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スマートウォッチで健康管理!2024年には血糖値測定も可能に!?

スマートウォッチのヘルスケア分野での発展は目覚ましいものがあります。中でも2024年より実現と目されている機能が、針を刺さない血糖値測定です。

ストレスなく常時血糖値測定ができれば、糖尿病患者だけでなく、糖尿病予備軍の人の健康維持に役立ち、医療費をかけずに済みます。今回は、スマートウォッチの血糖値測定機能のポイントや販売時期をまとめてみました。

患者の身体的・金銭的負担の大きい従来の血糖値測定装置

従来、糖尿病患者は食前・食後に針を刺すタイプのツールを使い、血糖値測定を行ってきました。針を刺す痛みは少ないとはいえ、何年も針を刺すストレスは大きいものがあります。また、穿刺針やセンサーチップはコスト面で患者の負担となっています。

患者のストレスを解消するべく、近年は非侵襲(ひしんしゅう・針を刺さない)タイプの血糖値測定の研究が進めれてきました。非侵襲で血糖値測定ができれば、血糖値の常時モニタリングも可能となり、糖尿病患者の治療だけでなく、患者でない人の健康維持にも役立ちます。

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スマートウォッチで痛みのない血糖値測定が可能に!

2024年、日本のベンチャー企業である株式会社クォンタムオペレーションが、世界初の非侵襲連続測定可能な血糖センサーを発表して話題を集めました。

また、非侵襲タイプの血糖値測定機能を持つスマートウォッチのプロトタイプを使い精度測定を行った研究が、ある科学雑誌に掲載され、その精度は約84%という結果に。非侵襲タイプの血糖値測定機能を持つスマートウォッチを入手できる日はいつになるか注目されています。

2024年にスマートウォッチ「K’Watch Glucose」や「Apple Watch Series 8」が発売?

2024年6月現在、PKVitalityのスマートウォッチ「K’Watch Glucose」は臨床試験を終えています。また、2022~2024年に販売されるという報道がありました。価格は約2万円ですが、スマートウォッチ裏面には1週間ごとに交換が必要な部品を装着する必要があり、その価格は1ヵ月あたり約1万2,000円と高額になります。

また2024年の秋頃に登場すると見られているスマートウォッチ「Apple Watch Series 8」も、開発中の血糖値測定機能が追加されるかもしれないと期待されています。ただ、血糖値測定機能の開発に苦労しているとの報道もあり、次期Apple Watchに血糖値測定機能が搭載されるかどうか現在のところ不透明です。

また、スマートウォッチで血糖値測定ができるようになったとしても、日本で医療機器あるいは医療検査機器としての承認を得られるまでに時間がかかる可能性もあります。日本で非侵襲タイプの血糖値測定機能を利用できるようになるまでには、もう少し時間がかかるかもしれません。

スマートウォッチのヘルスケア機能が充実、健康管理はよりスムーズに!

血糖値測定機能以外にも、スマートウォッチに搭載されているヘルスケア機能はどんどん進化しています。

毎日身体の状態を自動的に計測すると、健康管理がしやすくなり、結果的に将来的にも医療費を節約できます。ヘルスケア機能を上手に活用して、日々の健康管理に役立てましょう。

文・藤森みすず

大手Slerにてシステムエンジニアを経験後、フリーランスのライターに。金融記事をはじめ旅行や時事ネタなど多くの記事を執筆。