2017年前半、10万円程度だったビットコイン価格は、2017年12月に200万円を超え、他の銘柄も価格が高騰しました。その後、仮想通貨は2018年にバブルが崩壊しましたが、2020年秋から再び高騰しています。2024年4月には、一時700万円を突破した後、300万円台まで暴落し同年8月時点では400万円前後で推移。
そこで本記事では、「久しぶりに売買しよう」「これからトレードを開始しよう」と考えている方に向けて、2024年にトレードするのに適した仮想通貨銘柄やおすすめの仮想通貨交換業者をご紹介します。
仮想通貨のトレードをするなら、この銘柄から選ぼう!
2024年のおすすめ銘柄は、以下の21種類です。
※各仮想通貨の時価総額や順位は2024年8月5日時点の価格を参考にしています。
ビットコイン(BTC)
中央管理者が存在せず、マイニングによって発行されている仮想通貨です。PoW(プルーフ・オブ・ワーク)によって二重取引を防止し、ブロックチェーンの信頼性が維持されています。2024年における価格は、1BTCあたり200万~700万円台で推移。仮想通貨の中でも実利用が進んでいる通貨のため、家電量販店(ビックカメラ、ソフマップ)などで商品購入に使うことができます。
時価総額は、約81兆円で第1位です。
イーサリアム(ETH)
DApps(分散型アプリケーション)や、スマートコントラクトを開発・記述・実行するためのプラットフォーム。内部通貨のイーサ(ETH)は、ビットコインに次ぐ第2位の時価総額(約34兆円)です。
リップル(XRP)
分散型台帳技術「XRPレジャー」を用いた送金ネットワークであり、米国リップル社によって開発されました。内部トークンのXRPの時価総額は、約3兆7,000億円で第6位の銘柄です。バリデーター(取引承認を行うノード)の登録・管理はリップル社によって行われています。
なお、2020年12月に米証券取引委員会(SEC)は「XRPの分散化は不十分で、リップル社が大量保有・独占販売しており、証券に該当するのに適切な手続きをしていなかった」として訴訟を提起しています。
オーエムジー(OMG Network)
高速かつ安い手数料でETHやERC20トークンを送金するためのネットワーク。2017年に「OmiseGo」という名称で開発がスタートし、2020年に「OMG Network」にリブランド、2024年4月7日にコインチェックに上場しました。内部トークンのOMGは、ERC20トークンで、イーサリアムのブロックチェーンと互換性があります。時価総額は、約665億円で第103位です。
ベーシックアテンショントークン(BAT)
BATは、新しいデジタル広告の仕組みを実現するために開発されたブラウザ「Brave」で使用されるERC20トークンです。Braveで広告を閲覧するとBATポイント(BAP)を受け取ることができます。2024年8月時点では、BAPをBATに交換できませんが、今後の進展を見守りましょう。時価総額は、約1,084億円で第77位です。
クアンタム(QTUM)
QTUMとは、DAppsやスマートコントラクトを開発・記述・実行するためのプラットフォーム「クアンタム」で使われるトークンです。イーサリアムの開発言語・ツールをほぼそのまま使用できますが、アカウントモデルは採用されていません。ビットコインと同様にUTXOによって残高を管理しています。
2024年現在、DeFiに関連したDAppsの開発が奨励されているので、動向をチェックしましょう。時価総額は、約853億円で第88位です。
ステラルーメン(XLM)
個人間送金を目的として開発されたブロックチェーン「Stellar」上で使用されるトークン。リップル開発者ジェド・マケーレブのプロジェクトから誕生しました。IBMの決済システム「ワールド・ワイヤー」は、Stellerのブロックチェーンを利用しています。時価総額は、約7,213億円で第19位です。
モナコイン(MONA)
「モナコイン・プロジェクト」が開発した日本発の仮想通貨。名称は、「2ちゃんねる」から生まれたキャラクター「モナー」に由来します。「文化、ネタとして楽しみたい」という方におすすめです。時価総額は、約97億円(第337位)となっています。
ネム(XEM)
ブロックチェーンを活用した新しい経済・エコシステムの確立を目的にしたプロジェクトで、ネム(NEM)という名称は「New Economy Movement」の略。プラットフォームの内部トークンは、「XEM」と表記されます。「ネームスペース」をレンタルし、「モザイク」と呼ばれる独自トークンを発行できることが特徴です。時価総額は、約1,620億円(第63位)
ライトコイン(LTC)
2011年にBTCをベースに開発された通貨。処理速度が速いため、決済のように速度が重視される用途に適しています。時価総額は、約1兆459億円で第15位です。
