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今すぐできる、簡単節約方法12選!やっちゃダメな節約方法も合わせてチェック

食品・日用品、電気代、ガス代など、まだまだ物価上昇が続きそうな2024年。「節約!」「コスパ!」と意気込んでみても、続かなければ意味がありません。今回は、今すぐできる、誰にでも始められる節約術について解説します。

現在のライフスタイルや収入により、「節約」の基準は人それぞれですが、アンケートを実施し、実際に効果があった!というものばかりを集めていますので、ぜひ参考にしてみてください。

今すぐできる節約術〜食費編〜

食費の節約イメージ

まずは食費の節約方法です。「実家から米をもらう」「近所の人から野菜をもらう」「家の近くに直販所がある」などのチート行為ではなく、誰もが始めやすい方法を見ていきましょう。

1:コンビニでの買い物をできるだけ減らす

ついつい立ち寄ってしまいがちなコンビニ。便利ですが、定価販売が基本のため、節約にはあまり適していません。一般食品であれば、スーパーやドラッグストアで購入する方がおトクです。もしくは、ネット販売などで一括購入し、家にストックしておく方法もおすすめ。

ただ、ものによってはコンビニで購入した方がお得な場合もあります。例えば、スイーツ。専門店で購入することに比べれば、コンビニスイーツは安価ながら満足度も高めです。スタバのコーヒーを2回に1回でも、コンビニコーヒーに変えてみるのもおすすめ。また、各コンビニのプライベート(PB)商品も、おトクな価格帯が多いためチェックしてみましょう。

また、コンビニに立ち寄る場合は、クレジットカード払いやキャッシュレス決済、クーポン利用など、できるだけ還元や割引のある方法でおトクに支払いを済ませましょう。

2:水筒持参&給水機使用でエコ&節約

季節を問わず水分補給は大切です。しかし、2024年10月には自動販売機のペットボトル飲料の価格が1本180円に値上げされ、少々購入をためらってしまう金額に。そこでおすすめしたいのは、水筒の持参です。

水筒というと重くてかさばるイメージがあるかもしれませんが、女性に人気の120ml〜150mlサイズなら軽くて持ち歩きも楽々です。私は車移動が基本のため、500mlサイズを使用していますが、ライフスタイルに合わせて使い分けると良いでしょう。

また無印良品では、2020年7月より店舗の無料給水機設置が始まっています。無印良品の水筒以外にも給水OKな点も嬉しいポイントです。マナーを守り、適切に水分補給を行いましょう。

3:ふるさと納税で食料品・日用品をゲット

節約と聞くと、豪華な食事はおあずけとイメージしてしまいがちですが、それではストレスの元。育ち盛りの子どもがいる場合やしっかり栄養を取りたい時期もあるはずです。そこでおすすめしたいのが、ふるさと納税の返礼品。

神戸牛や松阪牛、近江牛といった有名和牛やいくらやマグロ、ホタテなどの産地直送の魚介類、フルーツなどを手に入れつつ、節税にも役立てることができます。お米の定期便なども便利ですよ。食料品以外にもトイレットペーパーやティッシュペーパー、タオルや洗剤、マスクなどの日用品を選ぶのも良いでしょう。

4:食材のまとめ買い・つくりおき

節約方法として多かった方法が「スーパーに行く回数を減らす」「週末に平日のおかずを作り置きする」です。スーパーに行くのは週末1回+水曜日(生鮮食品や野菜の買い足し)のように固定しているという人も。また、平日は仕事帰りに疲れてつい外食していたという人も、作りおきのおかずがあればまっすぐ家に帰ることができます。

ただこの節約方法は、計画的に行動できる人、作りおきや料理そのものが苦にならない人向けとも言えます。今、外食やお弁当の購入が続いている人ならは、週末にご飯を炊き、まとめて冷凍することから始めると良いでしょう。帰宅途中にスーパーに寄り、お惣菜を購入する方が節約になることも考えられます。

まずは、自分のライフスタイルや性格と向き合い「まとめて購入できるものは何か?」「つくりおきは可能か?」を考えてみましょう。

5:賞味期限間近など“おトク”な商品を上手に購入する

節約と相性が良いのが「食品ロス削減」のワードです。「賞味期限間近」「旧パッケージ」「パッケージの箱潰れ」など、中身に問題がないにも関わらず、そのままだと捨てられてしまうような商品を上手に買うのも節約のコツ。

東京ガス株式会社が運営するフードロス削減サイトも、うまく活用すれば節約になりますよ。新規登録で300円分のポイントがもらえるのも嬉しいですね!

