カードローンは、住宅ローンやカーローンなどと違い、資金使途が特に定められていないローンです。担保や保証人も不要で、一時的にお金が不足したときなどに活用できる便利なもの。しかし、自分に最も合ったカードローン会社を探すのは、なかなか難しいのではないでしょうか。
そこで、この記事では代表的なカードローンを徹底比較してみました。金利や、申込方法、使いやすさをチェックして使いたいカードを見つけましょう。
カードローンとは？銀行系、消費者金融系の違いについて
カードローンは、主に銀行や消費者金融で取り扱っている商品です。それぞれにどのような特徴があるのか、気になる点を確認しておきましょう。
| 銀行系カードローン | 消費者金融系カードローン | |
| 金利 | 消費者金融系よりも低めなことが多い 例）年1.5～14.5％ | 銀行系より高めなことが多い 例）年3.0～18.0％ |
| 申し込みから融資までのスピード | 1週間程度かかることもある | 即日融資の会社も多い |
| その他 | 総量規制の対象外 | 総量規制の対象となる |
銀行系カードローンの金利は、年1％台の商品もあり、消費者金融系よりも低い傾向です。また、銀行系は「総量規制」の対象外となっているため、「年収の3分の1以上の借入不可」という制限もありません。
しかし、銀行系のカードローンは「審査に時間がかかる」という点が気になる人もいるのではないでしょうか。急ぎでお金を調達したい人の場合、融資までのスピードが大切です。融資スピードの観点から考えると、消費者金融系のカードローンを選択するほうがおすすめといえるでしょう。
カードローンの特徴を見比べて見よう！
では、主なカードローンの特徴を一覧で確認してみましょう。
| 会社名 | 実質年率 | 利用可能額 | 無利息期間 （※） | 融資スピード | Web申し込み・契約 |
| プロミス | 4.5～17.8％ | 500万円まで | 30日間 | 即日融資可能 | 可 |
| アイフル | 3.0～18.0％ | 1万～800万円 | 30日間 | 最短25分 | 可 |
| アコム | 3.0～18.0％ | 1万～800万円 | 30日間 | 即日融資可能 | 可 |
| レイク | 4.5～18.0％ | 1万～500万円 | 60日間（Web申込限定） ※180日間も選択可能（5万円まで） | 最短60分 | 可 |
| SMBCモビット | 3.0～18.0％ | 800万円まで | なし | 即日融資可能 | 可 |
※「無利息期間」はプロミスを除き、契約日の翌日からスタートとなっています。
同じような消費者金融系のカードローンですが、実質年率（金利）や利用可能額はそれぞれに異なります。また、無利息期間についても詳しく見ておきたいところです。では、次章以降で各カードローン会社の目立つ特徴を中心に詳しく解説していきます。
プロミスのカードローンについて
プロミスのカードローンで、ぜひチェックしておきたい点をご紹介します。
プロミスは無利息期間のスタート時期に注目！
無利息期間を重視したいのならば、プロミスのカードローンに注目してください。プロミスの場合、無利息期間が「初回利用の翌日から30日間」となっています。他のカードローン会社が「契約日の翌日から30日間」となっているところが多い中、これは非常にお得ではないでしょうか。
プロミスのカードローンは、「契約からしばらく経ってから初回借入をしたい」という人におすすめです。ただし、無利息期間の適用には「メールアドレス登録」と「Web明細を利用」が条件となっています。これらを行わない場合は、借入初日から金利がかかるため気を付けましょう。
即日融資が可能
プロミスでは、即日融資が可能です。ただし、即日融資は「Web」「自動契約機」「店頭窓口」で契約した場合だけとなっており、郵送の場合は即日融資の利用はできません。
借り入れ・返済方法をチェック！
プロミスの借り入れ・返済方法も知っておきましょう。
【借り入れ】
・スマートフォン・パソコン
インターネット会員サービスにログインし、手続きを行うと瞬フリ（振込キャッシング）が利用でき、最短10秒ほどで指定口座に振り込みができます。また、利用は24時間、振込手数料はかかりません。
・店頭
プロミスの店頭での借入手続きです。店頭窓口の対応時間は、以下の通りとなっています。
| 平日：10：00～18：00 |
・ATM
全国のプロミスATM、提携金融機関ATMからも借り入れが可能です。営業時間は、各ATMで異なるため、行く前に確認しましょう。
【返済】
プロミスは、返済方法がいくつかあるため、都合に合わせて選びましょう。「Web手続きができるか」「土日返済ができるか」といった違いは、以下の表で確認してください。
