資産運用

DMM株の評判とは?口座開設の方法と使いやすさも見てみよう

取引手数料の低さを求める投資家や、若年層の投資家から注目を集める証券会社があります。それは、DMM.com証券の「DMM 株」です。DMM 株は、どんな特徴を持つ証券会社なのかご存じでしょうか。

もし、知らない場合は、取扱商品や手数料体系についてチェックしておきたいところです。今回は、DMM 株について詳しくご紹介します。これから証券会社の口座開設を考えている方は、ぜひご覧ください。

DMM 株はどのような証券会社?

DMM株の投資イメージ

DMM 株を運営するDMM.com証券は、2006年12月設立した証券会社です。グループには、FXを扱う「DMM FX」、CFDを扱う「DMM CFD」などがあります。

なお、DMM FXで口座を保有している人が株式取引も始めたい場合は、共通のIDとパスワードが利用できます。ただ、別途DMM株でも口座開設手続きが必要です。

DMM 株の取扱商品について

これから投資を始めたい人の中には、「株式取引もしたいが、その他の金融商品についても興味がある」と感じている方もいるかもしれません。そういった方は、口座開設前にDMM 株の取扱商品についてしっかりと確認しておきましょう。DMM 株では、以下の商品を扱っています。

国内株式現物株取引ETF・ETN・REIT単元未満株信用取引NISA・ジュニアNISA
外国株式米国株式米国ETFADR

※2024年8月時点

ご覧の通り、DMM 株では、国内株・米国株を取り扱っています。ただし、ETFなど上場しているもの以外の投資信託は取り扱っていません。また、運用益や配当金にかかる税金が非課税となる「NISA」の取り扱いはありますが、投資信託の積立時に利用できる「つみたてNISA」は利用不可です。(ジュニアNISAの取り扱いはあり)

さらに、老後の資金作りのための個人向け確定拠出年金「iDeCo」も取り扱っていません。そのため、DMM 株での取引は株式中心に投資を行いたい方に向いているでしょう。

DMM株の手数料体系について

DMM 株の手数料体系についてご紹介します。特に、「25歳以下」「米国株を取引したい」といった方は要チェックです。

DMM 株の国内株式手数料

DMM 株の国内現物株式の手数料は、以下の通りです。

約定代金手数料(税込み)
~5万円以下55円
~10万円以下88円
~20万円以下106円
~50万円以下198円
~100万円以下374円
~150万円以下440円
~300万円以下660円
300万円超880円

300万円超の約定代金になっても、880円(税込み)の手数料です。かなり低めの手数料となっていることが理解できるのではないでしょうか。DMM株は、取引手数料の安さを求める人にも人気の証券会社です。DMM 株は、主に以下のような人に向いています。

  • 頻繁に株式取引をする人
  • 高額の取引が多い人
  • より低い手数料の証券会社を探している人

また、DMM 株ではNISAでの国内現物株式取引手数料が無料となるため、NISAを始めたい人も要注目です。

25歳以下契約者の取引手数料が実質0円

DMM 株では、2024年4月30日より、25歳以下の契約者の取引手数料を実質0円にしています。対象商品は、以下の通りです。

  • 国内株式(現物)
  • ETF
  • REIT
  • ETN

いったん手数料の負担は必要となるため注意が必要ですが、後日キャッシュバックとなるため、実質0円で利用できます。キャッシュバックまでの流れを確認しておきましょう。

  1. 月の第1営業日~最終営業日までの約定で発生した手数料を合計
  2. 翌月20日にDMM 株口座に入金(20日が休業日の場合は前営業日に入金)
  3. 入金されたお金は取引に利用可、もしくは出金も可能

キャッシュバック対象となるのは、26歳になる月の月末までの約定分です。キャッシュバックの上限額はないため、頻繁に取引を行う25歳以下の方は非常にお得といえます。

米国株式の取引手数料0円

DMM 株では、米国株式の取引手数料が一律0円です。ただし、以下の費用はかかります。

  • 為替手数料:1米ドルあたり25銭(DMM 株が定める為替レートを採用)
  • 配当金受取時の為替スプレッド:基準為替レート-1円(公示レート)

米国株式を取引する場合は、取引手数料以外に為替手数料などがかかるため、完全無料になるわけではありません。しかし、取引手数料がなくなるだけでも負担は大きく減るのではないでしょうか。これから米国株式取引にチャレンジしたい方は、要注目です。

