資産運用の手段として、注目を集めている投資。しかし、初心者の方にとっては、一体何から学び始めればいいのかわかりにくいものです。投資本を探す上で、自分の今のレベルに合った本を探すことは何より大切。ここではお金や資産運用について学びたい初心者向け、投資の基本を知りたい初心者向けにそれぞれおすすめ本をランキング形式で紹介します。
資産運用について学びたい初心者向け投資本ベスト5
1位:本当の自由を手に入れるお金の大学
お金に関する教科書として使える本です。YouTube動画の内容もわかりやすくまとまっている点もポイント。
「貯める」・「稼ぐ」・「増やす」・「守る」・「使う」の5つの力を身につけることができ、初心者でも真似できるそうなノウハウがしっかり詰まっています。自分のマネーリテラシーに自信がない人は必読。投資を始める前に、通信費、保険、住宅、光熱費、車、税金といった身近な部分の見直しを考える重要性に気付かされます。
もちろん、投資に関する情報もしっかり掲載。インデックスファンドや高配当株式、不動産投資についてもイラストを交えてわかりやすく解説してくれています。
2位:誰も教えてくれないお金の話
30代の主婦の体験談を元にした本。漫画やイラスト中心のため、読みやすさは抜群。「投資、資産運用って難しそう」と敬遠していた人に特におすすめです。専門的な用語が使われていないため、初心者でも問題なく読み進められるでしょう。
ポイントは、家計・住宅ローン・保険・年金・資産運用・出産・子育てなど各ライフステージを切り口とした解説が行われている点。特に「なんとなく保険に加入している」「住宅ローンは必須だと思っている」人は、考え方が変わるかもしれません。
3位:【改訂新版】池上彰のお金の学校
おなじみ、池上彰さんによるお金や経済の本。2011年に発行された「お金の学校」に、消費税増税、仮想通貨、キャッシュレスなどの話題を加筆修正し、より時代に即した内容となっています。
お金の歴史、仮想通貨の仕組み、銀行、株価、投資信託、FX、税金など、幅広く情報を網羅しているのも、この本の特徴です。特定の内容について深く学ぶ前に、お金に関する内容全体を理解しておきたい人にピッタリの本です。
4位:マーケットの魔術師
トップトレーダー16人と心理学者1人に行ったインタビューを元に、成功者の考え方・心構えを知ることで、投資成功の共通点を学べる本です。日本国内のトレーダーの成功談、失敗談を聞く機会は少ないため、内容としても貴重といえます。時代背景の違いなどはあるものの、投資において必要な心理面を学ぶことが可能です。
ただ、この本のメインは、短期的・中期的、裁量取引です。長期的な取引を考えている人は、投資方法よりも、資金管理や心構えなどを参考にすることをおすすめします。
5位:改訂版 金持ち父さん 貧乏父さん アメリカの金持ちが教えてくれるお金の哲学
オリエンタルラジオの中田敦彦さんもわかりやすいと絶賛した本。2013年発行当時、51ヵ国語に翻訳。109ヵ国で読まれ、全世界で4,000万部の売上を記録する大ベストセラー本です。「お金を貯めたい」「FIREしたい」と考える人、「金融リテラシーを高めたい」という人は、目を通しておいて損はないでしょう。
ただ、具体的な投資内容や実践方法に関する部分が少ないこと、ある程度の金融知識を持った上で読み返すことで、本当に理解できることから、手元に置いておき、実際に投資を始めた後に再度読み返すことをおすすめします。
投資の基本を学びたい人向けベスト5
1位:世界一やさしい株の教科書1年生
本のタイトル通り、シンプルでわかりやすいと高評価の本です。「5秒で選び、5分で取引、5銘柄だけ保有」の考え方を元に、投資の基本を解説してくれています。投資を始める前に読んでおくと、投資に対する不安が消えていくでしょう。
ただ、実際に株の取引をしていく場合は、実践向けの本もあわせて読むようにしたほうがよさそうです。
2位:はじめての人のための3000円投資生活
「投資に興味があるけれど、一体何から始めたらいいのかわからない」と困っている初心者向きの本です。多額の投資資金はないけれど、毎月3,000円なら始められそうと思いませんか?この本では、少額投資のメリットや具体的な投資方法を解説しています。
「本に書かれている成功事例をマネしながら、投資を始めてみた」といった声が多く、評価されている点もポイントです。
3位:いちばんカンタン!株の超入門書 改定2版
株とは何か、取引とは何か、といった初歩的な内容について幅広い知識を得ることができる本です。イラストや図も多く、とにかくわかりやすさを重視した本と言えます。
「超入門書」のため、現在お持ちの知識レベルによっては、物足りないと感じる人もいるかもしれません。ただ「自分で調べる時間がない」「調べてもわからなかった」という初心者には、ぜひおすすめしたい本です。
4位:マンガでわかる最強の株入門
漫画形式で丁寧に株について説明されている株本。登場する主人公は「億り人」を目指す株初心者。初心者の自分を重ね合わせながら読むことで、内容がスムーズに頭に入ってくるとの声も。
株式の基本的な知識から信用取引まで幅広く解説されている点もポイント。さらに漫画とは別に解説も収録されているため、満足できる一冊と言えます。
5位:【令和4年最新版】証券アナリストが推奨するつみたてNISA超入門
投資未経験者にとっても、名称を聞く機会の多い「つみたてNISA」。この本では、つみたてNISAを始める人向けに、あらかじめ知っておきたい情報が詳しく解説されています。
つみたてNISAの基本から、なぜつみたてNISAが「負けない投資」と呼ばれているのか、つみたてNISAを始めることで、今の物価高にも対応できる理由なども掲載。令和4年最新版のため、現在の経済状況にあった内容になっている点もおすすめの理由です。
投資初心者よくある質問
Q.投資本や株に関する本を読んで、活用するには?
A.活用するためには、まず自分に合ったレベルの本を読むことが大切です。また同じテーマでも、著者により内容が異なることがあります。何冊か読み比べた上で実践するのがおすすめです。
Q.実際に投資を始めるにはどうしたらいい?
A.運用資金を用意した上で、証券会社で口座を開設しましょう。初心者におすすめなのは、投資信託です。
Q.投資初心者にも、わかりやすい本はありますか?
A.同じ「初心者」でも、人それぞれ知識レベルは異なるもの。本を購入する前に、少し中を確認した上で、内容がある程度理解できるものを選びましょう。記事内で紹介している本は、初心者向きのものばかりですので、まずはここから1冊選ぶのもおすすめです。
投資初心者はまず本を読んで知識を蓄えよう
投資初心者にとっては「投資=怖い」といったイメージもあるかもしれませんが、知識がないから不安に感じているだけ、ということもあり得ます。まずは今回紹介した本を、1冊読んでみてください。不安や疑問が納得に変わるはずです。
また、いきなり現金での投資は不安と思うならば、楽天ポイントなどでの投資もおすすめです。投資体験を積んだ上で、自分にとっての最良の方法を探してみてください。
文・柚月朋子
フリーランスとしての経験やポイント投資からスタートした経験を活かし、年間200本以上の記事を執筆・監修。投資初心者にわかりやすい記事執筆が目標。