設まで1週間〜10日程度かかることが一般的。インターネット申し込みの場合、最短で翌営業日に開設できることも。
https://money-science.com/securities-transaction-account/口座を開設後、入金します。証券会社により入金手続きは多少異なりますが、大まかには同じです。
ここではSBI証券の入金方法を説明します。使える入金方法は次の4点です。
- 即時入金
- リアルタイム入金
- 振替入金(ゆうちょ銀行)
- 銀行振込入金
中でも特に便利な「即時入金」の場合、SBI証券サイト上で、手持ちの銀行口座→SBI証券口座に自動入金することが可能です。24時間利用可能(メンテナンス時間を除く)、振込手数料無料、口座へ即時反映とメリットも多いです。
「リアルタイム入金」の場合は、銀行口座からSBI証券口座に振込登録を行います。振込手数料無料、口座へ即時反映できる点は、即時入金と同じですが、利用時間は銀行により異なる点に注意しましょう。
「銀行振込」は、ネットバンキング・窓口・ATMを使い、地方銀行などを含むすべての銀行から振り込みを行うことができます。ただ、振込手数料が自己負担であること、反映に時間がかかることなどのデメリットもあります。
「振替入金(ゆうちょ銀行)」は、ゆうちょ銀行の口座からSBI証券口座に入金する方法です。手数料は無料ですが、2024年3月18日より受付から入金反映までに4〜5日かかるようになりました。土・日・祝や年末年始の場合、5営業日後の11:00まで反映されないため、注意が必要です。
3:銘柄を選ぶ
銘柄を選ぶ基準は人によりさまざまですが、ここでは初心者向けに探し方のポイントを紹介します。
自分が知っている企業の株を買う
全く知らないジャンル、興味のない企業の株を買うよりも、自分が好きな企業、興味のあるジャンルから選びましょう。もちろん、ただ好きというだけでなく、将来性やこれから価値が高まりそうかといった点を考慮する必要があります。
株主優待の内容を参考にしつつ選ぶのも、ひとつの方法です。
インデックスファンドを検討する
株を買うにはまとまった資金が必要です。自分が知っている企業の株は、高くて買えないといった場合であれば、「インデックスファンド」を検討してみるのもいいでしょう。
インデックスファンドとは、特定の株価指数と連動するようにつくられている投資信託です。投資商品の中でも低コストかつ分散投資が可能な点から、初心者向きと言われています。
さらにリスクを減らしたいなら債権、長期的に見ると株価が上がる傾向にある外国株式など、自分の目的や投資ルールに合わせて選ぶといいでしょう。
4:銘柄を購入
投資信託(ファンド)の場合は、引き通し方法と積み立て指定日を選択すればOKです。
株を購入する場合は、「指値(さしね)」「成行(なりゆき)」の2種類から選びます。ただし、単元未満株やミニ株を購入する際は、成行のみであることが多いです。
指値注文の買い注文
- 買う値段を自分で設定
- 指定した値段以下の株価にならなければ注文しない
成行注文の買い注文
- 最も低い価格の売り注文に対して注文成立
5:保有・売却を判断し行う
取引スタイルを決め、自分のルールに基づいて売買を行います。
株式投資のスタイルの一例を紹介します。
- 短期売買を繰り返し、差益を得る
- 成長が期待できる銘柄を長期保有する
- 株主優待を目的に保有する(短期または長期)
- 高配当を目的に保有する(短期または長期)
さまざまな方法がありますが、初心者が失敗を減らしたい場合は「少額」「分散」の投資スタイルを基本とするのが良いでしょう。
初心者おすすめ証券会社ベスト3
- 1位:SBI証券
- 2位:楽天証券
- 3位:LINE証券
チャートなども見やすく、初心者にとっても始めやすい2トップはSBI証券と楽天証券。手数料はどちらも業界トップクラスのリーズナブルさです。IPO(新規公開株)に興味がある人は、SBI証券がおすすめ。楽天経済圏ユーザーであれば、楽天証券の使い勝手の高さに注目です。
LINE証券は、LINE PayとLINEポイントにも対応。LINEの画面からそのまま使用できるため、操作性も高いです。運用成績の見やすさ・管理画面のユーザビリティの高さは、証券会社の中でも高い評価を得ています。
初心者で投資のやり方を知りたい人のよくある質問
Q.投資初心者のコツは?
A.本やブログ、YouTubeなどを参考に正しい知識を得ましょう。予算と自分に合った投資スタイルを決めること、少額投資・分散投資を心がけることが成功のコツです。
Q.投資の勉強方法は?
A.まず、今の時点での投資に関する知識レベルを確認します。用語もわからない初心者なのか、言葉はわかるが実務経験がないのか、すでに投資を始めているのかによってやるべきことは変わります。
Q.株初心者の流れは?
A.証券会社を選び、口座を開設。入金し、株を選択し購入。売却・保有で利益を出すのが一連の流れです。
誰でも最初は投資初心者です。本記事の内容を参考に、まずは学びの一歩を踏み出してみませんか。
文・柚月朋子
フリーランスとしての経験やポイント投資からスタートした経験を活かし、年間200本以上の記事を執筆・監修。投資初心者にわかりやすい記事執筆が目標。