資産運用

楽天証券の口座開設の手順は?メリット・デメリットについても徹底解説!

ネット証券大手として知られる楽天証券、初心者でもやりやすいということで人気です。楽天証券の口座開設はどのような手順で行われるのでしょうか。この記事では、楽天証券の口座開設申込から取引開始までの流れを詳しく解説します。あわせて、口座開設までにかかる時間や本人確認書類として使えるものについても紹介していきます。投資を始めたいという方はぜひ参考にしてください。

楽天証券の口座開設の方法

楽天証券で口座開設するまでの手順を解説します。早く取引を始めたい方は、必要書類だけでなく、口座開設までのスピードも確認しておきましょう。

楽天証券の口座開設の手順とは?

楽天証券の口座開設の手順は、以下の通りです。

1.楽天証券ホームページの「口座開設」から申込画面に入ります。楽天会員か否かを問われるため、該当する方を押してください。

2.本人確認書類を提出します。「スマホで本人確認」では、運転免許証か個人番号カードかを選択すると表示されるQRコードを読みとり提出します。

ファイルをアップロードする方法でも、提出ができます。

3.申込者の情報を入力します。楽天会員の場合は、氏名、住所などが最初から記入されているため、内容に誤りがないか確認してください。「スマホで本人確認」を行った場合は、ログインパスワードの登録もあります。「書類アップロードで本人確認」の場合は、パスワードの登録はありません。

4.審査完了後、ログインIDをメールで受け取ります。「書類アップロードで本人確認」の場合は、ログインIDと初期パスワードは郵送です。なお、審査には通常1~3営業日かかります。なるべく早く口座開設をしたい場合は、メールでログインIDが届く「スマホで本人確認」を選択してください。

5.届いたIDとパスワードを使い、ログインしましょう。ログイン後、暗証番号や勤務先情報などの初期設定を行います。初期設定が完了したら「マイナンバー登録画面」に移るため、マイナンバー登録を行えば準備完了です。

個人番号カードで本人確認を行っている場合、マイナンバーの登録はありません。急いで取引を開始したい場合は、本人確認に個人番号カードを利用しましょう。

楽天証券の口座開設で使える本人確認書類

楽天証券の口座開設で使える本人確認書類を確認しておきましょう。以下の書類のいずれかを準備してください。

本人確認書類注意事項
運転免許証・有効期限内であること
・免許証番号や発行元印が鮮明であること
・記載の有無にかかわらず、裏面も必要
住民票の写し・発行から6ヵ月内であること
・発行元印が鮮明であること
個人番号カード(表面のみ)・有効期限内であること
※個人番号通知カードは不可
各種健康保険証・有効期限内または発行元・発行日が鮮明であること
・被保険者番号・番号および保険者番号部分は黒塗り処理が必要
・裏面に住所欄がある場合は住所を記載の上、提出
パスポート・顔写真付きページ、所持人記入欄のページ(住所記載が必要)がそろっているもの
・有効期限内であること
・日本国政府発行であること
※2020年2月4日以降に申請のものは住所の記載がないため不可
在留カード・徳悦永住者証明書・有効期限であること
・記号や発行元印が鮮明であること
・記載の有無にかかわらず、裏面も提出
住民基本台帳カード・顔写真付きで氏名・住所・生年月日が確認できるもの
・有効期限内であること

手間をなるべくかけたくないのであれば「スマホで本人確認」ができる運転免許証か個人番号カードを選択しましょう。上述したように、個人番号カードを本人確認書類にすれば、口座開設後のマイナンバー提出は不要です。

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楽天証券のキャンペーンを紹介!

2024年1月現在行われている楽天証券のキャンペーンをご紹介します。

初めての信用取引でもれなく200ポイントをプレゼント(エントリー不要)

初めて信用取引をした日の翌月下旬に200ポイントが付与されます。エントリー不要のキャンペーンです。

米国株取引手数料実質無料プログラム(エントリー不要)

口座開設月の翌月末までの最大2ヵ月間の米国株(ETF・ETN含む)取引手数料が全額キャッシュバックされます。エントリー不要のキャンペーンです。

NISA口座を他社から楽天証券に変更すると抽選で1,200名に2,000ポイントプレゼント(要エントリー)

必要書類を2024年2月1日必着で楽天証券に郵送することが必須です。エントリーが必要なため、注意しましょう。

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楽天証券のメリットとデメリットもチェック!

口座を開設する前に、楽天証券のメリットとデメリットを把握しておきましょう。特に、楽天グループの他のサービスを使っている方は「ポイント投資」について要チェックです。

楽天証券のメリットとは?

楽天証券で取引するメリットについて紹介します。

手数料が低め、かつ手数料コースを選択できる

投資を始める際、手数料がどの程度かかるかを気にする方は多いかもしれません。楽天証券は、業界でもトップクラスとなる低水準の手数料です。取引の仕方に応じて、取引ごとに手数料がかかる「超割コース」と1日の取引の合計金額で手数料が決まる「いちにち定額コース」の2つのコースがあります。

【超割コース】※現物株取引手数料

約定代金取引手数料(税込み)
5万円まで55円
10万円まで99円
20万円まで115円
50万円まで275円
100万円まで535円
150万円まで640円
3,000万円まで1,013円
3,000万円超1,070円

超割コースでは手数料の1%がポイントバックされます。

参考までに他のネット証券会社の取引手数料(取引のたびに手数料がかかるタイプ)も紹介します。

約定代金取引手数料(税込み)
10万円以下110円
10万円超20万円以下198円
20万円超30万円以下275円
30万円超40万円以下385円
40万円超50万円以下495円
50万円超100万円以下成行:1,100円 指値1,650円
100万円超成行:約定代金の0.11% 指値:約定代金の0.165%

