資産運用

仮想通貨取引所の手数料を比較!低コストで取引する方法も紹介

「ビットコインを買いたいが、手数料が高すぎる!」とお悩みの方はいらっしゃいませんか?今回は、手数料が安いおすすめの取引所に加え、仮想通貨取引に必要な手数料の種類、取引所の選び方などの基本情報を解説します。

手数料が安いおすすめ取引所ランキングベスト5

DMM Bitcoin

DMMグループを親会社に持つ「DMM Bitcoin」。金融事業スキルを活かしているため、高セキュリティとリーズナブルな手数料が魅力の仮想通貨取引所です。

DMM Bitcoinの特徴

  • 入金手数料・出金手数料・送金手数料が無料!
  • 取引手数料(BTC)が無料!
  • レバレッジ・現物合わせて15通貨(2024年3月現在)
  • レバレッジ取引も2倍まで対応
  • 365日LINEや問い合わせフォームにて対応
  • 高セキュリティ(コールドウォレット対応)

取扱い通貨数(販売所)現物:11銘柄 レバレッジ:15銘柄
レバレッジ取引2倍
販売所手数料無料 ※ BitMatch取引手数料を除く
取引所手数料無料
主な通貨の送金手数料無料
入金手数料無料
出金手数料無料

DMM Bitcoin は、現物取引できる銘柄が少ないと言われていましたが、2024年3月31日時点では11銘柄に増加。「ビットコイン」「ビットコインキャッシュ」「イーサリアム」「リップル」「ライトコイン」「ビットコインキャッシュ」「ステラ・ルーメン」「イーサクラシック」「オーエムジー」「エンジンコイン」「ベーシックアテンショントークン」「モナーコイン」です。

取引形式は、販売所形式のみと制限はあるものの各種手数料が無料な点は、おすすめできるポイントといえます。

コインチェック

2014年8月から暗号資産取引をスタートしたコインチェックは、古くからある取引所です。ネム(暗号資産)流出事件後、東証一部上場企業である「マネックスグループ」の傘下に入ったことで、信頼も回復。初心者にも使いやすい取引所として、人気を集めています。

コインチェックの特徴

  • 取引手数料無料
  • 銀行からの入金無料
  • 初心者にも使いやすい取引所
  • コインチェックアプリのダウンロード数3年連続1位(2019年〜)
取扱い通貨数(販売所)17銘柄
取扱通貨数(取引所)5銘柄
レバレッジ取引
販売所手数料無料
取引所手数料無料
主な通貨の送金手数料※通貨により異なる
入金手数料銀行:無料
コンビニ入金:770円~
クイック入金:770円~
出金手数料407円

銀行から入金すれば入金手数料は無料、さらにDMM Bitcoinにはない取引所形式での取引も可能です。取引所形式で売買をしたい人は、コインチェックを検討してみるといいでしょう。

コインチェックの取引所で取引可能な仮想通貨は「ビットコイン」「ファクトム」「イーサリアムクラシック」「モナコイン」「パレットトークン」の5種類です。(2024年3月16日時点)

BitFlyer(ビットフライヤー)

ビットコイン取引量1位、創業から一度もハッキングされたことがない高セキュリティが特徴の仮想通貨取引所「BitFlyer(ビットフライヤー)。

ビットフライヤーの特徴

  • 住信SBIネット銀行利用者はクイック入金無料
  • 三井住友銀行なら他銀行に比べ、出金手数料を抑えられる
  • 取引専用ツール「bitFlyer Lightning」が使いやすい
取扱い通貨数(販売所)14通貨
取扱い通貨数(取引所)6通貨
レバレッジ取引最大2倍
※取引専用ツール「bitFlyer Lightning」を使用
販売所手数料無料(※スプレッドあり)
取引所手数料0.01~0.15%
主な通貨の送金手数料※通貨により異なる
入金手数料銀行振込:各銀行の所定手数料
※クイック入金の場合
住信SBIネット銀行:無料
住信SBIネット銀行以外:330円
出金手数料三井住友銀行:220円~ 三井住友銀行以外:550円~

ビットフライヤーの評判自体は、決して悪くないものの、手数料が高すぎると問題視する人もいます。入金は「住信SBIネット銀行」、出金は「三井住友銀行」と、うまく使うことで、できるだけ手数料を下げることができますよ。

BITPOINT

2016年に誕生した「BITPOINT」は、さまざまな手数料が無料のほか、他の取引所では取扱がない「エイダ(ADA)」 「ジャスミー(JMY)」「トロン(TRX)」を取り扱っている特徴的な仮想通貨取引所です。

ビットポイントの特徴

  • 即時入金手数料・取引手数料・仮想通貨の入出金無料で低コスト
  • 仮想通貨を貸して増やす「レンディングサービス」を実施
  • エイダ、ジャスミー、トロン取引希望者におすすめ
  • キャンペーンが充実
取扱い通貨数(販売所)12通貨
取扱い通貨数(取引所)7通貨
レバレッジ取引2倍
販売所手数料無料(※スプレッドあり)
取引所手数料無料
主な通貨の送金手数料※通貨により異なる
入金手数料振込:各銀行の所定手数料実費 即時入金:無料
出金手数料各銀行の所定手数料実費