DMM 株の口座開設方法

DMM 株は、「口座開設のスピードが早い」というメリットもあります。ただし、申込方法にもよっても異なるため、流れを確認しておきましょう。

1.口座開設の申し込み

公式ホームページ上(パソコン・スマホ)の口座開設フォームから以下の必要事項を入力します。

  • 住所・氏名・性別・生年月日・連絡先
  • 職業情報
  • 財務情報
  • 投資目的・投資経験など

2.本人確認書類・マイナンバー確認書類の送付

代表的な本人確認書類は、次のものです。

パターンA個人番号カード 
パターンB個人番号カード 住民票写し(個人番号記載あり) ※いずれか1点運転免許証 パスポート 在留カード 住民基本台帳基本カード 特別永住者証明書 ※いずれか1点
パターンC個人番号通知カード各種健康保険証 住民票写し(個人番号記載なし) 印鑑証明書 ※これらの中から2点
パターンD住民票写し(マイナンバー記載あり)各種健康保険証 印鑑証明書 ※いずれか1点

※住民票は発行日より3ヵ月以内のもの

※パスポートは2020年2月4日以降申請の「所持人記入欄」がないものは原則利用不可

※裏面に記載がある書類は表裏両面とも送付(運転免許証など)

本人確認書類の準備ができたら送付しましょう。送付方法は、以下の5つです。

  • スマホでスピード本人確認
  • アップロード
  • メール
  • FAX
  • 郵送

この中で、おすすめしたいのが最短即日取引可能な「スマホでスピード本人確認」です。申し込みを完了したら、画面に表示される専用URLにアクセスし、画面の指示に従って本人確認書類と申込者の顔写真を撮影するだけ。撮影が終了したら即審査が始まり、通過したら口座開設完了です。

ちなみに、従来の方法(アップロード・メール・FAX・郵送)での本人確認の場合、書類が到着後に審査、通過後、登録住所宛にログインID、初期パスワードが記載された「口座開設通知書類」が簡易書留で送られてきます。

そのため、「スマホでスピード本人確認」に比べると、口座開設までに時間がかかる点は留意しておきましょう。

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DMM株の取引ツールについて

DMM 株には、2つの取引ツールがあります。それぞれの特徴をつかんでおきましょう。

DMM株 STANDARD

Webブラウザを利用する「DMM株 STANDARD」は、シンプル操作を求める人におすすめしたい取引ツールです。現物株取引だけでなく、信用取引をしたい人にも使いやすいツールとなっています。特徴は、以下の通りです。

  • 入出金・ポイント交換の情報が分かる
  • グラフや図が見やすい
  • メニューからワンクリックでチャート、ニュース、ランキング、注文画面へ遷移可能
  • 信用取引の建玉可能額の変化も見やすい
  • 検索がしやすく、銘柄が見つけやすい

スマホアプリ

主に、スマホで取引をしたい場合には、「スマホアプリ」がおすすめです。アプリ上から初心者向けの「かんたんモード」、信用取引や板の情報が見たい投資家のための「ノーマルモード」を切り替えて利用できます。

自分のレベルに合わせてかんたんモード、ノーマルモードを使い分けましょう。初心者向けの「かんたんモード」の特徴は、以下の通りです。

  • 複雑な操作・設定は不要
  • 見やすいレイアウト
  • 銘柄検索がかんたん
  • ワンタップでの入金可。リアルタイム反映可能

DMM株のお客様サポートについて

DMM 株は、ネット証券会社です。そのため、「担当者と対面で話ができないのが不安」と感じる方もいるかもしれません。不明点が出てきた場合のお客様サポート体制についても確認しておきましょう。

コールセンター・LINE

DMM 株のコールセンターや、LINEの受付時間をご紹介します。

  • 冬時間:月曜日7:00~土曜日6:50
  • 夏時間:月曜日7:00~土曜日5:50

3月の第2日曜日~11月の第1日曜日までが夏時間、それ以外が冬時間です。

メール(お問い合わせフォーム)

公式ホームページ上のお問い合わせフォームから問い合わせができます。お客様番号の入力も求められますので、手元に準備してから入力しましょう。

DMM 株のメリット・デメリットと取引に向いている人

DMM 株のメリットとデメリットについても確認しておきましょう。口座開設を迷っている人は、ぜひ参考にしてください。

DMM 株のメリット

DMM 株の主なメリットを3つ紹介します。

・取引手数料が低い

他の証券会社と比較しても、DMM 株の取引手数料は低水準です。例えば、以下はあるネット証券会社の例です。上に記載したDMM 株の手数料と比べてみましょう。

約定代金DMM株ネット証券会社A
~5万円以下55円55円
~10万円以下88円99円
~20万円以下106円115円
~50万円以下198円275円
~100万円以下374円535円
~150万円以下440円640円
~300万円以下660円1,013円
300万~3,000万円880円1,013円
3,000万円超880円1,070円

