投資初心者にとって気軽に始めやすい「ポイント投資」。本記事では楽天ポイントを使って投資ができる「楽天ポイント投資」の始め方やメリット、デメリット、おすすめ銘柄について解説しています。「投資に興味はあるけれど、いきなり現金で始めるのは不安」といった方はぜひ参考にしてください。
楽天ポイント投資の始め方
楽天ポイント投資を始めたい場合、次の2つの手順で進めていきます。
- 楽天証券口座を開設
- 楽天ポイントコースを選択
楽天証券の口座開設は3ステップで簡単
楽天証券webサイトの「口座開設」ボタンを押し、メールアドレスを登録します。
メールに届いたURLから、登録を行うことができます。
次に、本人確認書類を登録します。
スマホで本人確認 | 書類アップロード | |
必要書類(基本的にどれか1点) | 運転免許証 個人番号カード | 住民票の写し 印鑑登録証明書 各種健康保険証 パスポート 住民基本台帳カード 在留カード 特別永住者証明書 |
ログインID | 翌営業日以降、メールで届く | 約5営業日で郵送(パスワードも含む) |
「通知カード」は、本人確認書類として使用することができないため、注意してください。
ログインID(とパスワード)が手元に届いたら、楽天証券のサイトからログインします。ここで、暗証番号やマイナンバーを登録します。(本人確認書類として、個人番号カードを提出済の人を除く)
登録が終わり、口座に入金をしたら、取引が始められます。
「楽天ポイントコース」を選択
楽天証券のサイトにログイン後、「マイメニュー」→お客様情報の設定・変更「ポイント設定・SPU」の順番に進みます。パソコンからログインしている場合は、「楽天ポイントコース設定へ」ボタンをクリックします。スマホの場合は「楽天ポイントコースへの変更・SUP利用はこちら」をタップします。
表示される同意書面を確認し、同意。表示される楽天会員のログイン画面にIDとパスワード(※ここで入力するのは「楽天会員」のID、パスワードです)を入力し、注意事項を確認した上で、同意します。あとは、表示される画面の案内に沿って進むだけです。
初心者必見!楽天ポイント投資のメリット
まずは楽天ポイント投資のメリットについて、おさえておきましょう。
100円、1ポイントから投資ができる
投資初心者にとって、最初から多額の予算で投資を始めるのは、ハードルが高いもの。その点、楽天ポイント投資であれば、現金と組み合わせる際も100円から、ポイントなら1ポイントから始められます。
楽天ポイント自体が貯めやすい
ポイント投資である以上、ポイントの貯めやすさは重要です。
楽天経済圏とも呼ばれるように、楽天グループのサービスを利用する人にとっては、かなり貯めやすいポイントです。
ポイントがもらえるサービスの一例です。
- 楽天市場でのショッピング
- 楽天トラベルの利用
- 楽天カード(クレジットカード)の利用
- 楽天モバイルの契約
- 楽天Edy、楽天ペイの利用
- 楽天ポイント加盟店での利用
楽天ポイント加盟店も続々と増えています。マクドナルドやすき家、吉野家、ジョリーパスタ、はま寿司、ファミリーマート、コーナン、ENEOS、コスモ石油など、日常的に使うお店も多数。
個人的に便利だと思ったのは、西友の実店舗での買い物でも、楽天ポイントが貯まるようになったこと。2024年4月26日から、西友・サニーで利用できるようになっていました。
楽天ポイントカードの提示+楽天カード、楽天ペイ、楽天Edyでの支払いのダブルで貯まるのも嬉しい点です。
楽天ポイント投資のデメリット
初心者にも始めやすい楽天ポイント投資ですが、デメリットもあります。始める前に、確認しておきましょう。
ポイントが減少する可能性がある
楽天ポイントに限ったことではありませんが、投資である以上、元本保証はありません。「1ポイントでも減る=失敗!減らしたくない!」と考える人は、やめておいた方が無難です。
期間限定ポイントは使えない
楽天ポイントには「通常ポイント」「期間限定ポイント」の2種類がありますが、ポイント投資で使えるのは「通常ポイント」のみです。
「楽天スーパーセールでお得に買い回りをして得た期間限定ポイントで投資を始めよう!」といったことはできませんので要注意です。また、通常ポイントであっても、他サイトで交換したポイントも投資には使えません。
利用できるポイントには上限がある
楽天ポイントには、利用上限があります。一応、デメリットとして記載しましたが、かなり余裕を持って設定されているため、実質的には、あまりデメリットと感じることは少ないでしょう。
ダイヤモンド会員以外 | ダイヤモンド会員 | |
スポット購入(1注文あたり) | 30,000ポイント | 500,000ポイント |
積立注文(1日あたり) | 30,000ポイント | 500,000ポイント |
1カ月あたりの上限 | 100,000ポイント | 500,000ポイント |
楽天スーパーポイントアップ条件が改悪
厳密には、ポイント投資のデメリットではありませんが、古い情報に惑わされてしまうことがないよう、ここでお伝えしておきます。
ポイントを+1倍にしたい場合の条件が大きく変わっています。
変更前の条件 | 変更後の条件 |
楽天ポイントコースの設定 500円分以上のポイント投資 | 楽天ポイントコースの設定 マネーブリッジの設定 合計30,000円以上/月のポイント投資(投資信託) 合計30,000円以上/月のポイント投資(米国株式 円貨決済)(※) |
※米株積立および買付手数料無料海外ETFは除きます。