GMOコイン

GMOグループの仮想通貨取引所「GMOコイン」。取扱銘柄も多く、Maker側の場合、取引所にて取引手数料を受け取ることができます。

GMOコインの特徴

  • 入出金手数料、送金手数料無料
  • 取引所のスプレッドが狭い
  • 「貸仮想通貨」「つみたて暗号資産」などサービスが充実
取扱い通貨数(販売所)18通貨
取扱い通貨数(取引所)9通貨
レバレッジ取引2倍
販売所手数料無料
取引所手数料Maker:-0.01%
Taker:0.05%
主な通貨の送金手数料無料
入金手数料各銀行の所定手数料実費
出金手数料無料

取扱通貨数も多く、販売所・取引所の両方で取引可能なGMOコイン。手数料に関してはメリットが多いですが、現物取引の最大注文数の規制、仮想通貨高騰時の売買規制にも注意しておきましょう。

仮想通貨取引に発生する「手数料」の種類

仮想通貨取引には、さまざまな手数料が発生します。用語を理解しておきましょう。

  • 口座管理手数料
  • 取引手数料
  • 日本円の入金・出金手数料
  • 仮想通貨の送金手数料
  • レバレッジ取引手数料

仮想通貨取引を始める際には、口座開設が必要です。基本的に、国内の仮想通貨取引所では手数料無料で開設・維持できますが、海外の場合口座維持に料金が発生するケースもあります。

取引所での取引手数料は、約定時に自動的に引かれます。販売所形式での取引の場合は、基本的に無料ですが、代わりに必要なスプレッドが実質の手数料だと覚えておきましょう。「スプレッド」とは、販売所方式の売値と買値の差額です。

取引所売買手数料<販売所で設定されているスプレッド」となるため、手数料の面だけを見ると、販売所よりも取引所で取引を行うことをおすすめします。

また、日本円の入出金、仮想通貨の入出金にもそれぞれ手数料が必要です。

日本円の入金日本円の出金
・取引所に支払う通常入金手数料 ・クイック入出金に伴う手数料 ・銀行の振込手数料・自分の口座に出金する手数料

取引所ウォレットから仮想通貨を送金する際には、送金手数料が発生します。送金手数料は、仮想通貨の種類により異なるケースが多いです。

またレバレッジ取引には、スプレット以外に次の3種類の手数料が発生します。

名称内容
レバレッジ手数料クローズ時間をまたいで建玉を保有した場合の建玉保管費用
建玉手数料(スワップ手数料)新規売り買い時に発生する手数料
ロスカット手数料強制的にポジション清算される際の手数料

※建玉(たてぎょく)とは、未決済の契約総数。

手数料を安く抑える3つのポイント

仮想通貨取引の際の手数料を抑えるためのポイントを3つ開設します。

値動きの激しい時期は、販売所×

手数料を安く抑えるためには、スプレッドが狭い時期を狙うことです。仮想通貨の価格変動が激しい時期は、スプレッドが広がりやすい傾向があるため、できるだけ値動きが落ち着いた段階で取引をしましょう。

もし、すぐに取引を希望する場合は、販売所ではなく取引所が便利です。

初心者には、操作が簡単な販売所がおすすめですが、前述したように「取引所売買手数料<販売所で設定されているスプレッド」のため、手数料の面から見ると販売所を利用するメリットはほとんどありません。

取引に慣れ、初心者から脱出できたら取引所をメインに行うことをおすすめします。

入出金回数は、最小限に

低コストを目指すならば、入出金を最小限に抑えましょう。仮想通貨取引所によっては、入出金の内容によっては無料でできるケースもありますが、計画的に考えることで、運用方法の見直しにもつながります。

「手数料無料」項目をあらかじめチェック

手数料無料の設定が多い業者を選ぶことで、コストを下げることができます。また、ビットフライヤーの場合、住信SBIネット銀行利用者ならクイック入金無料になるなど、条件付き無料のケースもあります。

仮想通貨取引所の選び方

仮想通貨取引所を選ぶ際には、取引手数料に加え、次のポイントを押さえる必要があります。

  • 取扱仮想通貨の内容
  • 会社の信頼性
  • 流動性の高さ
  • 使いやすさ

ビットコインであれば、基本的のどの取引所でも取引可能です。しかし、アルトコインの場合、取引所によっては取り扱っていないことも。また「販売所」「取引所」のどちらの形式かもチェックしておきましょう。

仮想通貨業界には、常にハッキングや情報流出のリスクが伴っています。だからこそ、会社の信頼性、セキュリティ対策についても確認する必要があります。

流動性は、取引のしやすさにもつながります。高ければ取引がしやすく、低ければ取引がしにくくなります。取引所の取引板を見て確認しましょう。

最後はツールやアプリの使いやすさです。スマホ主体で行うのか、パソコンメインか、また、投資初心者か経験者かによって利便性の高いツール、アプリは異なります。複数、口座を開設し、自分に合ったものを選びましょう。

取引所別の手数料を把握し、賢く投資しよう

仮想通貨の手数料の種類・販売所と取引所の違い・手数料を安く抑えるコツ・おすすめの仮想通貨取引所についてお伝えしました。取引所によって、取扱可能な仮想通貨の種類や手数料の有無、価格は異なります。

取引コストを削減するためにも、自分に合った仮想通貨交換業者を見つけましょう。

文・柚月朋子

フリーランスとしての経験やポイント投資からスタートした経験を活かし、年間200本以上の記事を執筆・監修。投資初心者にわかりやすい記事執筆が目標。