楽天証券での口座開設、つみたてNISAの申し込みを終えた2024年12月。年末駆け込みということもあり、楽天キャッシュを断念。お正月の間に少し考えた結果、6回目となる今回は「つみたて金額の変更」「支払い方法の変更」にチャレンジしました。
【つみたてNISAを始めて1ヵ月】現状のおさらい
上記は、2024年12月20日に積立購入したファンド、金額の2024年1月8日時点での状況です。全部表示されていませんが、一番上のファンドは「楽天・全米株式インデックス・ファンド(楽天・バンガード・ファンド(全米株式))」です。
10,000円→10,153円の数字に、驚きました。もちろん投資である以上、マイナスになる可能性もゼロではありません。ただ、1ヵ月も経たない間に1.53%も増えているのは、不思議な気持ちです。預貯金ではありえない数字です。「余剰資金を投資に」「つみたてNISAから始めてみよう」と言われることも、すごく腑に落ちました。
ただ、この積立金額は増額設定をした結果です。現在の積立設定は3,000円のため、このまま置いておくと1月20日に引き落としが行われます。
「投資ってちょっと怖い。1日100円、1ヵ月3,000円」の気持ちで始めましたが、正直、もう少し増額しておいても良いかもと思いました。口座開設やファンド選びには、いろいろ作業が必要ですが、始めたら、あとは特にすることがなく、こんなに楽なのかというのが正直な感想です。
とはいうものの、あくまで無理のない金額で進めたいとの気持ちから、月額10,000円をつみたてNISAに回すことに。
銀行口座から楽天キャッシュに引き落とし方法を変更
「支払い方法を変更するだけならカンタンでしょう」と思っていましたが、まずは楽天証券のチャットサポート(AI)に方法を尋ねてみました。すると「該当の積立設定を一度解除し、別途新しく積立設定をする必要がある」との回答が・・・!
指示に従い、まずは楽天証券にログインします。つみたてNISAの画面を開くと「解除」の文字がありました。
解除ボタンをクリックすると、確認画面が表示されます。
全て解除したら、もう一度ファンドを選び直します。今回も、12月と同じファンドを選びました。
- 楽天・全米株式インデックス・ファンド(楽天・バンガード・ファンド(全米株式))
- eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
- eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
次に、引き落とし方法と積立指定日を選びます。
楽天キャッシュ積立のメリット
2024年1月以降の楽天キャッシュ積立のメリットは、次の3点です。
- 0.5%還元(ただし、楽天カードからチャージが必要)
- 楽天カードとの併用で最大10万円までポイント還元
- 積立日の設定が自由
楽天キャッシュは、楽天カードからチャージした場合0.5%分のポイントがもらえます。2024年1月現在、楽天クレジットカード決済では、年率0.4%(税込)未満のファンドの場合、還元率は0.2%です。つみたてNISAの場合、そもそも信託報酬が低いため、楽天キャッシュを使った方がお得です。
また私のような少額積立者にとっては、あまり関係のないことですが、楽天キャッシュの積立可能額は月に5万円です。楽天カード決済と使い分けることで、最大10万円までポイント還元の恩恵を受けることができます。
最後は決済日の設定です。楽天キャッシュの場合、積立日を自由に(1日〜28日)選ぶことができます。銀行口座から引き落としの場合も、自由に日を決めることができましたが、ポイント還元の恩恵がないため、やはり楽天キャッシュがおトクです。
ただ、楽天キャッシュの引き落とし日は、選択できません。毎月13〜15日の間に引き落としが行われるため、あらかじめチャージしておくか、自動チャージ設定をしておくと良いでしょう。
楽天キャッシュ積立のデメリット
便利な楽天キャッシュですが、デメリットもあります。楽天キャッシュ積立によるデメリットは、次の2点です。
- ポイント還元の対象は、楽天カードからのチャージのみ
- ボーナス設定NG
楽天キャッシュへのチャージは、他社のクレジットカードでも行うことができますが、その場合、ポイント還元の対象外です。楽天経済圏を活用するには、楽天クレジットカードは必須と考え、まだ持っていない方は、申し込んでおきましょう。
また、楽天キャッシュ積立は、ボーナス設定ができません。毎月定額での積立が基本です。ボーナス設定を使いたい場合は、証券口座または他の金融機関を選択する必要があります。
2024年1月から、楽天キャッシュ10,300円、つみたてNISAを開始
早速つみたてNISAを始めたいところですが、ここで注意したい点がひとつあります。楽天キャッシュの場合、銀行口座引き落としのように、当月からすぐに始めることができません。
下記は、2024年1月の例です。
2月分の積立締切 | 1月12日(木) |
楽天キャッシュ引き落とし | 1月13日(金)〜15(日) |
2月の買付日 | 2月1日〜28日のうち自分が決めた日 |
つまり、つみたてNISAを始められるのは、2月からということになります。
気を取り直して、毎月の積立金額を設定します。毎月10,000円と考えていましたが、楽天ポイントも投資に使うことに。楽天ポイント300円分を投資に回すことにして、合計10,300円の設定にしました。
30,000円以上のポイント投資をした場合、楽天市場での買い物のポイントがプラス0.5倍になるようです。毎月30,000ポイント。改めて見ると、すごい数字ですね。羨ましい・・・!
