「冬は暖房を使うから電気代が高くなって困る」「暖房の電気代を節約したいなどと、暖房器具の電気代についてお困りの方も多いはず。実は気づかないところで、節約のつもりが電気代を高くしていることがあるんです。冬の電気代節約チェックポイントを紹介します!
冬の電気代が高くなる5つの暖房NGポイント
暖房代を節約するために取り組んでいるアレコレ。NGポイントに当てはまっていないか、まずは日常生活を思い出してチェック!当てはまっていたら危険です!
30分程度の外出でもエアコンの電源オフ!
エアコンが一番電力を使うのは、部屋の温度を上昇させるとき。つまり、節約のつもりでこまめに電源のオン・オフを繰り返すと、電気代アップにつながってしまうことがあります。
暖房だけでなく冷房にも同じことは言えますが、外気温とエアコン設定温度の差は、夏よりも冬の方が大きくなりがちです。
夏 | 冬 | |
外気温 | 34℃ | 6℃ |
エアコン設定温度 | 28℃ | 20℃ |
温度差 | 6℃ | 14℃ |
冷房よりも暖房の方が設定温度に達するまでに時間がかかります。つまり、エネルギーをたくさん必要とするため、消費電力が増え電気代が高くなってしまうというわけです。
メーカー公式サイトやカタログを確認してみると、消費電力は次のように幅があることに気づくはず。
消費電力(W) | |
暖房 | 620 (150〜1330) |
冷房 | 675 (180〜980) |
小さい数字は、最小限の力で運転している状態、逆に大きな数字はフルパワーの運転状態だと考えてください。
エアコンの電気代を抑えたいときは、エアコンにできるだけ負荷をかけないことが大切です。
つまり…
- ・外気温と設定温度の差が大きい
- ・ほとんど1日中誰かが家にいる
- ・洗濯物、ゴミ捨て、近隣への買い物など30分以内の外出
といったケースであれば、エアコンをつけっぱなしにしておいた方が、電気代の節約につながることが多いのです。
寒いのはイヤ!暖房の設定温度はいつも高め
「早く部屋を暖めたい」「足元が冷えて寒い」と、ついつい設定温度を高くしていませんか?冬の暖房時の温度設定は、1℃低くすることで約10%の消費電力削減につながるといったデータがあるんです。
設定温度を上げることよりも、サーキュレーターを使って室内の空気を循環させたり、加湿器を使って体感温度を上げたりすることを心がけてみましょう!
使っていない部屋の暖房器具もつけっぱなし
「こまめに電源をオン・オフにしない方がいい」というルールを、全ての暖房器具に当てはめていませんか?電気カーペットやこたつのような暖房器具は、入浴や外出など、その場から離れる際には電源をオフにしましょう。
節電だけでなく、安全性の面からも言えることです。
エアコンのフィルター掃除は随分していない
フィルターが目詰まりしている状態のエアコンを使い続けていると、空気を取り入れる量が減り、ムダな電気を使ってしまうことに。フィルターの掃除の目安は、2週間に一度です。こまめにフィルターを掃除することで、暖房時なら約6%の消費電力の削減効果が得られるとのこと。
フィルターほどこまめでなくても構いませんが、ときどきは室外機も、ホコリやゴミが溜まっていないか、チェックしておきましょう。
エアコンの「自動運転モード」を使わない
まだ室内が暖かくなっていない状態でも「弱」や「微風」モードを選び、節約した気分になっていませんか?風量を弱めてしまうと、室内の温度が設定温度に到達するまでに時間がかかるため、かえって電気代が高くなってしまう可能性があります。
最近のエアコンは、センサーの精度も高いため、手動での調整以上に的確に調整してくれます。室温コントロールは、節約+快適さにつながるため、思い切ってエアコンに任せちゃいましょう!
電気代を比較して使用時間を決定しよう
暖房の電気代を節約する方法を考えると同時に、暖房器具ごとの電気代もチェックしておきたいもの。次の計算式に当てはめるだけで、電気代がわかりますよ。
1時間あたりの電気料金=消費電力(kW)×1kWhあたりの電気料金
出てきた金額に、30日をかけると1ヵ月のおよその電気代を出すことができます。
消費電力は公式サイトやカタログに掲載されています。1kWhあたりの電気料金は、契約中の電気プランによって異なるため、確認してください。
実は機種により多少の差はあるものの、家庭でよく使用されている暖房器具「エアコン」「赤外線ストーブ」「電気ファンヒーター」を比べると、1時間あたりの消費電力が最も低いのは、エアコンなんです。
エアコンを使って部屋全体を暖めつつ、ピンポイントかつ短時間限定で赤外線ストーブや電気ファンヒーターを使うと、ストレスなく部屋を暖めることができますよ。
冬もエアコンを上手に使って節約&快適な暖房を!
実は暖房器具の中でも消費電力が少なく、家計にやさしいエアコン。今回お伝えした5つのポイントをチェックして、冬の暖房方法を見直してみてくださいね。
文・柚月朋子
フリーランスとしての経験やポイント投資からスタートした経験を活かし、年間200本以上の記事を執筆・監修。投資初心者にわかりやすい記事執筆が目標。