イーサリアムクラシック(ETC)
2016年6月に発生した「THE DAO事件」の後に、盗まれたイーサを無効化して被害者に戻すためにハードフォークが実施され、ブロックチェーンが分裂しました。旧来のチェーンのトークンは、ETCと呼ばれることになり、取引履歴に変更を加える措置を批判する人が支持しています。時価総額は、約7,293億円で第18位です。
ビットコインキャッシュ(BCH)
ビットコインのスケーラビリティ問題の解決策としてハードフォークによる仕様変更が提案され、2017年8月1日にブロックチェーンが分岐し、ビットコインキャッシュ(BCH)が誕生しました。2024年時点で従来のビットコインを支持する方が多く、時価総額は約1兆1,294億円(第13位)とビットコインよりも小さい状況です。
テゾス(XTZ)
テゾスとは、DAppsやスマートコントラクトを開発・記述・実行するためのプラットフォーム。内部トークンは、XTZと表記。形式検証により、スマートコントラクトの安全性が高くなっています。また、LPoS(リキッド・プルーフ・オブ・ステーク)により、少量しか通貨を保有していない者でも、「委任」することでブロック生成に関与できます。
ハードフォークせずにプロトコルを変更できることも特徴の一つです。時価総額は、約2,962億円(第39位)となっています。
エンジンコイン(ENJ)
ゲーム内アイテムなどをトークン化し、取引しやすくするエコシステム「Enjin」の内部トークン。ERC1155に準拠しており、ERC20やERC721と互換性を持たせることが可能です。「マインクラフト」向けプラグイン「EnjinCraft」が用意され、実利用が開始されています。時価総額は、約1,261億円で第70位です。
ポルカドット(DOT)
ポルカドット(DOT)とは、ブロックチェーンの新規開発・相互運用を可能にするエコシステム「ポルカドット」内で流通するトークン。メインチェーンのほかに、プロジェクトに合わせて機能を最適化できる「パラチェーン」が存在します。
また、「ブリッジ」と呼ばれる技術で、ビットコインやイーサリアムと互換性を持たせることが可能。ブロックチェーンを新規開発する「サブストレート」というフレームワークが提供されています。時価総額は、約2兆512億円で第9位です。
コスモス(ATOM)
コスモスは、異なるブロックチェーンの相互運用を可能にし、スケーラビリティ向上を目指すプロジェクトです。プラットフォーム内部で「ATOM」トークンが流通。「コスモスSDK」で構築したブロックチェーンでは、独自トークンを発行できます。時価総額は、約3,070億円で第38位です。
キャッシュ(QASH)
仮想通貨交換業者Quoineが2017年11月にリリースした仮想通貨。レバレッジ取引の証拠金、誤送金の組み戻し手数料として使えます。時価総額は、約27億円で第617位です。
リスク(LSK)
DApps構築のためのプラットフォーム「Lisk」の内部トークン。短時間での送金が可能です。また、Javascriptを使って簡単にサイドチェーンを構築できます。時価総額は、約473億円で第113位。
ファクトム(FCT)
デジタルドキュメントの記録・保管のための分散型プラットフォーム。書面の真偽を第三者機関の関与なしで証明するために、ブロックチェーンの「取引履歴を改ざんできない」という性質を利用しています。
ファクトイド(FCT)およびエントリークレジットという2種類の内部トークンがあり「Factoid ChainによってFCTをエントリークレジットに変換してから、ファクトムの利用料を支払う」という流れです。時価総額は、約14億円(第774位)。
アイオーエスティー(IOST)
アイオーエスティーとは、さまざまなサービスでブロックチェーン技術が活用されることを目指すプロジェクト・プラットフォーム。内部トークンは「IOST」と表記されます。「Proof of Believability」によって非中央集権性を確保し、「Efficient Distributed Sharding」によって高速処理を実現しています。
JavaScriptで簡単にスマートコントラクトを記述できることも魅力です。DeFiとの接点が豊富であるため、今後の価格上昇が期待されます。時価総額は、453億円で第117位です。
パレットトークン(PLT)
パレットトークン(PLT)とは、NFTプラットフォーム「パレット(Palette)」で利用される内部トークンのこと。日本初となるIEOが行われ2024年7月29日にコインチェックに上場した。NFT市場の拡大により発生したスケーラビリティ問題や、著作権問題を解決するために開発。