| インターネット返済 | 口座振替 （口フリ） | 店頭窓口 （お客様サービスプラザ） | プロミスATM | コンビニ （マルチメディア端末） | |
| Web手続きができるか | 〇 | 〇 | － | － | － |
| 土日返済可能か | 〇 | － | － | 〇 | 〇 |
| 来店不要OK | 〇 | 〇 | － | － | － |
| 手数料0円 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
| 24時間返済可 | 〇 | － | － | － | 〇 |
最も便利なのがインターネット返済です。24時間どこにいても手続きができるため、返済忘れを防止することができるでしょう。また、注目したいのが、コンビニのマルチメディア端末の利用ができること。こちらも、24時間コンビニの端末で手続きができるため、パソコンやスマホでの手続きが不安な人にもおすすめです。
ちなみに、プロミスの返済は5日、15日、25日、末日のいずれかから利用者が選択できます。
アイフルのカードローンについて
アイフルのカードローンの特徴を確認してみましょう。
最短25分で融資可能！
アイフルは、申し込みから最短25分で融資が可能です。ただし、Webで申し込みを行うことが条件です。ただし、申込時間によっては、融資が翌日以降になることもあります。そのため、即日融資を希望する場合は、なるべく早い時間に申し込むようにしましょう。
なお、借り入れはスマホアプリがあれば、コンビニにあるセブン銀行ATM、ローソン銀行ATMから取引可能です。その他、契約者の銀行口座への振込融資も可能なため、非常に便利に利用できます。
アイフルは本人確認連絡なし！
カードローンを借りるにあたり、多くの人が心配するのが「家族や職場の人に利用を知られてしまうこと」です。特に、申込後の本人確認連絡時に知られる可能性があると感じる人もいるのではないでしょうか。多くのカードローン会社では、「社名を出さず、個人名で本人確認連絡をする」としていますが、絶対に知られない保証はありません。
しかし、アイフルでは公式ホームページ上で「原則として申込時に自宅・勤務先へ連絡はしない」と明記しています。周りに知られずに、カードローン利用をしたい人におすすめです。
アイフルの返済方法について
アイフルの返済方法は、以下の表をご覧ください。
| スマホアプリ | アイフルATM | 提携先ATM | コンビニ | 口座振替 | 振り込み | |
| 土日返済OK | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | － | － |
| カード不要 | 〇 | － | － | － | 〇 | 〇 |
| 深夜OK | 〇 | － | 〇 | 〇 | － | － |
| 手数料0円 | － | 〇 | － | － | 〇 | － |
※スマホアプリ：セブン銀行ATM、ローソン銀行ATM
提携先ATM：コンビニATM、銀行ATM
アイフルの返済は、都合に合わせて選ぶことができます。スマホアプリからの返済手続きもできるため、好きな時間に手続きを行いましょう。ただし、手数料がかかる返済方法もあるので、注意してください。
アコムのカードローンについて
アコムのカードローンの特徴は、以下の通りです。
審査も最短30分で回答！借り入れまで最短60分
アコムは、「とにかく急いで借り入れたい」という方におすすめです。審査にかかる時間は、最短30分、借り入れまでも最短60分という早さが大きな魅力。また、融資を急ぎたいときは、Web申込・契約もしくは店頭や自動契約機での申し込み・契約を選びましょう。
即日融資のためには、なるべく早い時間に申し込みを済ませることも忘れないでください。また、申込前に公式ホームページ上の「3秒診断」で借入可能かどうかがある程度分かります。借りられるか不安な方は、診断後に申し込みましょう。
ローンカードは必ず発行される
他の消費者金融系カードローンの場合、ローンカードの発行がない会社もありますが、アコムではローンカードが発行されます。ローンカードは「郵送」「店頭窓口」「自動契約機」のいずれかでの受け取りです。
また、ローンカード到着前でも、契約者の指定した金融機関口座に振り込みするサービスがあるため、急いでお金を借りたい人でも安心して利用できます。
レイクのカードローンについて
レイクのカードローンの特徴は、以下の通りです。
審査にかかる時間は15秒！
Web申込の場合、「審査結果のお知らせ時間」内であれば、申込完了後、審査結果をすぐに確認できます。審査結果のお知らせ時間は、以下の通りです。
| 通常時間帯 | 8：10～21：50 |
