大手消費者金融として有名なアイフルとアコム。どちらもキャッシングは可能であり、金利は同じですが、返済方法、審査期間など、異なる点も多いものです。
本記事ではアイフルとアコム、それぞれの特徴や違いについて解説しています。アコムに向いている人、アイフルに向いている人についても記載していますので、カードローンの利用を検討している方は、ぜひ参考になさってください。
アイフルとアコムの基本情報を比較
最初にアイフルとアコムの基本情報(スペック)を紹介します。
最短20分で融資!スピード重視のアイフル
アイフルは、カードローンやキャッシングローンなど、さまざまな融資に関するサービスを行っている消費者金融会社です。アイフルのメリットは、申し込みから融資までの時間が速いこと。WEB申込なら、最短20分で融資も可能です。
また、対応している金融機関の口座があれば24時間365日で即時振込ができるため、今すぐにお金が必要なときでも重宝します。はじめての利用の場合は、契約日から最大30日間金利が無料になることも、アイフルの魅力の一つです。
ATM数で勝利!利便性の高いアコム
アコムは、株式会社三菱UFJファイナンシャル・グループが経営している、カードローンやキャッシングローンなどを行っている消費者金融会社です。アコムのメリットは、「最短30分で審査可能」「即日振込可能」といったところ。
また、ネットやATMから24時間の借り入れや返済ができるため、汎用性は高いといえるでしょう。提携ATMの種類や数も多く、三菱UFJ銀行やイオン銀行といった全国展開の銀行に加え、北海道銀行や北陸銀行、八十二銀行、三十三銀行、福岡銀行などの地方銀行も、借入・返済・入金が可能です。(※ATM表示画面により、一部銀行にて利用できないことがあります)
アイフルとアコムの基本情報比較
ここまでは、アイフルとアコムの特徴を見てきました。ここからは、2社の基本情報を比較して見てみましょう。アイフルとアコムの基本情報は、以下の通りです。
比較内容 | アイフル | アコム |
借入限度額 | 1万~800万円 | 1万~800万円 |
金利 | 3.0~18.0%(実質年率)※ | 3.0~18.0%(実質年率) |
審査時間 | 最短20分 | 最短30分 |
即日融資可能 | 可能 | 可能 |
返済方式 | 借入後残高スライド元利定額リボルビング返済方式 | 定率リボルビング方式 |
遅延損害金 | 20.0%(実質年率) | 20.0%(実質年率) |
担保 | 不要 | 不要 |
連帯保証人 | 不要 | 不要 |
特徴 | WEB完結が可能 | 毎月の返済日を自分の都合に合わせて決められる |
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アイフルとアコム、自分に向いているのはどっち?
ここからは、アイフルに向いている人とアコムに向いている人、それぞれの特徴について紹介します。
アイフルに向いている人
アイフルは、次の条件にあてはまる方に向いている消費者金融です。
- 緊急にお金が必要!早く審査を受けて早く借りたい!という方
- 電話での在籍確認を避けたい方
- 女性専用ローンで申し込みたい方
1:審査・融資スピードが早い
アイフルの最短審査時間・最短融資時間は、アコムよりも10分短い20分です。“最短”のため、申し込む時間帯や申し込む方の条件等により、もう少し時間がかかる可能性はあるものの、スピード感のある対応をしてくれる消費者金融です。
アイフルは「急いでお金を用意したい」という方に、特におすすめです。
2:原則として、職場への在籍確認がない
アイフルでは、原則として、申し込みの際に自宅や勤務先に連絡されることがありません。職場バレを恐れている方からも人気も高いです。
WEB契約時に「カードレス」または「口座振替(自動引落)」を選べば、郵送物が一切ない点もアイフルの大きなメリットです。自宅に郵送物が届かないようにすることで、家族に借り入れがバレる可能性も低くなるといえるでしょう。
3:女性専用カードローン「SuLaLi」