「クロスチェーン技術」が実装されており、NFTをイーサリアムのブロックチェーン上に移動させることも可能です。時価総額は、約250億円(2024年7月29日時点)。
おすすめの仮想通貨交換業者をご紹介!取扱銘柄やサービスを徹底解説
おすすめ業者を4つご紹介します。
DMM Bitcoin
取扱銘柄は、以下の12種類。
BTC、ETH、XRP、OMG、BAT、QTUM、XLM、MONA、XEM、LTC、ETC、BCH |
入出庫や現物取引を行える銘柄は、BTC、ETH、XRPの3種類です。これら以外の銘柄は、レバレッジ取引のみに対応しています。レバレッジ取引では「先に売って、後から買い戻す」というトレード方法が可能です。そのため、相場が下落している局面でも利益を出せます。(レバレッジは2倍)
取引所方式には対応していませんが、顧客同士の注文をマッチさせ、仲値で売買を成立させる仕組み「BitMatch注文」が可能です。スプレッドを気にせず、取引手数料のみでトレードでき「スマホでスピード本人確認」なら、最短1時間で口座開設が完了し取引を開始できます。
GMOコイン
取扱銘柄は、以下の14種類。
BTC、ETH、BCH、LTC、XRP、XEM、XLM、BAT、OMG、XTZ、QTUM、ENJ、DOT、ATOM |
「販売所」と「取引所」が存在し、販売所では14銘柄すべての売買が行えます。取引所では、BTC、ETH、BCH、LTC、XRP、XEMの6銘柄のトレードが可能です。XEMは、現物取引のみですがそれ以外の5銘柄はレバレッジ取引にも対応しています。(いずれも日本円との売買)
また、「暗号通貨FX」という名称のレバレッジ取引も行うことが可能です。(レバレッジは2倍)対象銘柄は、BTC、ETH、BCH、LTC、XRP、XEM、XLM、BAT、OMG、XTZの10種類。いずれも日本円との売買になります。
そのほか、「貸暗号資産」「つみたて暗号資産」といったユニークなサービスが提供されていることも魅力です。なお、「かんたん本人確認」なら、最短10分で口座開設が完了し、すぐにトレードを開始できます。
Liquid by Quoine
取扱銘柄は、以下の5種類。
BTC、ETH、XRP、BCH、QASH |
全銘柄で現物取引ができます。日本円だけではなく、米ドル、ユーロ、BTCなどとも売買できることが特徴。レバレッジ取引が可能な銘柄は、BTC、ETH、XRPの3つです。いずれも日本円との売買のみ行えます。(レバレッジは2倍)なお、「Liquidスマホアプリでかんたん本人確認」なら、最短即日で口座開設が完了します。
コインチェック
取扱銘柄は、以下の17種類。2024年8月時点で暗号資産国内取引所としては最多です。
BTC、ETH、ETC、LSK、FCT、XRP、XEM、LTC、BCH、MONA、XLM、QTUM、BAT、IOST、ENJ、OMG、PLT |
取引所では全銘柄、販売所ではPLTを除く16銘柄の売買が可能です。2020年3月13日にサービス終了しているため、レバレッジ取引は行えません。注目のサービスは、2024年3月24日にローンチされた「Coincheck NFT」。
イーサリアムブロックチェーン上で動作するゲームのキャラクターなどを売買できます。なお、スマホで本人確認をすれば最短1日で取引が可能です。
仮想通貨のトレードをする際に注意すべき点
仮想通貨は、非常に魅力的な投資方法の一つですが、ギャンブル感覚の売買は危険です。勘や運任せではなく、各銘柄の仕組みを理解したうえで、常に仮想通貨関連のニュースをチェックしながらトレードすることを心がけましょう。また、各業者の取扱銘柄・サービスを把握し、自分に適した業者を選定することも大切です。
レバレッジ取引では、少ない自己資金で大きな金額を取引できることが魅力となります。しかし、思惑と反対に相場が動いた際は、損失も大きくなる点は押さえておくことが必要です。投資する資金は、生活資金ではなく余裕資金でトレードすることを心がけましょう。
なお、一定以上の利益(給与所得者の場合、20万円超)が出たら確定申告をしなければなりません。この場合の利益とは、収入から経費を引いたものを指し所得区分は基本的に「雑所得」です。
各銘柄の仕組み・特徴を把握し、自分に適した業者で仮想通貨の売買をしよう!
仮想通貨は、銘柄によってさまざまな特徴があります。安定的に利益を出すコツは、運や勘に頼らず、正しく特徴を理解し、幅広い情報収集(ハードフォークの動向など)に基づいて売買することです。DeFiやNFTなど、最近になって登場・注目されるようになった仕組みもあるため、情報収集を欠かさないようにしましょう。 トレードをする際は、取扱銘柄やサービスを比較し、自分に最適な業者の選定が必要です。キャンペーンを実施していることもあるため、定期的に公式サイトをチェックしておきましょう。