| 毎月第3日曜日 | 8：10～19：00 |
※年末年始を除く
※上記以外の時間帯はメールで審査結果が届きます。
また、21時（日曜日は18時）までに契約手続きを完了すれば、当日中に借入金の振り込みが可能です。
初めての契約時は利息がお得！
レイクでは、初めての利用の人に限り、無利息期間が設けられます。利用できる金額と無利息期間は、以下の表で確認してください。無利息期間は、どちらか一方を選択します。
| 無利息期間 （契約日の翌日から） | 60日間 | 180日間 |
| 契約額 | 1万～200万円 | 1万～200万円 |
| 無利息になる借入額 | 1万～200万円 | 5万円まで |
| 無利息期間後の実質年率 （通常金利） | 12.0～18.0％ | 12.0～18.0％ |
| 注意点 | Web申込限定 | 5万円超は通常金利適用 |
どちらも「60日間」「180日間」と、今回ご紹介している他の4社よりも無利息期間が長くなっています。特に、少額の借り入れを予定している場合、180日間無利息を選べる点は見逃せません。ただし、60日間無利息はWeb申込限定、180日間無利息の場合も5万円までです。
さらに、無利息期間が終わった後の通常金利は12.0～18.0％と、レイクの提示している最低金利4.5％～よりもかなり高く設定されています。この点から、少額の借り入れを短期間で返済できる予定であればレイクの利用が向いているといえるでしょう。ちなみに、200万円以上の借り入れになる場合は、「30日間無利息」が選択できます。
レイクの申込条件に注目
他のカードローン会社の申込可能年齢は、「20歳以上69歳以下」となっているところが多いのですが、レイクの申込可能年齢は「20歳以上70歳以下」です。また、「学生の申込不可」とはしていません。アルバイトや、パートで安定した収入があれば申し込みはできます。他のカードローンよりも申込可能な人の範囲が広い点は、メリットといえるでしょう。
SMBCモビットのカードローンとは？
SMBCモビットのカードローンの特徴は、次の通りです。
SMBCモビットは無利息期間の設定なし
他のカードローンとは違い、SMBCモビットには「30日間」などの無利息期間は設定されていません。そのため、借り入れから数日で返済する場合でも利息は発生します。そのため、SMBCモビットは短期間の借り入れではなく、ある程度長期間の借り入れを検討している方に向いているといえるでしょう。
カード申込、Web完結申込の選択が可能
SMBCモビットのカードローンは、ローンカードを発行する「カード申込」、Webで借入手続きが行える「Web完結」が選択可能です。Web完結の場合は、以下の2つの条件をすべて満たしている場合に申し込めるため、事前に確認してください。
- 1.三井住友銀行、三菱UFJ銀行、みずほ銀行、ゆうちょ銀行いずれかの口座を持っている
※契約者名義の口座に限る
- 2.全国健康保険協会発行の保険証、もしくは組合保険証を持っている
※国民健康保険証、船員保険証は不可
急ぎの融資を希望する場合はコールセンターへ連絡を！
SMBCモビットで即日融資を希望する場合は、Webで申し込みを済ませた後、コールセンターへ連絡することが必要です。連絡後、すぐに審査開始となりメールで結果が知らされます。結果を確認後、Web上でそのまま契約手続きまで進むことができます。
Web申込とコールセンターへの連絡以外に、三井住友銀行内のローン契約機での申し込みでも即日融資は可能です。その場でローンカードも発行されるため、三井住友銀行ATMで出金まで行えます。
カードローンの特徴はさまざま！自分に合ったものを探そう！
目的を問わず現金を借り入れできるカードローンですが、会社によって特徴があります。特に以下の点をしっかりと確認してから申し込みましょう。
・利息0円期間があるか？
「契約日の翌日から30日間」「初回借入の翌日から30日間」など、利息0円期間があるカードローンも多くあります。利息0円期間があるカードローンを選ぶ際は、必ず利息0円がいつから始まるかを確認してから申し込みましょう。特に、契約後しばらくしてから借り入れをしたい人は、初回借入の翌日から金利0円が始まるカードローンを選んでください。
・審査にかかる時間、融資までの時間もチェック！
急いで借り入れをしたい場合は、審査や融資までの時間も確認してから申し込みましょう。できれば、「最短25分で融資」など明記しているところがおすすめです。また、午前中などなるべく早い時間に申し込むことも重要です。各社の特徴を把握して、自分に合ったものを選びましょう。
カードローンを申し込むなら、全国対応フリーローン・おまとめローン・不動産担保ローンの【デイリーキャッシング】もおすすめです。
文・田尻宏子
