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水害から家を守ろう!家庭でできる対策を紹介

梅雨の時期から初夏にかけて大雨による水害のニュースを耳にする機会が多くあります。「これまでに体験したことのない大雨」「〇年に一度の大災害」などといった怖い表現も、しばしば聞かれる昨今、なによりも万が一を考えて備えることが大切です。

記録的な大雨により水害が発生しそうな場合に備えて私たちにできることはあるのでしょうか。今回は、水害から家を守るために、家庭でできることを紹介します。

水害対策1:雨の予報用語で水害発生の可能性を確認

天気予報の用語で雨を表現する際、一定以上の予報が出ていると水害発生の可能性があることがわかります。

具体的には、「激しい雨(30~50㎜未満)」「非常に激しい雨(50~80㎜未満)」「猛烈な雨(80㎜以上)」との予報が出ている場合、水害発生の可能性を考えて水害対策の準備を始めましょう。

30mm以上になると激しい雨になるので、特に用事がない場合の外出は控えた方がいいかもしれません。

水害対策2:基本は外からの浸水防止

戸建ての家を水害から守る基本的な対策は、外からの浸水防止です。まずは、家の周囲にある、雨水ますの掃除をして排水路の確保をしましょう。排水路にものが詰まっていたりすると流れが悪くなります。落ち葉やごみを取り除いておくだけでも、排水がスムーズになるので、普段から確認するといいでしょう。

また、家の浸水を軽減するために役立つものは「土のう」です。土のうの準備が難しい場合は、ごみ袋に水を入れた「水のう」を作りましょう。大雨で水害が発生しそうな状況になったら、土のうまたは水のうの準備を始めてください。加えて、ビニールシートや長めの板、土の入ったプランターもあれば役に立つので出しておきましょう。

いよいよ浸水の恐れが出てきたら、土のうとビニールシートを使い、水が浸水してきやすい玄関のすき間などを塞いてください。水は少しでもすき間があるとそこから入ってきます。

長めの板がある場合は、玄関正面に置き、両端を土のうや水のうで抑えるのも効果的です。土の入ったプランターがあれば、レジャーシートでくるんで玄関前に置いてもいいでしょう。

土のうまたは水のうしかない場合は、数を多く用意して玄関ドアの外にすき間なく詰めて壁を作ることでも屋内の浸水を軽減できます。

水は少しでもすき間があれば、そこから入ってきます。できるだけ細かい対策をとるようにしましょう。

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水害対策3:下水の逆流にも注意!浸水の軽減対策

雨量が多いと、下水が溢れて家の中が水浸しになるケースもあります。

下水の逆流にも、水のうを使った対策が効果的です。トイレ・洗濯機・台所・浴室の排水溝をごみ袋で作った水のうで塞いでください。

これだけでも、排水溝からの浸水を軽減できます。床下収納からも浸水の可能性があるので、床下収納の上にも水のうを置き、浸水を防ぎましょう。

地面より下とつながっている箇所は水周りだけではなく、すべて確認しましょう。

水害対策4:万が一の浸水に備えた家財道具の対策

家財道具の中でも、高価な家電製品や重要書類、貴金属など濡れると困るものは、ビニール袋に入れて高い場所に移動してください。2階建てなら、2階に家財道具を移動します。

畳も、剥がしてテーブルの上に置くだけでも、浸水被害を防げる可能性が高くなります。

自家用車は、高い場所に移動できそうなら移動させておきましょう。移動が難しい場合でも、エンジン部分を高くするよう駐車しておき、エンジン部分の浸水を防いでください。

また意外と忘れがちですが、アルバムは家族の記録です。大規模な水害などが想定される場合は、ビニール袋にいれて2階など高いところに持っていきましょう。時間は巻き戻せません。大切な家族の写真も一緒に避難させてください。

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日常生活でできる備えも忘れずに

家庭でできる水害対策を見てきました。土のうや水のうを準備するには資材が必要です。ごみ袋をストックしておく、地域で土のうが用意されている場合は置き場所を確認するなど、日常生活で準備をしておけば、いざというときも安心です。

突発的な集中豪雨がある場合、天気予報で注意報や警報が発令されるので、大雨の多い時期は、天気予報も忘れずチェックし、いざというときに備えてくださいね。

文・藤森みすず

大手Slerにてシステムエンジニアを経験後、フリーランスのライターに。金融記事をはじめ旅行や時事ネタなど多くの記事を執筆。