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実家が空き家になったら?検討したい対応策6つ

実家のある人なら、ある日突然訪れる可能性のある実家の空き家問題。空き家になる前に対策を考え、実家に住んでいる家族と認識を合わせておかないと、思わぬ負担を背負いこんでしまうかもしれません。

今回は、実家が空き家になった場合の対策と、各対策のメリット・デメリットを解説します。

対応策1:家族で空き家の維持管理を行う

メリット必要最低限の費用で空き家を維持できる。住みたくなったときにすぐ住める。
デメリット月1回程度の維持管理作業が必要で体力・時間的な負担が大きい。

将来的に親族のだれかが空き家に住む予定がある場合は、空き家を残す方向で検討する人が多いでしょう。家族で空き家の維持管理を行なえば、実家までの交通費・光熱費・税金など費用の負担を低く抑えられます。

ただ、空き家の維持管理は1ヵ月に1回程度必要です。実家が遠いと移動時間や交通費、維持管理対応の負担は重くなります。

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対応策2:管理会社に空き家の維持管理を委託

メリット維持管理にかかる時間や体力面での負担から解放される。住みたくなったときにすぐ住める。
デメリット金銭的な負担が大きい。

管理会社に空き家の維持管理を委託する場合は、維持管理対応の負担が軽くなります。ただし、空き家の維持管理費用は約7万円程度かかるとも言われており、金銭的な負担はかなり大きくなります。

ある程度の金銭的な負担をしても実家を維持管理するメリットがあるかどうかは、しっかり検討したい点です。

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対応策3:空き家を賃貸物件として貸し出す

メリット家賃収入により維持管理費用の負担を軽減できる。
デメリットリフォーム費用がかかる。期限なしで貸し出す場合好きなタイミングで住めなくなる。立地条件によっては希望の家賃で契約できない可能性がある。

空き家を賃貸物件として貸し出せば、光熱費の負担はなくなります。また家賃収入が得られるため、税金の支払いに充てられる点も大きなメリットです。

ただし、貸し出す前にリフォームが必要なケースが多く、リフォーム費用が負担になる点はデメリットです。立地条件などが悪ければ、希望の家賃では借り手が見つからず困るケースもあります。また、住みたいと思っても好きなタイミングで住めない点も留意したいところです。

対応策4:空き家を売却する

メリット維持管理にかかる費用が不要になり、得た現金を有効活用できる。遺産分割が楽になる。
デメリット空き家が古い場合や立地が悪い場合など、売却しにくいケースがある。実家が亡くなるという心理的な負担がある。

空き家に誰かが居住する可能性がない場合は、早期に売却しなければ、金銭的な負担はなくなりません。売却できれば、維持管理の費用や対応の負担がなくなり、手に入った現金を別の用途で有効活用したり、遺産分割したりしやすくなります。

メリットの多い売却ですが、空き家の状態が良くない場合や立地が悪い場合などは、売却しにくくなる点には要注意です。また、思い出の実家がなくなるという心理的な負担もあります。

対応策5:空き家を取り壊して土地を売却

メリット建物の状態によっては、空き家が残っているよりも売却しやすくなる。
デメリット建物の取り壊し費用が大きな負担となる。

空き家がなかなか売却できない場合は、建物を取り壊して土地を売却する、という対策もあります。建物の状態が悪くリフォーム費用がかかる場合などは、建物を取り壊した方が売却しやすくなります。ただし、建物の取り壊し費用は高額となるため、対応可能かどうかは要検討です。

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対応策6:役所などに処分方法を相談

メリット空き家の維持管理にかかる負担から解放される。
デメリット買取が成立せず寄付になる場合、金銭は手に入らない。

実家が田舎にあり、売却が困難なケースも増加中です。この場合は、自治体に相談して、買い取ってもらうか寄付するかを選択します。寄付にするとお金は入りませんが、維持管理の負担からは解放されます。

実家が突然空き家になる前に家族で方針を決めておこう

実家が空き家になると、維持管理の負担が大きくなります。また、実家に住んでいる親が認知症になってしまうと、売却も難しく困ってしまうケースもあるため、事前に実家が空き家になった場合の対策を相談しておきましょう。対策方法はいろいろありますが、建物の状態や立地条件、将来的に居住するかどうかといった条件を総合的に検討し、最善の策を探してくださいね。

文・藤森みすず

大手Slerにてシステムエンジニアを経験後、フリーランスのライターに。金融記事をはじめ旅行や時事ネタなど多くの記事を執筆。