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【超初心者向け】安全な投資とは?おすすめ資産運用4選

初心者が投資を始めるにあたり、どうしても付きまとうのが「不安」です。投資には、預貯金のような元本保証がないことも大きな理由のひとつ。でも、投資は決して怖いものではありません。本記事では、ビギナーでも始めやすい、低リスクの投資について解説しています。

【低リスク】初心者におすすめの投資

投資初心者ができるだけ安全に、低リスクに資産運用を進めるためのポイントは「税制優遇」のあるものから始めることです。NISAとiDeCoは、まさにその代表格。そのほか、初心者が始めやすい「ポイント投資」や「ロボアドバイザー」もチェックしておきましょう。

NISA(ニーサ)

NISA(ニーサ)の正式名称は「少額投資非課税制度」。値上がり益や配当金が、決められた期間、一定額まで非課税になる制度です。通常投資で得た利益は、約20%を税金として収める必要があります。10万円の利益なら2万円!使わない手はありません。

NISAの場合も、株式と投資信託、どちらを選ぶこともできますよ。

株式は、自分で売り買いを行うのが基本です。売買のタイミングも自由ですが、その分、投資に対する知識が必要です。一方、投資信託の場合は、金融庁おすみつきの投資信託(公募株式投資信託、ETF)の中から商品を選ぶことになります。

6,000本もの商品の中から200本程度に絞り込んでくれているとはいうものの、初心者にとっては、200本の中から選ぶのは大変だと感じるでしょう。ただこの場合も、分散投資の基本に乗っ取り、バランス型で投資を進めていく方が安心です。

つみたてNISAと一般NISA(2024年から「新しいNISA」に変更)の2種類がありますが、初心者には少額からでも始めやすい「つみたてNISA」がおすすめです。

投資初心者こそつみたてNISAがおすすめ!始め方やメリットを解説これから投資を始めようとしている初心者に、少額投資非課税制度の一種「つみたてNISA」がおすすめの理由と内容、銘柄の選び方などをわかりやすく解説。「一般NISA」との違いやメリット・デメリットについても記載しています。...

iDeCo(イデコ)

NISAと同じくらい耳にする機会の多い「iDeCo(イデコ)」。老後に備えて、自分で掛金、運用先を決め、自分の年金を準備するシステムです。

iDeCoのポイント

  • 掛金は最低5,000円〜(職業により上限あり)
  • 掛金は全額所得控除
  • 運用による利益は、非課税(NISAと同じ)
  • 受け取りは原則60歳から
  • 受け取り方法は3種類(一時金・年金・一時金&年金の併用)
  • 受け取り時の税制優遇あり

受け取り期間に制約があるため、明確に「老後資金を貯める」との目標がある方におすすめです。

ポイント投資

現金を使った投資に抵抗がある方には「ポイント投資」がおすすめです。ポイント投資とは、その名の通りポイントを使い、実際に投資を行う方法です。

各ポイントは、下記のように使用できる証券会社が決まっています。

ポイント名使用できる証券会社
楽天ポイント楽天証券
TポイントSBI証券
LINEポイントLINE証券

ポイント投資のメリットは、現金の投資に比べて始める際のハードルが低い点です。投資はポイントで行い、利益は現金で受け取ることもできますよ。

ただ、ポイントだけで投資をしようとすると、どうしても投資額は低くなります。本気で資産運用をしたい場合は、ポイント投資で投資の基本を学んだ後、現金での投資に移ることをおすすめします。

楽天ポイント投資は初心者向き?やり方やメリット・デメリットを解説投資初心者向け。楽天ポイント投資のやり方やメリット、デメリットに加え、おすすめの金融商品を紹介。楽天ポイント投資でもつみたてNISAが可能なため、節税しながら気軽に投資ができることを開設。あわせて楽天証券で実施中のお得なキャンペーンも紹介。...

ロボアドバイザー

ロボアドバイザー(ロボアド)とは、Ai投資の一種であり、自動で資産運用をしてもらえるサービスのことです。

投資に関する知識が少なくても始めやすい点が好評です。投資信託と比べ、選択できる投資先が多い点も特徴です。

例えば楽天証券では、ロボアドバイザー「楽ラップ」のサイトにて無料で「運用コース診断」を受けることができます。簡単な質問に答えるだけで、性格やリスクに対する考え方を診断の上、運用コースのアドバイスがもらえます。

ちなみに私の性格判断は、次のような内容でした。

  • リスクはなるべく避けて通りたい
  • 想定外の事態はなるべく避けたい
  • 心配性
  • 新しいものにはあまり手を出さない

これだけ見ると、そもそも投資自体向いていないような印象を受けるかもしれませんが、こんなタイプの私にもおすすめの運用コースがありました!ぜひ一度、あなたも診断を受けてみてください。

