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ファミリーにやさしい池の平ホテルで高原の休日を満喫しよう

全国旅行支援が6月30日まで延長と決まりました。これからの旅行シーズン、レジャーを楽しむのにおすすめなのが標高1,450mの白樺湖畔にある池の平ホテルです。赤ちゃんや小さなお子さんにやさしい「ウェルカムベビーのお宿」に認定されている池の平ホテル。実際に泊まってみた体験談も含めて紹介いたします。

カップルからファミリー、シニア世代まで楽しめる高原リゾート

池の平ホテルのある白樺リゾートは、長野県北佐久郡に位置する高原リゾートです。周囲3.8キロメートルの白樺湖に面してホテルやキャンプ場、スキー場、アミューズメント施設、美術館などがあり、一年中、リゾート客で賑わっています。とくに新緑の季節から夏にかけては高原らしい爽やかな気候や景色が素晴らしく、毎年訪れるというリピーターの方もいます。

リゾートの中心となる池の平ホテルに新本館がオープン。東館、アネックス館と合わせて3つの客室棟が旅行者を迎えてくれます。

客室は世代によらずくつろぐことのできる和洋室が中心(洋室もあり)。広々とした温泉や和洋中にエスニック料理を加えたバイキングタイルの夕食、朝食も好評です(新本館宿泊者には限定の特別料理もあり)。

池の平ホテルの特徴のひとつはママや赤ちゃん、キッズに優しいところ。アネックス館に用意れさた、「mamatokoルーム(現役ママ&現役パパが考えた赤ちゃんとママのためのお部屋)」をはじめ、おむつや粉ミルク、おしりふき、ベビーシャンプー&ローションなどの特典がついた赤ちゃんプラン、3歳~小学生未満の未就学児の宿泊費が無料になるキッズお泊まりプロジェクトなどが用意されています。

ホテル内施設もキッズ向けのアミューズメントが充実。雨の日でも楽しめる子供用の屋内型アスレチック、ボウリング、ゲームセンター、室内温泉プールなどが子どもたちを待っています。また客室やトイレ、レストラン、大浴場など館内の至るところに子ども用の設備や備品があってママやパパに好評です。家族で入れる温泉は弱アルカリ性で刺激が少なく、赤ちゃんでも安心して入浴が可能です。

まさにファミリーにとっては至れり尽くせりの池の平ホテル。その姿勢が評価され、ミキハウス子育て総研が選ぶ「ウェルカムベビーのお宿」に認定されています。

子どもに人気のキャラクタールーム

ファミリーだけでなく、カップルやグループ、シニア世代にも居心地の良さで好評のホテル客室。とりわけ子どもたちに人気が高いのが、人気アニメのキャラクターや特撮番組のヒーローなどに会えるキャラクタールームです。

キャラクタールームは女の子向けのプリキュアルームと男の子向けの仮面ライダールームの2種類。宿泊すると特典のオリジナルグッズがもらえる他(子どものみ)、池の平ファミリーランドのフリーパス券や室内温泉プールの無料券などがついてきます(時期や宿泊条件によって特典は変わります)。

女の子憧れのプリキュアルーム、実際に泊まってみた

人気のプリキュアルームに筆者も家族で泊まってみました。予約したのはアネックス館のプリキュアドリームルーム。池の平ホテルのプリキュアルームは東館、アネックス館にあり、それぞれ「プリキュアロイヤルルーム 」「プリキュアプレミアルーム」「プリキュアドリームルーム」といった名称がついています(2024年の『ひろがるスカイ!プリキュア』は「プリキュアロイヤルルーム 」「プリキュアプレミアルーム」の2種類のみ)。

各室とも大きな違いはなく、窓、壁、ベッドなどにプリキュアのタペストリーやベッドカバーが施されています。特典はバッグや自由帳、トランプなど。そのうち1点は池の平ホテルでしか手に入らないオリジナルグッズとなっています。

チェックインは15時。現地には早めに到着したため、スキーゲレンデのリフトに乗って白樺湖周辺の眺望を楽しんだり、ホテル東館の屋内施設で遊んだりして過ごしました。やることがいっぱいあって気がつくとチェックインの時間になっていた、という感じでした。

チェックインは東館のフロントだったため、アネックス館まではプリキュアをラッピングした送迎バスで移動しました。部屋をアネックス館の客室にしたのは、実はこのバスが目的。東館とアネックス館はバスだと1分もかからないようなわずかな距離しか離れていませんが、4歳の娘はこのバスを前にしてテンションが上がりっぱなし、部屋に入る前から大興奮でした。

