清水建設の平均年収とボーナスを徹底調査！新卒初任給も高め？

1804年創業の清水建設株式会社は、スーパーゼネコンのうちの1社です。建設事業、開発事業、そのほかの事業の3つをメイン事業とする会社です。テレビでよく耳にするCMソング「いつかきっと」は、メロディが流れたら思わず歌ってしまう人もいるかもしれませんね。

本記事では、ボーナスや年収、新入社員の初任給や福利厚生など、清水建設従業員の働き方にまつわる情報を解説します。

清水建設株式会社の平均年収は、約977万円！

清水建設の有価証券報告書（2024年3月・第120期）によりますと従業員数は、10,688人。平均年齢43.1歳。平均勤続年数15.6年です。

厚生労働省発表の「女性の活躍推進企業データベース」に記載されている2024年3月末時点での男女別平均金属年数は、全国型正社員の男性が18.3年、女性が6.2年。地域限定型正社員の男性が17.9年、女性が18.4年でした。

また、平均年間給与は9,779,000円です。東京商工リサーチの調査による2024年度上場企業（3213社）の平均年収は605万円、令和2年度の国税庁民間給与実態統計調査による正規雇用の平均年収は、496 万円（男性 550 万円、女性 384 万円）のため、清水建設の平均年収は、上場企業の中でもかなり上位に位置することがわかります。

合わせて、スーパーゼネコンと呼ばれる5社の年収について、ランキング形式で確認しておきます。※参考：有価証券報告書

	企業名	平均年収
1	鹿島建設	約1127万円
2	大林組	約1024万円
3	竹中工務店	約989万円
4	清水建設	約977万円
5	大成建設	約963万円

1位の鹿島建設と4位の清水建設の差は、約150万円です。

ちなみに、また国税庁発表の令和２年分民間給与実態統計調査結果によりますと、建設業の平均年収は509万円です。スーパーゼネコンの平均年収がどれだけ高いか、改めて感じる数字と言えます。

また清水建設の連結子会社には、日本道路株式会社や清水総合開発株式会社、日本ファブテック株式会社などがあります。連結会社の従業員数は19,661人、平均臨時雇用人員は2,625人です。

また、清水建設では年に2回（6月、12月）、ボーナスが支給されています。正式な金額は記載されていませんが、業績に応じて支給されているため、不満を感じている従業員は少ない印象です。

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清水建設の新卒初任給は？福利厚生は？

東南アジアでの都市高速鉄道のトンネル・駅舎工事を受注するなど、グローバルに活動の場を広げている清水建設。新卒採用の募集要項も「グローバル職」「エリア職」に分かれており、会社としてもグローバル職採用に力を入れていることが明確にわかります。

職種別の初任給は、次の通りです。

グローバル職

博士了：295,000円
修士了：265,000円
大学・高専専攻科卒：245,000円
高専・専門学校（2～3年制）卒：225,000円

エリア職

【A地域（東京、横浜、千葉、土木東京、国際の各支店）】

修士了：239,000円
大学・高専専攻科卒：221,000円
専門学校（4年生）卒：208,000円
高専・専門学校（2～3年制）卒：203,000円
高校卒：201,000円

【B地域（名古屋、関西の各支店）】

修士了：228,000円
大学・高専専攻科卒：210,000円
専門学校（4年生）卒：199,000円
高専・専門学校（2～3年制）卒：193,000円
高校卒：192,000円

【C地域（北海道、東北、北陸、四国、広島、九州の各支店）】

修士了：217,000円
大学・高専専攻科卒：200,000円
専門学校（4年生）卒：189,000円
高専・専門学校（2～3年制）卒：184,000円
高校卒：183,000円

さすが大手。清水建設の福利厚生がめちゃくちゃ充実している

清水建設の福利厚生の一例を、下記に記載しておきます。

財形貯蓄積立金制度
社員持株会
社宅
資格取得支援制度
定期健康診断

また、新卒入社後、3年目までの期間は、年に2回、実家への帰省旅費が支給されます。大企業としては、かなり珍しい制度ではないでしょうか。

また、現場により住居が変わりやすい建設業だけあり、家族社宅、独身寮、単身赴任料など、社宅制度も充実しています。

清水建設は働きやすい？育児や介護と仕事の両立が可能

厚生労働省発表の「女性の活躍推進企業データベース」によりますと、採用10年前後の継続雇用割合は、次のとおりです。

	男性	女性
全国型正社員（技術系）	83%	89%
全国型正社員（事務系）	81%	78%
地域限定型正社員（技術系）	73%	88%
地域限定型正社員（事務系）	93%	100%

上記のデータは、2010〜2012年に入社従業員を対象としたものです。データからは、継続して働いている人の割合がかなり高いことがわかります。

また育児休業取得率は男性18.5%、女性100%です。清水建設は出産育児と仕事に対する両立支援策が大変豊富な企業です。

例えば小学6年生の学年末まで使える「フレックス勤務制度」、子どもの看護休暇があり、小学3年生の学年末まで勤務時間短縮や時間外勤務・深夜業の制限が可能です。また、出産・育児を理由に退職したとしても、再雇用制度もあります。さらに1日最大3,000円のベビーシッター補助もあるため、会社が「スキルのある社員に長く働いてほしい」と考えていることがわかります。

清水建設では、出産・育児以外にも、介護と仕事の両立に関する制度も整っています。介対象家族1人につき通算365日の介護休職、介護終了まで取得できるフレックス勤務制度もその一例です。また時間外勤務の制限や深夜業の制限、介護を理由に退職した場合の再雇用制度もあり、かなり細やかに制度が整っている印象です。