コロナの影響が長期化？JR四国のボーナスがピンチ！

コロナ禍の影響を大きく受けているJR各社。JR旅客6社の中で、最も規模が小さいとされているJR四国の2024年のボーナスや新卒初任給について調べてみました。テレワークなどが増え、乗客数が減少する中でも、個室ワークブースの展開が始まるなどの明るい話題も併せて解説します。

2020年・2024年・2024年のJR四国のボーナスは？

1987年に国鉄分割民営化の流れから誕生した「JR四国」。正式名称は、四国旅客鉄道株式会社です。JR四国は非上場のため、有価証券報告書の発表はありません。

2024年4月時点での社員数は、2,116人。本社は香川県高松市にあります。公式サイトに掲載されています求人情報によりますと、2020年4月時点の平均勤続年数は、18.0年。平均年齢は、37.9歳です。

JR四国の夏のボーナスは、2020年度1. 89 ヵ月、2024年度 1. 21 ヵ月、2024年度 1.35ヵ月です。やや持ち直した傾向はあるものの、まだまだ厳しい状況が続きそうです。また、冬のボーナスは、2020年度1.39ヵ月分、2024年度1. 21 ヵ月分でした。

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JR四国の新卒初任給はいくら？福利厚生は？

JR四国に新卒入社した場合、どれくらいの初任給が受け取れるのでしょうか。JR四国の新卒応募要項には、「総合職」と「プロフェッショナル職」それぞれ具体的に記載があります。

イメージとしては、現場でスキルを積み、将来的に経営に携わる「総合職」。鉄道事業分野はもちろん、ホテルや不動産開発、物販などその道のプロを目指す「プロフェッショナル職」といったところでしょうか。

職種と最終学歴により、初任給も異なります。

・総合職

修士了：210,200円
大学卒・高専(専攻科)了／201,200円
高専(本科)卒：182,200円

・プロフェッショナル職

大学卒・高専(専攻科)了：182,200円
短大・専門学校・高専(本科)卒：169,600円
高卒：162,700円

コロナ禍の影響による採用数の減少について、一時期ニュースで耳にする機会が増えていました。しかし、JR四国の採用実績は、コロナ禍の中でも特別に減少している傾向はありません。入社を検討している人にとっては、明るい話題と言えるでしょう。

	2018年	2019年	2020年	2021年	2022年
採用合計	114人	123人	111人	125人	122人

またJR四国では、階層別研修、職能別研修、特別研修など、研修制度もかなり充実しています。鉄道会社として「安全、正確、快適な輸送」をモットーとするJR四国の考え方や業務に必要な知識を随時学ぶことができます。

JR四国では、契約社員の募集もある

前述した内容は新卒社員募集に関する概要ですが、JR四国では、契約社員としての募集も行われています。駅係員や旅行業のカウンターなどを担当する「駅」「旅行業」契約社員もそのひとつ。他にも、「ゆうゆうアンパンマンカースタッフ」「観光列車アテンダント」など、JR四国ならではの業務もあります。

ゆうゆうアンパンマーカーとは、高松駅から徳島駅、徳島駅から阿波池田駅の間を走る、専用の電車です。靴を脱いで遊べるプレイルームもあるため、アンパンマン好きのお子さんも大喜びですよ。スタッフの仕事には、遊ぶ子どもの見守りやプレイルームの清掃、指定席を持たない人の入室を確認することなどが含まれます。

アンパンマンカースタッフや観光列車アテンダントは、1年ごとの更新制度です。ただ、「駅」「旅行業」契約社員に関しては、社員採用試験制度があるため、契約社員から入社し、社員を目指すことも可能です。

全ての職種がいつも募集されているわけではありませんが、興味を持った方は、ぜひ一度確認してみてください。

福利厚生のほか、クラブ活動も充実

JR四国の福利厚生は、一般的な社会保険のほか、住宅補給金、互助会制度があります。四国4県および東京・大阪にも寮・社宅が整備されている点は、嬉しいポイントです。社宅や独身寮が完備されている企業が減少する中で、貴重な存在と言えるでしょう。

さらに私が珍しいと思ったのは、クラブ活動の充実ぶりです。

「硬式野球部」「応援部」といった専門部のほか、運動部としてテニス部やヨット部、ゴルフ部、水泳部などさまざまな部があります。少し変わったところでは「四国鉄道文学会」「鉄道模型クラブ」「阿波踊り鳴り物クラブ」「奇術部」といったものもあるようです。

2024年9月からJR四国が個室ワークブースを展開！

ここで明るい話題をひとつ。JR四国では、今、鉄道事業以外にも積極的に力を入れています。2024年9月28日には、JR四国管内の主要駅（高松駅・松山駅・徳島駅・高知駅）に、個室型コワーキングスペース「STATION BOOTH」が設置されました。JR東日本がすでに展開している事業の一環ですが、JR西日本に次いで、今回JR四国でも導入されました。

テレワークやワーケーションといった新しい働き方も増えつつある一方、従来の「出張」も、ゼロになるわけではありません。この個室型コワーキングスペースは、出先で少しパソコンを広げて作業がしたい、オンラインミーティングがしたいといったときに、かなり重宝しそうです。覚えておいて損はありませんよ！