積立金額の配分設定を行います。1%〜98%の間で自由に決めることができますが、おおよそ3等分(最初から入力されていた数字)のままで確定しました。
サクサク作業が進みます。購入するファンドを決める作業は、これで完了です。
次は、楽天キャッシュの設定です。手元に楽天クレジットカードと携帯電話を準備します。本人確認のため、携帯電話に届く数字を入力する作業も発生します。
チャージ方法を選択(もちろん楽天カードを選択!)し、残高キープチャージの設定を終えれば、設定完了です。
残高キープチャージとは、あらかじめ設定した金額以下になると、自動でチャージし、残高不足を防いでくれる機能です。
つみたてNISAの金額以上(今の私の場合だと10,300円)を設定しておくと、残高不足になることもありません。「チャージするのを忘れていた!残高不足で積立できない!」などの心配もなくなり、ひと安心です。
最後に最終確認を行い、暗証番号を入力して確定させます。引落方法は「楽天キャッシュ」、積立指定日は毎月20日。初回買付日は、2024年2月20日です。
楽天キャッシュの利用開始に伴い、楽天ペイのアプリもスマホにダウンロードしました。これまで使っていたキャッシュレスアプリは、PayPay一択(&PayPayカード)だったのですが、これはもう仕方がありません。頑張って使い分けていこうと思います!
楽天キャッシュを使う前に知っておきたい2つのポイント
残高キープチャージはとても便利なサービスですが、注意点があります。初回のみ、チャージ→楽天キャッシュの引き落とし→直後に不足とみなして再チャージが発生。日付によっては、同月に2回分の請求となる可能性があるとのこと。小さなことですが、何も知らないと、明細を見て驚いてしまいそうです。
そしてもうひとつ。今回初めて「楽天Pay」「楽天キャッシュ」を使う私にとっては、名称と役割が完全に一致していません。ここで、簡単に整理しておきます。
まず、楽天キャッシュとは、オンライン上の電子マネーのことを意味します。楽天経済圏のみで使用できます。イオンで言えば、WAONのようなものでしょうか。そして楽天Payは、数ある支払い方法の中のひとつです。現金で支払うのか、楽天クレジットカードで支払うのか、楽天Payで支払うのか、ということです。
楽天Pay(楽天キャッシュ)でポイント還元率2.5%!?
PayPayのポイント還元率がかなり厳しくなる中、楽天Payのポイント還元率は、最大2.5%と、景気のいい数字を見かけました。ただ、実際に恩恵を受けるためには3つの手順を踏む必要があります。
ポイント還元率 | |
楽天カード→楽天キャッシュにチャージ | 0.5% |
楽天キャッシュを使用し、楽天Payで支払い | 1.0% |
楽天ポイントカードを提示 | 最大1.0%(店により異なる) |
全部クリアしなければ、2.5%にはなりません。そう簡単にたくさんのポイントは付与されませんね。ただ、つみたてNISA専用と割り切ってしまうのは、なんだかもったいない気がします。
2024年4月から、西友・サニーと楽天が協力体制に入っているため、まずは西友での買い物で使ってみます。
楽天Payは、定期的にキャンペーンも行っています。楽天市場でのお買い物のポイントが2倍になることに加え、初めての支払い(3,500円以上)で700ポイントが付与されます。
期間は、2024年1月6日(金)10:00から2024年1月20日(金)9:59まで。つみたてNISAの設定がひと段落したこともあり、この機会に楽天Payデビューしてみます!
文・柚月朋子
フリーランスとしての経験やポイント投資からスタートした経験を活かし、年間200本以上の記事を執筆・監修。投資初心者にわかりやすい記事執筆が目標。