おいしいコーヒーを淹れた後に残る、コーヒーかす。そのまま捨てるのではなく、何かに再利用できれば最高ですよね。ただ、濡れたままの保存はNG。今回の記事では、コーヒーかすの簡単・上手な乾燥方法と、消臭や肥料など、コーヒーかすを上手に再利用するアイデアについて紹介します。
コーヒーかすを簡単に乾かす方法3つ
日光で自然乾燥させる
大量にあるコーヒーかすを一度に乾かしたいなら、自然乾燥がおすすめです。ただ、外で乾かすと風で飛んでしまう可能性があるため、我が家では日当たりの良い窓辺に広げて乾かしています。
乾燥に電気もガスも使わないため、一番エコな方法です。春から夏にかけての天気の良い日であれば、1日で乾燥することもありますよ。冬場は1日では厳しいため、場所を変えながら、数日かけて乾かしています。
フライパンで煎って乾燥させる
少量であれば、コーヒーかすをフライパンに入れ、煎って乾かすこともできます。ポイントは、必ず弱火にすること。早く乾かそうと強火にすると、コーヒーかすが焦げてしまうため要注意です。
電子レンジで乾燥させる
お使いの電子レンジの種類や乾かしたいコーヒーかすの量にもよるため、一概に何ワットで乾燥できるとは言えません。実際にやってみたところ、ドリップコーヒー1〜2杯の量(〜20gまで)であれば、600Wで3分、まだ少し湿っていたのでかき混ぜた後追加で1分行うと、完全に乾燥させることができました。
できるだけ大きな耐熱皿に乗せ、コーヒーかすを平らに広げること、加熱の際は、ラップをしないことがポイントです。
【実践中】コーヒーかすの再利用方法
ここからは、私が実際に行っているコーヒーかすの再利用方法について紹介します。
消臭材・脱臭剤として再利用
コーヒーの表面には、気孔(きこう)と呼ばれる穴がたくさんあります。この穴がイヤな臭いを吸収してくれるため、消臭・脱臭効果が期待できます。
コーヒーかすは、濡れている状態の方が、消臭・脱臭効果はできます。しかし、カビがはえる可能性などを考えると、数日以内に交換が必要です。もう少し長く活用したい場合は、前述した乾燥方法で、完全に乾燥させてください。
私が愛用しているのは、不織布のお茶パックです。ゴミ袋には、コーヒーかすをそのまま入れることもあります。魚焼きグリルに使うときは、濡れたコーヒーかすをそのまま入れ、数分加熱してから洗い流しました。
下記はコーヒーかすで消臭・脱臭をしている場所の一例です。
- キッチン
- 冷蔵庫
- 魚焼きグリル
- 玄関
- 靴箱
- 靴やブーツの中
- トイレ
- 車内
- 灰皿
- ゴミ箱
- サニタリーボックス
サニタリーボックスに入れているビニール袋の底に、乾燥させたコーヒーかすを入れています。最後にはビニールごと捨てるため、一石二鳥です!
庭の雑草対策に再利用
UCC上島珈琲株式会社は、コーヒーかすと「発芽抑制作用」との関係を論文にて発表しています。1平方メートルあたり10kgのコーヒーかすを使用した場合、1年目には植物の成長が抑制されていたことが記載されています。
作物成長促進、雑草防除および土壌改良の観点で、2年間(2009年6月~2011年5月まで)の4連作期の間の農作物畑地でのコーヒー残渣の利用について評価した。実験には5種の夏用と3種の冬用の緑肥作物を用いた。初年度の夏作では、10kg/m2のコーヒー残渣の散布によって、すべての緑肥作物の成長は著しく抑制された。
https://www.ucc.co.jp/company/research/future/residue.html
しかし、現実的に一般家庭で10kgものコーヒーかすを一度に撒くことは難しいです。ただ、少しでも効果が出れば嬉しいと、冬の間にせっせと荒地に撒き続けていました。こちらは、また結果が出てきたら、改めて追記します。
コーヒーかす再利用に関するよくある質問
Q.コーヒーかすの有効な使い方は?
A.コーヒーかすにはさまざまな使い方が紹介されていますが、消臭・脱臭に使うことをおすすめします。ゴミとして捨てる前に、簡単に有効活用できるので、始めるハードルも低めです。
Q.コーヒーかす を畑にまくとどうなる?
A.大量のコーヒーかす(1平方メートルあたり20kg)を畑にまくことで、1年目に明らかな発芽抑制作用が見られたとの論文もあります。ただ、多少まいた程度では、あまり影響を感じられないのではないでしょうか。
Q.コーヒーかす 消臭 なぜ?
A.コーヒーの表面にある気孔と呼ばれる穴が、臭いを吸収するためです。濡れたコーヒーかすは、より消臭効果が高いです。
コーヒーをおいしく飲んで、賢く再利用を!
おいしくコーヒーを飲んだ後のコーヒーかすを上手に再利用することができれば、とってもお得で幸せな気分になれますよね。ぜひ、今回の記事を参考に、コーヒーかすを活用してみてください。
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文・柚月朋子
フリーランスとしての経験やポイント投資からスタートした経験を活かし、年間200本以上の記事を執筆・監修。投資初心者にわかりやすい記事執筆が目標。最近ポイ活にハマり中。