投資信託の条件クリアで+0.5%、米国株式 円貨決済の条件クリアで+0.5%に変更されたため、これまで30,000円以下のポイント、現金で投資を進めてきた人にとっては、条件クリアが難しくなるでしょう。
楽天ポイント投資で「つみたてNISA」!おすすめ銘柄ベスト3
年々注目が集まっている「つみたてNISA」。まだ楽天証券の口座を持っていない場合は、つみたてNISA口座も同時に申し込むことができます。
すでに楽天証券で、総合取引口座を持っている人は、「つみたてNISA」口座を申し込みましょう。
つみたてNISAのメリットは、次の通りです。
- 国が定めた基準を満たした投資信託
- 最長20年間の非課税期間
- 積立で購入できるため、少額投資が可能
- 引き出し時期が自由に選べる
商品を選ぶのは、金融庁おすみつきの投資信託(公募株式投資信託、ETF)の中からのみです。一体何を基準に選べばいいかわからないという人も、少し安心できるでしょう。
とはいうものの、楽天証券でつみたてNISAの対象商品を調べてみると、181件もあります。(2024年4月8日時点)。かなり絞ってくれているとはいうものの、ここからどうやって自分で決めるのか、初心者にとってはハードルが高いです。
おすすめは、投信スーパーサーチの利用。「ファンドアナリスト厳選ファンド」「ファンドアワード受賞ファンド」などの条件で検索したり、「買付金額」ランキング順に並び替えて、人気のファンドを調べたりすることができます。
おすすめ銘柄1位:eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
S&P500指数とは、アメリカの大型株の動向を示す株価指数のこと。アメリカの主要企業500社に投資するイメージで、アメリカが経済成長すればするほど価値が上がる銘柄です。また、長期運用の金融商品を探す際のポイントとなる信託報酬率も0.0968%以内と、かなり低め。買付手数料も0円のため、コストを抑えつつ運用できる点がポイントです。
アップルやマイクロソフト、Amazonやテスラなど、誰もが知る企業に投資できます。
おすすめ銘柄2位:eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックスに連動。全世界の株式に分散投資できる点もポイントです。わかりやすく低コスト。信託報酬率も、年率0.1144%以内です。
おすすめ銘柄3位:楽天・全米株式インデックス・ファンド
楽天・全米株式インデックス・ファンドは、アメリカに100%投資する投資信託です。信託報酬率も、年率0.162%とかなり低めなため、中長期的に資産形成をしたい人向け。つみたてNISAだけでなく、iDeCoにも対応しています。ただ、円安の場合は資産が増える可能性がありますが、円高になるとマイナスの影響を強く受ける点に注意しましょう。
楽天ポイント投資に関するお得なキャンペーン
せっかく楽天証券で口座を開設し、楽天ポイント投資を始めるなら、お得な情報もチェックしておきたいもの。ここでは、現在行われているキャンペーンを紹介します。
楽天証券の口座開設&初期設定でもれなく200ポイント
口座申込期間 | 2024年7月15日(金)~2024年9月15日(木)23:59 |
口座開設期間 | 2024年7月15日(金)~2024年10月6日(木)23:59 |
初期設定期間 | 2024年7月15日(金)~2024年10月13日(木)23:59 |
対象 | キャンペーンページから楽天証券口座を申し込む 期間内に口座開設、初期設定を完了する |
特典 | 条件を達成で200ポイントプレゼント |
【新規口座開設されたお客様向け】800万口座達成キャンペーン
期間 | 2024年7月15日(金)~2024年9月15日(木) |
対象 | キャンペーンページから楽天証券口座を申し込む 期間内に口座開設、初期設定を完了する エントリーする |
特典 | A賞:楽天イーグルスオフィシャルグッズプレゼント(抽選370名様) B賞:ヴィッセル神戸オフィシャルグッズプレゼント(抽選370名様) C賞:最大2,000ポイント(抽選2,600名様) |
楽天ポイント投資のよくある質問と回答
最後に、楽天ポイント投資に関するよくある質問について回答します。
Q.「ポイント投資」「ポイント運用」の違いは?
A.本記事で紹介したのは「ポイント投資」です。ポイント運用は、あくまで投資の疑似体験をするものであり、口座開設の必要はありません。
運用コースは「バランスコース」「アクティブコース」の2種類です。実際の投資信託の動きと連動するため「投資の雰囲気を味わいたい」「現金で投資するのは抵抗がある」という方にもおすすめです。
Q.「ポイント運用」で貯めたポイントも使える?
A.ポイントは、いつでも「通常ポイント」として引き出すことができます。ポイント運用で増やしたポイントを「ポイント投資」に使うといったことも可能です。
Q.ポイント投資で利益が出たら税金がかかる?
一般的には「一時所得」に分類されるため、基本的に利益の20.315%は税金として支払うことになります。ただNISA口座を利用することで、一定の金額以内であれば、税金がかかりません。
私自身も「ポイント投資」からスタートしました。最初から現金で投資をするのは、ハードルが高いと感じる人も多いはず。無理なく、できるところから始めていきましょう!
文・柚月朋子
フリーランスとしての経験やポイント投資からスタートした経験を活かし、年間200本以上の記事を執筆・監修。投資初心者にわかりやすい記事執筆が目標。