初めてカードローンを利用する女性にとって「なんだか不安」「できれば相談してから申し込みたい」と感じる方もいらっしゃることでしょう。ただ、できれば相談相手は同性が良いと感じる気持ちもよくわかります。
アイフルでは、女性専用カードローン「SuLaLi」のサービスが用意されています。女性向けの限定デザインのカードが用意されているほか、女性オペレーター対応による相談窓口がある点は、アイフルの大きなメリットです。
アコムに向いている人
アコムは、次の条件にあてはまる方に向いている消費者金融です。
- 毎月の返済額を抑えたい方(30万円以上の契約の場合)
- スムーズに返済したい方
- 充実したサポートサービスを利用したい方
1:毎月の返済額を抑えたい方
月々の返済額については消費者金融のルール、契約の金額により異なります。
仮に同じ10万円を借りた場合、アイフルであれば、約定日制の場合4,000円、サイクル制の場合5,000円です。一方、アコムの場合は、契約極度額により毎月の返済額が変わります。
下記に、アコムの月々の最低返済額に関するデータをまとめました。
契約極度額 | 一定の割合(借入金額に対する) |
30万円以下 | 4.2% |
30万円超〜100万円以下 | 3.0% |
100万円超 | 3.0% 2.5% 2.0% 1.5% |
同じ10万円を借りたとしても、契約極度額が30万円以下の方の場合は、月々の返済額が5,000円(千円以下の端数切り上げ)になり、100万円以下の方の場合は、3,000円です。
ただし、月々の返済額を減らす=返済が長期になるということです。返済分の増額も対応可能なため、できる限り予定の前倒しでの返済を検討することをおすすめします。
2:スムーズに返済したい方
「返済したいのにATMが見つからない」「返済豊富が少なくて不便だと、ついつい忘れがち」という方にも、返済方法が豊富なアコムがおすすめです。
- インターネットバンキング(自分の金融機関口座から振り込み)
- アコムATM
- 提携ATM(コンビニATMなど)
- 銀行振込
- 口座振替(自動引き落とし)
アコムATMとインターネットバンキングは、手数料無料で返済することができます。自分に合った方法を選びましょう。
3:充実したサポートサービスを利用したい方
初めてキャッシング、カードローンを利用する方は「返済日をうっかり忘れてしまいそう」といった不安を感じているかもしれません。
うっかりミスを防ぐため、アコムでは、eメールサービスを用意してくれています。アコムのeメールサービスは、メールで事前に返済期日を知らせてくれるといったもの。もし忘れていても、メールで気づくことができ、準備がしやすくなります。
また、アコムのインターネット返済は、Pay-easy(ペイジー)を利用するため、24時間、土日祝日問わずいつでも返済が可能です。出張や旅行等でATMに行けないようなときも、自宅からスムーズに返済することが可能です。
アイフル・アコムの比較に関するよくある質問&まとめ
Q.アイフルはどこの系列?
通常大手消費者金融は、銀行系列です。(例:アコム=三菱UFJフィナンシャル・グループ、レイク=SBI新生銀行グループ)ただ、アイフルは完全に独立しており、どこの系列でもありません。
Q.アコム 何系銀行?
アコムは三菱UFJ銀行系列の消費者金融です。一方、アイフルは独立系であり、どの銀行の傘下にも入っていません。
Q.アコム 何円から借りれる?
A.アコムはセブン銀行のATMまたはアコムATMであれば、千円単位で借りることができます。必要以上に借り入れる必要がない点は、大きなメリットです。
借入限度額や金利、即日融資可能、連携銀行のATM利用可能などの基本的なスペックは、アイフル・アコムともに基本的に大きな違いはありません。そのため、ライフスタイルに応じて、自分にとってメリットが大きく使いやすいほうを利用したほうが良いでしょう。
またアイフルやアコムといった大手消費者金融での借入が難しい方は、中小の消費者金融の利用を検討してみるのも、ひとつの方法と言えます。
文・柚月朋子
フリーランスとしての経験やポイント投資からスタートした経験を活かし、年間200本以上の記事を執筆・監修。投資初心者にわかりやすい記事執筆が目標。