こちらの証券会社では、50万円を超えたら株価を指定せずに注文を出す「成行」と指定して注文を出す「指値」で手数料が異なってきます。

例えば、200万円の指値注文が成立した場合の手数料は2,200円(税込み)です。楽天証券よりも、かなり割高になります       。

【いちにち定額コース】

※現物株取引・信用取引の取引手数料を合算した1日の合計取引金額

1日の約定合計代金取引手数料(税込み)
100万円まで0円
200万円まで2,200円
3,000万円まで 以降、100万円増えるごとに1,100円(税込)追加3,300円

頻繁に取引しない場合は「超割コース」、1日のうちで何度も取引をするのならば「いちにち定額コース」と使い分けることが可能です。

ちなみに、手数料コースの変更は毎営業日行えます。営業日の15時半までに手続きすると、翌営業日から変更後の手数料コースが利用可能です。例えば、いちにち定額コースを利用している人が、しばらく頻繁な取引ができなくなる場合でも、すぐに超割コースに変更することもできます。

ただし、執行中の注文がある場合は手数料コースの変更はできません。注文成立後、もしくは注文を取り消してからコース変更の手続きを行ってください。

取扱商品が多い

さまざまな商品に投資をしてみたい方にも、楽天証券はおすすめです。楽天証券では、国内株式や投資信託だけなく、米国・中国・アセアンといった外国株式、国内・海外の債券なども取り扱っています。

また、IPO(新規公開株式)も取り扱っているため、新規上場する株式に投資することも可能です。楽天証券のIPOは、取引量や預入金額に関係なく抽選が行われる「完全平等抽選」を行っています。

そのため、取引や資産が少ない場合でも、気軽にIPOに参加できる点は楽天証券のメリットといえるでしょう。

つみたてNISAの取扱銘柄が多い

つみたてNISAは、少額から長期・積立・分散投資ができる非課税制度です。年間40万円を上限に分配金や譲渡益にかかる税金が非課税となるため、多くの投資家から人気を集めています。

2024年10月25日現在、金融庁に届けられているつみたてNISA対象商品は201本です。その中から各金融機関は、自社で取り扱う銘柄を独自で選定しています。楽天証券では、2024年10月26日現在、201本中の179本(約89%)を扱っており、業界内でも非常に多いのが特徴です。

たくさんの選択肢の中から投資する商品を選びたい投資家のニーズに合っている証券会社といえます。

ポイント投資ができる

楽天証券では、楽天グループ利用で貯まった「楽天ポイント」を1ポイント=1円として投資に利用できます。ポイント投資の対象は、株式と投資信託です。投資信託の積立時や株式の売買手数料にもポイントが利用できます。

貯まったポイントの使い道を探している方は、投資に使ってみるのはいかがでしょうか。

楽天ポイントを貯めることができる

楽天証券と楽天銀行の口座を連携する「マネーブリッジ」および「楽天銀行ハッピープログラム」に登録すると、投資信託の残高10万円ごとに毎月3~10ポイントが付与されます。

また、国内現物株の取引でも、超割コースの手数料100円ごとに1ポイントが付与されるのでお得です。マネーブリッジを利用していない場合でも、投資信託の残高50万円以上であれば、毎月の保有額に応じてポイントが付与されるサービスがあります。

ポイント投資のみで、貯めることができない会社も多い中、楽天証券のサービスは非常にお得といえるのではないでしょうか。

楽天証券のデメリットは?

楽天証券のデメリットは、以下のような点です。

相談窓口がネットのみ

楽天証券は、ネット専業の証券会社のため、疑問点がある場合は、チャットやメールフォームからの相談のみです。対面で相談できる窓口はありません。そのため、分からないことがある場合は、自分で調べたりメールなどで相談しましょう。

取扱商品が多く迷う場合も

楽天証券は、株式や投資信託だけでなく、外国株なども取り扱っています。また、つみたてNISAの取扱銘柄数も179本(2024年10月26日時点)と業界最多レベルです。そのため、これから投資を始めたいにとっては、多すぎて何に投資すればいいのか迷ってしまうかもしれません。

なお、楽天証券は店舗がないため、専属の担当者もおらず、相談しながら投資することができません。楽天証券のホームページで公開されている投資情報や、新聞・雑誌などを活用しながら、自分で判断することになります。

パソコンやスマホの操作が苦手ならば取引しにくい

取引手段は、パソコンやスマホからとなるため、これらの操作が苦手な方は取引しづらいかもしれません。

楽天証券での口座開設はメリット多し!

楽天証券は、「低めに設定された手数料」「つみたてNISAの銘柄数の多さ」「取扱商品数が非常に多い」というメリットがある証券会社です。また、IPOの申し込みが平等抽選のため、誰にでも公平に新規公開株を手に入れるチャンスがあります。

そのため、これから投資を始めたい方だけでなく、メインで使える証券会社を探している方にもおすすめできる会社です。また、見逃せないのが楽天ポイントを使って投資をする「ポイント投資」、そして現物株取引手数料や投資信託の残高に応じて楽天ポイントを貯めることができること。

楽天グループのサービスをよく利用し、ポイントを積極的に貯めている方は、ぜひ利用を検討してはいかがでしょうか。ただ、楽天証券はネット専業の証券会社のため、パソコンやスマホを使った取引となります。

操作が苦手な方は、取引しづらいという点には注意しておきましょう。

文・田尻宏子(ファイナンシャルプランナー)