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味の素のボーナスはいくら?今年は上がった?

値上げラッシュの2024年。いつもの年以上にボーナスが待ち遠しかったのではないでしょうか。厳しい環境の中、企業のなかにはそれでも業績を伸ばして社員に還元している会社があります。食品メーカー大手の味の素もそのひとつ。この夏のボーナスは上がったのでしょうか。

成長を続けている味の素

原材料費の高騰で難しい経営を迫られている食品業界。そのなかにあって成長を続けているのが味の素株式会社です。2024年3月期連結決算によると売上高は1兆1,493億7,000万円。前期比で7.3%増と躍進ぶりが目立ちます。

事業利益は1,209億1,500万円でこれも前期比で6.9%の増加。来期はさらに売上高1兆3,100億円を目指すというからかなりの強気です。

誰もが知っている味の素は1909年の創業(当時の社名は鈴木製作所)。同社は、1908年、東京帝国大学の池田菊苗博士が昆布のうまみ成分がグルタミン酸ナトリウムであることを発見すると製造特許を取得。翌年、世界で初となるうま味調味料「味の素」を販売します。

以後、アミノ酸の生産技術におけるリーディングカンパニーとして、食品、化粧品、医薬などの分野に事業を拡大。現在は日本国内よりも海外での売り上げの方が大きいグローバル企業となっています。

味の素社員の平均年収は1,000万超

2024年3月31日現在の有価証券報告書によると、味の素株式会社の従業員数は3.252人。平均年齢は 44.4歳で平均勤続年数は20.2年。平均年間給与は1,046万5012円となっています。食品業界で平均年収1,000万円を超える企業は同社を含めて数社しかありません。全食品メーカーの平均と比較すると2倍以上の給与ということになります。

年収は20代で600万円以上は確実、30代で800~900万円台、40代で1000万以上、50代で1100万以上というイメージです。役職で見ると主任クラスで800~1,000万円、係長で900~1100万、課長で1200~1500万、部長で1500~1900万。一般企業としては相当な高収入ではないでしょうか。

これはボーナスもかなり期待できそうです。事実、味の素のボーナスは社員の口コミなどからも「たくさんもらえる」と好評です。ネットにあるボーナスが高い企業ランキングなどを見ても、商社や製薬会社などに次いで20位以内くらいにはランクインしています。

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味の素のボーナスはやっぱり高い!?

味の素のボーナスは業績連動型で年2回、毎年6月と12月に支給されます。2024年のボーナスは業績からするとほぼ間違いなく前年より上昇していそうです。

推定支給額は100~380万円。20代で平均110万円以上、30代で150万円以上、40代で190万円以上、50代で220万円以上。だいたい月給の2ヶ月分プラスαくらいの金額となるようです。部長クラスの人だったら年間のボーナスは300万円を超えそうです。好調な業績を加味すると、この予想よりも高い可能性もあります。

味の素は年収が高いだけでなく福利厚生も手厚いと評判です。働き方改革にも積極的で1日の勤務時間も他社よりも短めの7時間台に設定されています。離職率は1%前後で、日本企業の平均離職率約15%と比較すると、年収や働きやすさや居心地の良さに満足している社員が多いことが窺えます。

味の素グループには国内だけで関係会社が27社(2024年7月現在)あります。年収は各社によって差がありますが、基本的には日本企業の平均年収程度かそれ以上。福利厚生も充実しているようです。

文・中野渡淳一

文筆業者。著書に『怪しいガイドブック~トラベルライター世界あちこち沈没記』『漫画家誕生 169人の漫画道』。この他「仲野ワタリ」名義で『海の上の美容室』「猫の神さま」シリーズ等小説作品多数。『moneyscience』では生活者目線で最新トレンドの記事を中心に執筆。