CAP:前作までは運行していたラッピングバス

と、宣伝しておいてなんですが、プリキュアのラッピングバスが運行していたのはここ2年、前作の『デリシャスパーティ♡プリキュア』までの話。2024年春からは新本館のオープンにともないバスでの移動はなくなりました。ちょっと残念ですが、ぴかぴかの新本館の施設が利用できるようになったのは喜ばしいことです。

バスを降りてアネックス館内のプリキュアルームに入ってみると、娘の興奮は最高潮に達しました。ドアを開けるや奥に一直線。窓にかかる等身大サイズのプリキュアたちに挨拶したかと思えば、ベッドにダイブ。家で何度もユーチューブ動画で観ていた憧れの空間に来ることができて大喜びです。「来てよかった」と思える瞬間です。

部屋でひと休みしたあとは、ホテルから徒歩で数分のレイクサイドガーデンへと歩きます。ここには「プリキュアわくわくランド」があって、展示物を見たり、遊具で遊んだりできます。

まずは更衣室でお気に入りのキュアスパイシー の衣装に着替えてプリキュアに変身。平日ということもあって他にお客さんが1組しかいないというほぼ貸切状況(しばらくして先に来ていたご家族が出て行ったので後半は本当に貸切状態)でプリキュアの世界を堪能しました。

「プリキュアわくわくランド」は、歴代プリキュアのポスター展示や等身大パネルと一緒に写真が撮れるステージ、3人のプリキュアのそれぞれの特徴にちなんだゲームなどがある他、プリキュアのエンディングソングの映像とともに踊ることのできるダンスコーナーなどがあります。ダンス好きの娘は踊りまくり。きっと多くのお子さんが同じようにプリキュアダンスを踊っていることでしょう。

CAP:「プリキュアわくわくランド」のダンスコーナー。子どもは大興奮です

「プリキュアわくわくランド」は時間制限があって、このときは1組につき1回30分の入場となっていました。楽しい時間はあっという間に過ぎ、「もっとあそぶ~!」と不満げな娘を「また明日も来ようね」と外に出ました。

このあとは同じ白樺湖畔にある『世界の影絵・きり絵・ガラス・オルゴール美術館』を訪問。ここには影絵作家・藤城清治氏の作品が多数展示されています。なかでも全長30メートルもある「白樺湖の四季」は圧巻。作家の持ち味である幻想的な世界に浸ることができます。

ホテルに戻ってからは東館にある温泉に入浴。水着を着て混浴コーナーの露天風呂を家族で満喫したあとは、男女別の内湯に分かれて入りました(※2024年4月22日以降は入浴は新本館の温泉となります)。

夕食は東館の夕食会場。数十種類の料理が用意されたバイキングは大人はもちろん、子どもの楽しめるものとなっています。デザートも豊富で、娘は最初からスイーツコーナーに突撃です。赤ちゃんづれに嬉しいのは離乳食が用意されていること。しかも月齢別というきめ細かいサービスでありがたい限りです(※食事会場も2024年4月22日以降は新本館に移ります)。

夕食会場であらためてまわりを見ると、子どもを連れたファミリーの多いこと。「プリキュアわくわくランド」が貸切状態だったのは空いていたのではなく、たまたまラッキーだっただけということが判明しました。

お風呂に入っておなかいっぱい夕食を食べたら、あとは部屋に戻って眠るだけです。興奮しっぱなしだった娘はプリキュアたちに囲まれてすやすや。この晩はきっとプリキュアになった夢でも見たことでしょう。

なおプリキュアルームはツインベッドの和洋室ですが、布団を敷けば4人まで宿泊が可能です。未就学児の場合は食事・布団なしなどのプランも選べますが、その場合はオリジナルグッズの特典がつかないので「食事・布団付き」のプランを選ぶことをおすすめします。

翌日は夕食と同じ会場でビュッフェの朝食。チェックアウトしたあとはふたたび「プリキュアわくわくランド」で遊んでから白樺リゾートをあとにしました。

娘にとっては夢が形になったプリキュアルームでの一夜。その後も忘れることができず「池の平ホテルに行く!」が口癖になってしまいました。そんなわけで我が家は今年もプリキュアルームに泊まることが決定しています(すでに予約済みです)。

プリキュア好きのお子さんをお持ちの方はぜひ池の平ホテルのプリキュアルームに宿泊してみてください。これ以上はないというお子さんの笑顔が見られるはずです。

池の平ホテル公式サイトはこちら

文・中野渡淳一

文筆業者。著書に『怪しいガイドブック~トラベルライター世界あちこち沈没記』『漫画家誕生 169人の漫画道』。この他「仲野ワタリ」名義で『海の上の美容室』「猫の神さま」シリーズ、『最強戦国武将伝 徳川家康』等小説作品多数。『moneyscience』では生活者目線で最新トレンドの記事を中心に執筆。