※どちらも手数料は税込み

5万円以下の手数料は同額ですが、5万円を超えるとDMM 株のほうが低くなります。そのため、手数料の低さを求めている方にとっては、DMM 株を選択するとお得といえるでしょう。また、「米国株の取引をする場合は取引手数料が無料になる」「25歳以下であれば取引手数料実質0円になる」といった点も大きなメリットです。

・ポイントを貯めることができる

DMM 株では、国内株式の取引手数料の1%を「DMM 株ポイント」として貯めることが可能です。例えば、取引手数料が660円の場合、6ポイントが付与されます。(小数点以下の部分は切り捨て)貯めたポイントは、1ポイント=1円として1,000ポイント以上から現金に交換可能です。出金以外では、取引に利用できます。

・IPOは完全平等抽選

DMM 株では、IPO(新規公開株)の取り扱いもあります。取引の多寡にかかわらず、平等は抽選に行われるため、興味のある方は参加してみてはいかがでしょうか。需要申告する際は、資金拘束もないため、気軽に参加することができます。ただし、IPOの取扱数が非常に少ない点は注意してください。

DMM 株のデメリット

DMM 株の主なデメリットは、以下の2つです。

・投資信託の扱いが少ない

DMM 株では、ETF・REITなどを取り扱っていますが、通常の上場していない投資信託は取り扱っていません。そのため、上場していない投資信託の取引がしたい場合は、他の証券会社を選ぶ必要があります。ただ、株式の手数料は低い傾向のため、「株式取引はDMM 株」「投資信託は他の証券会社」といった使い分けもおすすめです。

・つみたてNISA・iDeCoの扱いがない

DMM 株では、上場していない投資信託の取り扱いがないため、つみたてNISAやiDeCoがありません。利用したい場合は、他の証券会社を検討しましょう。

DMM 株に向いている人

メリット・デメリットを総合的に勘案すると、以下のような方がDMM 株に向いていることが分かります。

  • 株式投資中心に投資する人
  • 25歳以下の人
  • 米国株投資をする人
  • 投資信託をしないと決めている人
  • つみたてNISA・iDeCoを利用しない人

もし、これらに当てはまる場合は、ぜひ口座開設を検討してみてください。

DMM 株の評判について

DMM 株を利用している人は、どのような感想を持っているのでしょうか。評判についても調べてみました。参考にしてください。

・取引ポイントが貯まるのがうれしい
・米国株式をよく取引するので、取引手数料無料がうれしい
・少額取引が多いので、現物株の手数料が低い点を評価している。5万円以下ならば55円は安い!
・スマホアプリが使いやすい。初心者にもやさしいしデザインが見やすい
・口座開設が早い。すぐに取引できる点がメリット
・ウェブが使いにくいのが難点
・米国株式手数料無料はいいが、取扱銘柄が少ないのが難点
・サポートが良い。お問い合わせの回答も早い

DMM 株の特典について

DMM 株では、2024年3月時点で以下の2つの口座開設特典を実施しています。詳細を確認しておきましょう。

・口座開設登録完了で取引手数料1ヵ月無料

口座開設登録完了日から1ヵ月間、国内株式の取引手数料が無料になります。

  • 手数料無料期間は約定日基準
  • 口座開設完了日はマイページで登録必須項目(内部者情報など)の入力が完了した日

・口座開設キャッシュバック

毎月の新規口座開設者の中から、抽選で10名に2,000円キャッシュバックを行っています。

※口座開設完了日はマイページで登録必須項目(内部者情報など)の入力が完了した日

特典の内容は、変更する場合があるため、口座開設前に公式ホームページを確認してください。

株式取引をする人におすすめのDMM 株!評判も確認してみよう

DMM 株は、ネット証券の中でも株式委託手数料が非常にお得な証券会社です。特に、高額の株式取引を考えている人は、候補に入れておきたい証券会社の一つでしょう。また、「25歳以下の人は取引手数料実質0円」「米国株式取引手数料無料」といった点も大きな魅力。

さらに、「口座開設登録完了で取引手数料1ヵ月無料」は、口座開設後すぐに取引を始めたい人であれば見逃がせない特典ではないでしょうか。ただし、DMM 株では、上場していない投資信託の取り扱いがありません。

また、一般NISAの扱いはありますが、つみたてNISAは取り扱っておらず、iDeCoも利用不可です。「投資信託は買わない」「株式取引だけ」という場合は、口座開設を検討してみましょう。なお、口座開設を検討する際は、DMM 株の利用者の評判を見てから決めることがおすすめです。