2024年10月11日からスタートした全国旅行支援。さらに利用者のニーズに応えた新サービスが始まります。STAYNAVIが提供する「直×直セット割」とはどういうものでしょう?
これまで対象外だった直販予約(個人手配)の交通費も割引対象に
公式サイト検索予約サービスのSTAYNAVIでは、2024年10月19日正午から「直×直セット割」の受付を開始します(適用は2024年10月20日宿泊分から。対象の都道府県及び宿泊施設は順次公開の予定)。
「STAYNAVIの直×直セット割」は全国旅行支援に対応したSTAYNAVI独自のサービスです。
全国旅行支援では、宿泊のみの場合は1泊5000円(最大40%割引)、交通を含むパッケージツアーを利用した場合は3000円がプラスされて8000円が割引上限額となっています。
ただし、これはツアーを利用した場合の話です。宿泊予約サイトなどで予約した場合は、割引対象となるのは宿泊施設のみ。往復の交通費はすべて自前で用意しなければなりません。
往復の交通がついたツアー(セット商品)は便利ですが、多くの場合、予約は旅行会社まかせ。必ずしも乗りたい時間帯のフライトや列車に乗れるとは限りません。また好きな座席を選ぶことも難しかったりします。出発時間や到着時間、座席、号車などにこだわる人はツアーではなく自分で予約するしかないのが現状です。しかし、全国旅行支援では原則、個人で予約した交通費は割引の対象となっていませんでした。
「STAYNAVIの直×直セット割」ではこの問題を解消。これまで割引対象でなかった個人手配の交通費もSTAYNAVIを利用することで割引対象となります。
全国旅行支援がより自由に
全国旅行支援の欠点をカバーするSTAYNAVIの「直×直セット割」。利用方法は以下のような流れとなっています。
①対象の宿泊施設を公式サイトで予約→ STAYNAVIで宿泊割引クーポン登録
②対象の交通機関を公式サイトで予約→ STAYNAVIで宿泊割引クーポンに交通の予約を登録
③クーポンを持って旅行に出発→ 宿泊施設での清算時に宿泊割引(宿泊のみの上限まで)
④交通実績の確認後、還付申請が可能に→ 還付申請して残りの割引分を受け取る
※宿泊と交通の予約の順番はどちらからでもOK
※宿泊+交通割引クーポン登録は宿泊のチェックイン前までに必要
※STAYNAVIでの宿泊+交通割引クーポン登録は宿泊が先に必要
ツアーに比べると少し煩雑な印象もありますが、とくに難しいことはなし。かかる手間も通常の直販予約に割引を受けるため登録手続きがプラスされる程度です。
上記の手続きを行うことによって、ツアー(セット商品)と同じ割引が受けられるのだから利用しない手はないでしょう。
割引適用例は以下のようなイメージです。
例えば、1泊1万円の宿泊施設に1人で2泊し、往復3万円の交通を予約した場合。
通常:宿泊費2万円+交通費3万円=5万円
STAYNAVI以外の宿泊予約サイトなどで予約した場合:宿泊費2万円+交通費3万円-割引額8000円=4万2000円
※宿泊のみ割引対象の場合の割引額2万円×40%=8000円
割引上限額は1万円(5000円 ×2)のため、8000円割引
STAYNAVIの直×直セット割:宿泊費2万円+交通費3万円-割引額1万6000円=3万4000円
※直×直セット割の場合の割引額(2万円+3万円)×40%=2万円
割引上限額は1万6000円(8000円×2)のため、1万6000円割引
STAYNAVIの直×直セット割はツアーと比較してどこが得なの?
STAYNAVIの直×直セット割のメリットは自由度が高い点です。
移動時間も自由ならば、株主優待券や早割・シニア割などを活用した個人向け交通商品を組み合わせたり、事前座席指定やチケットレスサービスの活用、また行きは飛行機で帰りは新幹線を利用といった種類の違う交通機関の組み合わせや、宿泊先は高級旅館でも交通機関は飛行機のエコノミークラスや特急列車の普通指定席にするといった組み合わせも可能。さまざな利用方法が選べます。
また宿泊予約も公式サイトを利用するため、公式直販予約ならではの限定プラン、レイトチェックアウト無料、朝食無料、無料客室アップグレード、館内利用券プレゼントなどが利用できたりします。
もちろん、全国旅行支援共通のサービスである地域限定クーポンも付与(平日3000円/休日1000円)されます。
人気殺到で旅行会社によってはすでに「販売終了」の都道府県も出ている全国旅行支援(2024年10月15日現在)。旅行会社に頼らずに利用できる「直×直セット割」はその点でも注目されます。
文・中野渡淳一
文筆業者。著書に『怪しいガイドブック~トラベルライター世界あちこち沈没記』『漫画家誕生 169人の漫画道』。この他「仲野ワタリ」名義で『海の上の美容室』「猫の神さま」シリーズ等小説作品多数。『moneyscience』では生活者目線で最新トレンドの記事を中心に執筆。