ロボアドバイザーの注意点

あらかじめ設定した「リスク許容度」「リターン期待度」に応じて、自動的にAIが投資先を選んでくれるロボアドバイザーは、初心者でも始めやすい一方、注意すべき点もいくつかあります。

  • 元本保証がない(他の投資と同じ)
  • 手数料が比較的高め
  • NISA対応しているのは2種類のみ

まず、他の投資方法と同じく、元本保証はありません。「目的・目標、リスク許容度などに合わせてAIがポートフォリオを作成してくれる=必ず利益が出る」と誤解しないようにしてください。

特にロボアドバイザーの場合は、長期運用により最終的に利益を出すことを目標とした運用を行うことが一般的です。そのため、短期で判断すると含み損が出る可能性もあります。

「元本割れは絶対に嫌!」という人は、ロボアドバイザーだけでなく、投資そのものを考え直した方が良いでしょう。

またロボアドバイザーのように投資一任型の場合、自分で運用するアドバイス型に比べると、手数料が割高です。自分で勉強し運用する分の手間賃だと考えることもできますが、必ず年間の運用コストを最初に計算するようにしましょう。せっかく利益が出ても、手数料を考えるとマイナスということにもなりかねません。

そして最も注意すべき点は、投資一任型の場合、NISAを利用できるのは、ウェルスナビの「おまかせNISA」、楽天証券の「らくらく投資」の2種類のみ。また、ウェルスナビでは、つみたてNISAは利用できず「一般NISA」のみです。NISAを使いたい人は、要注意です。

投資初心者ができるだけ安全に運用するためのポイント

誰もが最初は初心者です。だからこそ、経験者からの学びを大切にしたいもの。ここでは、できるだけ安全に資産運用するための2つのポイントを解説します。

分散投資を理解する

「1つのカゴに卵を盛るな」との言葉を耳にしたことはありませんか。もし、カゴを落としたら全ての卵が割れてしまいます。でも、複数のカゴに分けて入れておけば、どれか1つのカゴを落としても、他のカゴに入っている卵は無事ですよね。これが「集中投資よりも分散投資」と言われる理由です。

投資初心者は、特に分散投資をしておくことでリスクを減らすことができます。

ここでの分散投資とは、大きく「銘柄の分散」「資産の分散」「時間の分散」を意味します。

銘柄の分散とは、株式においてA社、B社、C社など複数の企業の株を保有する方法です。もし、A社が倒産しても全ての資産を失うことはありません。

次に資産の分散とは、自分が保有する資産を「預貯金」「株式」「債権」「不動産」のように分散しておくことをいいます。特に株式と債権は、一般的に真逆の動き(※)をすると言われているため、資産の分散には最適といえるでしょう。

※株価が上がれば債権価格は下がり、株価が下がれば債権価格が上がることが多い

最後は、時間分散です。そもそも、金融商品は日々価格が変動します。「安く買って高く売る」が基本ですが、未来を完全に読むことはできません。

初心者の場合、自分で購入頻度と金額を設定し、定期的に買い続ける「ドルコスト平均法」を行うことでリスクを下げることができます。

初心者は「長期投資」が基本

すぐに利益を出したいと思うと、短期投資をせざるをえません。しかし、初心者が売買のタイミングを見極めるのは、難しいもの。

一方、長期であれば複利効果を得やすく、少しずつリターンも安定していく可能性が高いなどのメリットがあります。目先の値動きにとらわれず、長期的な視野を持って運用を進めるようにしましょう。

投資初心者のよくある質問と回答

Q.株初心者。投資はいくらから始めるべき?

A.日本株の売買単位は100株です。いくら必要かは、投資先の株価により異なります。また、単元未満で株を買う(1株からOK)こともできます。

Q.投資信託を始めたい初心者です。まずは何の銘柄から始めるといい?

A.ローリスクな銘柄かつバランス投資型を検討してみましょう。集中投資よりも、分散投資をしておくことで安全性が高まります。

Q.投資信託は、いくらから始められる?

A.基本的に1万円程度から始めることができます。積立投資であれば1,000円や数百円などの少額からスタートできる金融機関もありますよ。

Q.安全資産とは?安全資産の一覧は確認できる?

A.安全資産とは、元本が減るリスクの少ない資産のことをいいます。預貯金、国債(※全ての国ではない点に注意)、金(Gold)などが当てはまります。国が発表した正式な安全資産一覧表については確認できていません。

文・柚月朋子

フリーランスとしての経験やポイント投資からスタートした経験を活かし、年間200本以上の記事を執筆・監修。投資初心者にわかりやすい記事執筆が目標。