資産運用

マネックス証券の口座開設における流れやメリット、注意点を徹底解説

株投資を始める際に、候補として必ず名前が挙がるのがマネックス証券。米国株やIPOの強さに定評があります。でもどうやって始めれば良いのかわからないという人もいるでしょう。ここではマネックス証券の口座開設についての情報、選ぶメリットを紹介します。

マネックス証券概要

初めにマネックス証券の基本情報と、サービスの特徴や利用のメリットを紹介していきます。

マネックス証券とは

マネックス証券は、金融持株会社マネックスグループに属する証券会社です。日興ビーンズ証券株式会社を前身とし1999年に設立されました。

2024年8月時点で196万口座、日本最大級として知られています。人気の理由はワン株(単元未満株)による少額取引が可能で、未経験者でも安心して投資を始められるサービスの提供です。

その一方で過去の実績と信頼性から、未経験者だけでなく投資経験者にも選ばれる本格派の証券会社としての存在となっています。

マネックス証券の特徴とメリット

マネックス証券が初心者、ベテラン投資家からも人気がある理由をさらに詳しく紹介していきましょう。

  • 少額からの投資が可能

マネックス証券は先にあげたように、単元未満株での取引が可能です。通常、株式の取得は、銘柄ごとに定められている最低売買単位で行われます。例えば1株100円であっても、最低売買単位が100株の場合には、1万円の取得資金が必要となります。

マネックス証券では、1単元の株数に満たない株式から投資できるため、初めはごく少額の取引から始めることができます。また100円から投資信託が始められる商品もあり、投資初心者でも気軽に資産運用を学んでいくことが可能です。

  • 手頃な手数料

マネックス証券の人気は、その手数料の安さにもあります。多彩な商品ラインナップが国内屈指の低コストで楽しめるのは、大きな魅力です。先の単元未満株(ワン株)の買い付けでは、なんと手数料が無料となります、まとまった資金がなくても投資デビューできるうえ、手数料負担にも心配がいりません。

そのほかの取引手数料でも現物取引110円、信用取引99円(税込)からと、業界屈指の安さを誇ります。

マネックス証券の現物取引手数料

1注文の約定金額手数料
マネックストレーダー株式
スマートフォン
10万円以下100円(税込:110円)
10万円超 20万円以下180円(税込:198円)
20万円超 30万円以下250円(税込:275円)
30万円超 40万円以下350円(税込:385円)
40万円超 50万円以下450円(税込:495円)
50万円超 100万円以下成行:1,000円(税込:1,100円)
指値:1,500円(税込:1,650円)
約定金額の0.1%(税込:0.11%)
100万円超成行:約定金額の0.1%(税込:0.11%)
指値:約定金額の0.15%(税込:0.165%)

マネックス証券の信用取引手数料

1注文の約定金額手数料
~10万円以下90円(税込:99円)
10万円~20万円以下135円(税込:148円)
20万円~50万円以下180円(税込:198円)
50万円~350円(税込:385円)
  • 米国株の取扱銘柄数が豊富

マネックス証券の米国株取り扱いは4,000株を超えており、新規上場の銘柄もスピーディーに追加されます。国内市場と比較して、成長が見込める海外株に強い点もメリットといえるでしょう。

  • ビットコイン取引手数料無料

新しい資産価値として注目されるビットコイン取引も、手数料無料で始められます。レバレッジをかけて手元資金の最大2倍まで取引することもできるので、少ない予算で大きな可能性にかけられます。

  • 新規公開株(IPO)は抽選で行われるため平等

新規に公開される株式は人気が高く、申し込みが集中します。マネックス証券では、IPOを抽選で行うため取引実績や資産の多寡にかかわらず、公平なチャンスが得られます。

  • 手数料や暗号資産に交換できるポイントシステム

マネックス証券には、取引に応じてポイントが自動的に貯まるポイントシステムがあります。投資信託をもっているだけでポイントが付与される投信ポイントプログラムのほか、マネックスカードのご利用でもマネックスポイントが貯まります。

