SNSで話題となったムック本『年収200万円で豊かに暮らす』(宝島社・759円(税込))。多くの記事やSNSで批判が見られますが、節約しつつ豊かな気持ちで暮らす生活に役立つ考え方も多く紹介されています。本誌より、多くの人が実践できそうな節約術をまとめて、いくつかご紹介します。
年収200万生活のコツ1:何にお金をかければ自分が満足できるかを自覚する
「どんなことがお金をかけるべきところかを決めています」(@yuki_kakeiboさん、34ページ)
お金をかけるべきところ・節約するところを明確に把握することが重要です。ファッションや美容に力を入れているのか、食が豊かだと幸せなのか、など自分が何にお金を使うと幸せなのかを考えてみてください。
本誌には様々な節約中が紹介されていますが、自分がお金をかけたい部分の節約は取り入れるのにもかなりストレスがかかります。お金をかけなくてもいい部分の節約術から自分に向いているものを選ぶと、生活に無理なく取り入れやすいのではないでしょうか。
年収200万生活のコツ2:月々の支出を大雑把に把握すれば予算を立てやすくなる
節約できない人は、自分が毎月いくらぐらい使っているかを把握しきれていません。まずは、大ざっぱでいいので1ヵ月の支出を把握することが重要です。支出が把握できれば、予算を立てて、日々使える金額も目星がついて浪費を防げます。
支出を把握する方法は、自分に合ったやり方の選択も重要です。本誌では、家計簿アプリ(マネーフォワードなど)で銀行口座やクレジットカードと自動連携させるやり方が紹介されています。1ヵ月分だけでもしっかり支出を分類すれば、毎月何にいくらぐらい使ったかが見えてきて、予算化しやすくなります。
予算の目途がついたら、自分に合った予算の管理方法を探しましょう。本誌では、予算ごとにお金をクリアポケットに入れて管理する方法が紹介されていました。支払いをクレジットカードにしている場合は、先述の家計簿アプリを利用すれば、毎日確認して支出を把握できます。
年収200万生活のコツ3:変動費は「消費・浪費・投資」の3種類に分類してムダを発見
支出を整理する際、購入したもの(変動費)を上記の3パターンに分類することで、無駄な出費を把握できます。消費生活上必要な支出(食費や日用品など)、浪費は生活上必要ではない楽しみのための支出、投資は自分の将来を豊かにするための支出です。投資は貯金や金融商品への投資だけでなく、美容や勉強なども将来への投資と言えます。
このように変動費を整理すると、自分がどういう部分で無駄遣いをしているのかが見えてくるため、買い物をする際「これは投資?浪費?」と一瞬考える習慣が身に付きます。結果的に、浪費に対するブレーキがかかり、無理なく節約できます。
ストレスのない節約をしつつ収入アップを目指して自己投資を!
『年収200万円で豊かに暮らす』の中から、誰にでも実践できそうな節約術を紹介しました。しかし年収200万円ということは手取りで約14万円。無理な節約生活をして体調を崩してしまっては本末転倒です。自分に向いている節約術を活用しながら自己投資をして、収入アップを目指すことも重要ではないでしょうか。
文・藤森みすず
大手Slerにてシステムエンジニアを経験後、フリーランスのライターに。金融記事をはじめ旅行や時事ネタなど多くの記事を執筆。