今すぐできる節約術〜光熱費編〜

光熱費節約術を伝えるイラスト

原油価格の高騰、円安によるエネルギーの輸入価格の高騰、ウクライナ情勢などの影響により、2024年の年末から年始にかけては電気代の値上がりに驚いた人も多いことでしょう。

国の「電気・ガス価格激変緩和対策事業」により、2月検針分から、一般家庭の場合1kWhあたり7円マイナスされるといった嬉しい情報はあるものの、この制度はあくまで限定的です。10月検針分で終了、かつ最後の10月は3.5円引きのため、大喜びできる状況ではありません。

また申請段階ではあるものの、6社の電力会社が値上げを申請しており、承認されれば、かなりの値上げ率となります。緩和対策事業があったとしても、値上げ幅の方が高いのではないでしょうか。

 値上げ率平均値上げ率
東北電力2024年4月1日32.94%
東京電力2024年6月1日29.31%
北陸電力2024年4月1日45.84%
中国電力2024年4月1日31.33%
四国電力2024年4月1日28.08%
沖縄電力2024年4月1日40.93%

上記に記載のない電力会社を利用しているからといって、安心はできません。今から少しずつ備えるために、光熱費を下げる方法について、紹介します。

1:外や床の冷気を遮断

いくら暖房をつけて部屋の中を暖めようとしても、外や床から冷気が入ってくる状態では、なかなか暖めることができません。夕方、太陽が沈む前にカーテン・雨戸・シャッターを閉めましょう。窓にアルミシートや断熱ボードを立てかけるのも効果的です。

また、プチプチを窓に貼り付ける場合は、空気が入っている側を窓に密着させます。窓ガラスだけに貼るのではなく、窓枠まで包み込むサイズがベストです。プチプチ、アルミシートともに100均でも購入できますが、大きなサイズを探す場合はホームセンターなどで購入した方が割安です。

床の寒さ対策には、フローリング(畳)→アルミシート→ラグ(カーペット)の順番に敷くのがおすすめです。ちなみにニトリのアルミシート(4mm厚)の公式に記載されている保温率は、約62.1%。我が家では、畳→アルミシート→ラグ→こたつの順に置いて使用していますが、体感温度が違います。こたつの温まり具合も早い印象です。

ただ、2分割になっているため上で動くとスキマが生じます。自分でテープを使って止めるなどの工夫は必要ですが、こちらは許容範囲。ニトリ公式サイトでは保証年数1年と記載されていますが、あくまでこれは保証年数です。1年中使うわけではないので、体感的にはもっと長持ちしそうです。

2:電化製品を定期的に掃除する

経済産業省では、エアコンのフィルター掃除(月1〜2回)をした場合、フィルターが目詰まりしているエアコン(掃除をしていない状態)と比べ、年間990円の節約になると発表しています。

この掃除の大切さは、エアコン以外にも言えること。例えば、炊飯器の裏側にある「蒸気口」「廃棄口」は、月1回程度、掃除機を使いホコリを吸い取ることが推奨されています。ドライヤー、石油ファンヒーターなども月に1回が掃除の目安です。

節電に加え、電化製品を長持ちさせるためにも、定期的な掃除を行いましょう。

3:灯油ストーブの購入&活用(※個々のケースによる)

古い住宅やアパート、いわゆる古民家のような建物など、家本来の断熱性が低い場合は、エアコンを活用することが難しいケースがあります。エアコンのみ・灯油ストーブのみの光熱費を比較した際に「エアコンのみの方が安かった」といった家がある一方、灯油ストーブに切り替えたことで、電気代>灯油代になったという家も。

灯油ストーブのメリットは、上にやかんなどを乗せて蒸気で加湿ができることや、沸いたお湯を夜には湯たんぽに入れるなどの活用ができることが挙げられます。また、停電や災害時にも、暖をとることができる点は大きなメリットと言えるでしょう。

一方、灯油ストーブは、灯油を購入する手間や保存場所に悩むといった声も。アパートやマンションの場合、灯油ストーブ自体がNGのケースもあるでしょう。また小さな子どもや室内飼いのペットがいる場合も、安全面からおすすめできません。

今すぐできる節約術〜そのほか編〜

最後に、そのほかの節約ポイントについても紹介しておきます。「これならできそう!」と思うものがあれば、ぜひチャレンジしてみてください。

1:車の台数を減らす/売却する

自動車保険や車検、オイル代、ガソリン代、タイヤ代、自動車税など、車を維持するには、一定のお金が必要です。都市部など車を必要としない地域であれば、思い切って売却し、普段は自転車や公共交通機関、タクシーを利用。必要に応じてレンタカーを使う方法もおすすめです。