貯まったポイントは株取引手数料への充当や、Amazonギフト券、dポイント、nanaco、暗号資産への交換といった使い方ができます。

  • 投資情報が充実

マネックス証券では利用者が投資の知識に広くふれられるよう、豊富な投資情報を提供しています。日々更新されるオリジナルレポートや独自視点によるマーケット情報、各種メールにより投資機会をサポート。さらに著名なアナリストやコンサルタントによる、質の高いオリジナルレポートも無料で提供しています。

マネックス証券の口座開設から取引までの流れ

マネックス証券で取引を開始するまでの、全体的な流れについて紹介します。

証券総合口座の開設

株売買は「証券総合口座」を通じて行われます。口座開設・維持費は無料で、預けた資金はMRF(マネー・リザーブ・ファンド)によって運用されます。いずれ投資を、と考えているのであれば、気に入った株が見つかったときにすぐに投資できるので、早めの開設がおすすめです。

口座に資金を入金

開設した口座に入金を行います。入金方法には以下の3つがあります。

  • 「即時入金サービス」

以下の提携金融機関の口座契約をしている場合には、オンライン入金が可能です。

即時入金サービスの利用では、入金手数料は無料。リアルタイムで口座に反映されます。

  • 銀行窓口やATMからの入金

各金融機関の店舗・ATM・インターネットバンキングを利用し、マネックス証券入金用銀行口座宛に入金します。通常の振込手数料が発生します。

  • 「マネックスセゾンカード」で入金

マネックスセゾンカードを使い、セブン銀行・ゆうちょ銀行のATMから入金ができます。

入金はリアルタイムに反映され、入金手数料の負担は発生しません。

株売買を検討する

投資のための取引の検討を行います。マネックス証券では、初心者のために資産づくりの仕組みや、投資スタイルに合わせた商品選びができる「はじめての投資ガイド」を提供しています。

またお金と投資に関する情報を提供するオウンドメディア「マネクリ」で、情報収集や市場の状況確認をすることもできます。

さらに各種のツールにより、自分の投資状況の可視化や分析を行うことが可能です。マネックス証券が提供する資産管理ツールには、以下のようなものがあります。

・資産推移(MONEX VIEW)

・資産分析(MONEX VISION)

・ロボアド(MONEX ADVISER)

・MONEX 投資力診断

株売買

マネックス証券ではPC、スマートフォン、タブレットから取引可能です。いつどこにいても株の売買ができるので、タイミングを逃さずに判断を実行に移すことができます。

「お取引デモ」を使って株売買のシミュレーションができるので、本番に向けてトレーニングしておくことも可能です。

マネックス証券の口座開設方法

マネックス証券では「生活口座」としても証券口座の利用が可能です。証券口座開設を行う際の手順を紹介していきましょう。

口座開設の流れ

  • オンライン開設の場合
  1. マネックス証券トップから「口座開設」を選択すると、オンライン・郵送の申し込みを選ぶ画面になります。
  1. 「オンラインで申し込む」を選択します。下記の必要書類を確認しておきましょう。
  1. メールアドレスの登録を行います。
  1. 「口座開設お申込み手続きのご案内」が届きます。メール記載のURLをクリックすると、基本情報の入力フォームへ遷移します。
  1. 個人情報の入力
  1. 本人確認

スマートフォンでのセルフィー、またはアップロードにより確認書類を提出します。撮影では本人確認書類と本人認証(顔の撮影)が必要です。

  1. 開設完了メールの受信

申し込み手続きが完了すると審査が行われ、口座開設完了通知がメールで送付されます。開設には2~3営業日程度かかります。口座開設の準備ができれば、メールに記載されたID・PWで入金、取引開始となります。

  • 郵送による口座開設の場合

法定代理人のいる未成年者、個人番号カードまたは運転免許証を保有していない、外国籍または米国居住者、居住地国が日本以外の場合、郵送による申し込みとなります。

  1. 「郵送で申し込む」ボタンを押すと申し込みフォームが表示されます。
  1. 内容を入力し、送信すると登録住所に口座開設キットが郵送されます。
  2. 申込書類へ記入・必要書類添付の上返送します。返送する書類の内容は以下の通りです。