また地方では、人数分の車を所有していることも一般的ですが、3台→2台に減らすだけでも、維持費が大きく変わります。所有する車の台数を減らした後は、使う予定を家族で共有。どうしても無理な場合は、タクシーや公共交通機関で代用したという人も。

2:スマホ・サブスク・保険の見直し

アンケートの中で最も多かったのが、携帯電話会社の見直しです。格安SIMへの切り替えを行なったことで、1人10,000円の携帯代が1人1,000〜2,000円になったとの声も。

ただ、格安SIMは、大手キャリアに比べ通信が不安定、キャリアメールが使えないケースがあるなどのデメリットがある点に注意が必要です。デメリットと価格を比較し、価格のメリットが上回ると考えた場合のみ、見直しを行うと良いでしょう。

そのほか、あまり使用していないサブスクサービスの見直しや、加入している保険内容の見直しも、固定費削減につながります。

3:遠出の旅行は、分割切符で交通費を節約

「分割切符」「分割乗車券」とは、発駅〜着駅の区間を、複数の切符で利用する方法です。例えば、JR京都駅からJR姫路駅までの場合、JRだけを使った場合の通常運賃は2,310円です。しかし、京都〜新大阪:570円、新大阪〜姫路:1520円と分割した場合、合計運賃は、2090円となり、220円おトクです。

もう少し細かく分割すると、おトク度合いも上がります。下記は3分割の例です。この場合、340円おトクになるため、往復だと680円です。これは大きいですね。

京都〜大阪570円
大阪〜灘410円
灘〜姫路990円
 合計1970円

みどりの窓口の券売機の利用または、金券ショップの利用で、効率よく分割切符を購入することができるでしょう。

ただ、振替輸送の利用ができない点や何らかの事情で切符の払い戻しを行う際の手数料が通常より高くなる点には注意が必要です。

4:図書館の活用

家で長時間過ごしていると、光熱費がかかります。だからといって、外に出ていくのもお金がかかると悩んでいるなら、図書館に足を運んでみましょう。これまで「本を読むのは苦手」と敬遠していた人も、雑誌をパラパラと眺めてみたり料理本や図鑑などを見てみたりと、いろいろな時間の使い方ができますよ。

図書館でぜひ読んでいただきたい本が、下記でも紹介している『三千円の使いかた』です。自分にとっての節約とは何かを、物語を通して考えるきっかけになるはずです。

1日100円の貯金をしよう!『三千円の使いかた』に学ぶ節約術テレビドラマ化された話題の小説『三千円の使い方』(原田ひ香著)をご存知でしょうか。あるある話」満載の小説でお金とのつきあい方について考えてみませんか。...

絶対やっちゃダメ!おすすめできないNG節約術

おすすめできない絶対やっちゃダメな節約術をPRする男女

1:安さ最優先!の行動

おすすめできない節約術のひとつめは、安さ最優先での行動です。広告の品を求めて、何ヵ所もスーパーをはしごしたり、送料を無料にしたいばかりに不要なものを買ったりしていませんか?

スーパーのはしごには、時間も体力も必要です。もしも、車で移動していれば、ガソリン代も発生します。送料が無料になったとしても、本来必要ではないものを買ってしまったことの罪悪感や、ついで買いの癖がついてしまうことは大きなマイナスポイントに。

買い物に行く前には、必ず買い物リストを持参しましょう。日用品など日持ちのするものはポイント10倍デーや5%OFFの日など、おトクな日を活用することで節約につながります。

2:限界ギリギリに挑戦!

「節約のために交際費をゼロにする」「節約のために1日1食」「節約のために家では暖房や冷房を使わない」など、限界ギリギリの行動はおすすめしません。一時的に見れば、確かに家計にプラスになる可能性も。ただ、健康や人間関係など、後から取り戻せないものについては、よく考えてから節約行動をとりましょう。

ただ、どこまでが限界ギリギリなのかは、人によって異なるもの。思い切った節約方法に踏み切る際は、家族にも相談することが大切です。

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まとめ:まずは“節約”の意識を持つのが成功の近道

まず、何かのきっかけで「節約しよう」と思ったこと自体が、すごいことだと思います。過去に対し「貯金ができていない」「節約できない」「ダメな自分」とネガティブに考える必要はなく、何かひとつ、行動を変えることから始めてみましょう。

いきなりライフスタイル全てを変えるのは、とても大変なことです。「毎日寄っていたコンビニ。水曜日だけは寄らないと決める」「毎月第三日曜日は、電化製品掃除の日!」など、実現できそうなことからスタートしてみましょう。

文・柚月朋子

フリーランスとしての経験やポイント投資からスタートした経験を活かし、年間200本以上の記事を執筆・監修。投資初心者にわかりやすい記事執筆が目標。