・証券総合取引口座 開設申込書 

・本人確認書類のコピー

・個人番号(マイナンバー)が確認できる書類のコピー

・現住所・氏名、生年月日が確認できる書類

  1. 口座開設通知の受け取り後、取引が可能となります。

郵送の場合では、口座開設の準備が整うまで1週間から10日程度でかかります。

必要書類

  • オンライン開設の場合

・「個人番号カード」または「運転免許証と通知カード」

  • 郵送による開設の場合

・証券総合取引口座 開設申込書 (口座開設キットに同封されています)

・本人確認書類のコピー:顔写真付きのもの(1種類)もしくは顔写真なしの本人確認書類(2種類)

・顔写真付きの本人確認書類

種類必要なページ
個人番号カード
(コピー)
氏名記載面住所記載面生年月日記載面
運転免許証
(コピー)
表面裏面(記載事項に変更がある場合)
運転経歴証明書 (コピー)
(2012/4/1以降発行のものに限ります)
表面裏面(記載事項に変更がある場合)
日本国が発行する旅券
(パスポート)
(コピー)
顔写真のページ所持人記入欄
在留カード
(コピー)
表面裏面(記載事項に変更がある場合)
特別永住者証明書
(コピー)
住民基本台帳カード
(コピー)
各種福祉手帳
(コピー)
氏名記載面住所記載面生年月日記載面

・顔写真なしの本人確認書類

種類必要なページ
住民票の写し
(原本またはコピー)
氏名記載面住所記載面生年月日記載面交付日記載面
住民票の記載事項証明書
(原本またはコピー)
表面
印鑑登録証明書
(原本またはコピー)
表面
各種健康保険証
(コピー)
氏名記載面住所記載面生年月日記載面
各種年金手帳(コピー)氏名記載面住所記載面生年月日記載面
各種児童扶養手当証書
(コピー)
氏名記載面住所記載面生年月日記載面
医療受給者証(コピー)医療手帳(コピー)

・個人番号(マイナンバー)が確認できる書類のコピー

通知カード/個人番号カード/個人番号が記載された住民票・住民票記載事項証明書

マネックス証券の口座開設で気を付けておくこと

さまざまな面で初心者にも優しいマネックス証券ですが、口座開設する際には押さえてきたい注意点があります。

国内株式手数料は最安ではない

マネックス証券では、手数料無料となるサービスもありますが、残念ながら手数料は業界最安値というわけではありません。

例として同様に人気の高いSBI証券と比較してみましょう。

取引毎手数料コース
1注文の約定代金SBI証券マネックス証券
5万円まで50円(税込55円)100円(税込:110円)
10万円まで90円(税込99円)
20万円まで105円(税込115円)180円(税込:198円)
30万円まで350円(税込:385円)
40万円まで250円(税込275円)450円(税込:495円)
50万円まで成行:1,000円(税込:1,100円)指値:1,500円(税込:1,650円)
100万円まで487円(税込535円)
150万円まで582円(税込640円)成行:約定金額の0.1%(税込:0.11%)指値:約定金額の0.15%(税込:0.165%)
3,000万円まで921円(税込1,013円)
3,000万円超973円(税込1,070円)
定額コース
1日の約定代金合計額SBI証券マネックス証券
100万円まで0円500円(税込:550円)
200万円まで1,126円(税込1,238円)100万円超、300万円ごとに2,500円(税込:2,750円)
300万円まで1,538円(税込1,691円)
以降100万円増加毎に269円(税込295円)ずつ増加

取引の都度手数料が発生するコース、定額コースのいずれもかなりの差がつけられているということがわかります。

手数料比較のみで証券会社の良し悪しは判断できませんが、手数料ゼロ円の単元未満株などからまず試してみるというのが良策です。

ワン株(単元未満株)の注文時間制限

手数料がかからず、少額投資から始められるワン株(単元未満株)ですが、注文時間に制限があるので注意が必要です。

営業日の0:00~11:30は当日注文、それ以外は翌営業日注文の扱いとなります。

即日での取引開始はできない

証券会社の中には申し込み当日のうちに口座が開設でき、即日取引が開始可能というサービスもあります。マネックス証券では証券口座の開設が最短でも2~3営業日程度必要となるため、口座開設申し込み当日の取引はできません。即日対応していないことを、理解しておきましょう。

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